すばらしく長いタイトルになってしまったが。
いとうみくさまの『ちいさな宇宙の扉のまえで』を読みながら、
『糸子の体重計』がいとうみくさまの出発点だったんだよなと感慨深く。
『ちいさな宇宙の扉のまえで』は『糸子の体重計』の続編。
仲間が卒業するまでの毎日が描かれている。
細川糸子に町田さんに滝島に高峯さんに。
新しい仲間の日野恵もいる。
「人を描く」深さでは、もう圧倒的ないとうみくさま。
読みながら、いちいち頷いて、これやられたと思って。
みんないいキャラなんだけど、やっぱり糸子がいいなあ。
滝島と糸子のやりとりがいいなあ。
──オレが言うと細川は不敵な笑みを浮かべた。
「甘いな、滝島」
──細川は大きくうなずくと「さむっ」と首をすくめて歩き出した。
「ちょっとずうずうしいくらいのほうがたくましくて気持ちいいじゃん。
あたしもそうなりたいなっ」
ずうずうしくてたくましい……って。
「細川」
「ん?」
「もう十分だと思う」
「……はっ?」
たまらない。
そして、
『あしたの幸福』が河合隼雄物語賞!
児童文学から飛びだしていってしまったいとうみくさま。
この2冊、去年一緒に読みました。
良かった〜〜〜
いとうみくさま、どんどんどんどん、突っ走ってくださいますよう!
はあっ、いい作品は心に効くなあ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)