安東みきえさまや最上一平さまなど、児童文学の名手から成る同人「拓」。
機関誌 『 あける 』は、読みごたえのある秀作揃い。
少しだけ、ご紹介を。
櫻井ひろこ『どくだみの花が咲いたら』
8歳のあおいは、誕生日の日に、おばあさんの家に行く。
8歳のあおいは、誕生日の日に、おばあさんの家に行く。
ドクダミを採って、エキスと花エキスを作る。
その夜、おばあちゃんが家に持って来てくれたのは、あおいが生まれた日のドクダミエキスと花エキス。
時の流れを、こういう形で見ることができるってすごくいい。
桜井ひろこさまのやさしい文章、好きだなあ。
岸史子『ななしくん、出番です!』
木箱から出されたおいらは小学校の予備の上履き。
ハーフの転校生・いぶきがはくことに。
体操着袋を順番にひっくり返して満足する変な行動を取るかりんの新しい上履きと敵対する。
でもかりんは給食でいじめられるいぶきをかばい、おいらは「ななし」という名前をもらった。
岸さんの作品は、いつも、深いなあ。
味わい深い作品が詰まったこの同人誌。
ゆっくり読んでいこうと思う。
児童文学の同人誌って、中身が濃いなあと、いつも思う。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)