ラベンダー色の季節風150号。
みちのく童話賞スタッフ仲間、丸山千耀さまの大会推薦作を読んだ。
『ハッロングロットル』 丸山千耀
まず「ハッロングロットル」って何?と調べた。
スウェーデンのお菓子で、丸いクッキーのまん中に穴をあけてラズベリージャムなどを詰めたもの。
美味しそう。でもなんで、ハッロングロットル?
書きだしからすごかった。
風でリネンのワンピースが肌から離れる感覚。そして宙に浮かぶような気持ち。
弟の泰斗とアイスを買いに来た中一のゆかり。
泰斗が「風が怖い」と手で両耳をふさぎ、うずくまってしまう。
「お姉ちゃんの感覚、おかしいよ。変だよ。ずれてるよ!」
と泰斗に言われ、
友だちの真理に「ゆかりちゃんって、感覚ずれてるよね〜」と言われた傷を思い出し、
うずくまる弟を置いて逃げ出してしまう……。
喫茶店くべるをやっていた祖父母。
おばあちゃんが台風の事故で亡くなり、イトコの衣都に会い、
すこしずつ心をやわらかくしていくゆかり。
衣都が弾くフィドルのアイルランドの曲に合わせてスプーンズでリズムを取るゆかり。
そこに喫茶店のバイトの裕羽ちゃんの手拍子も加わり、はじめての不思議な感覚を味わう……。
人それぞれが感じる「感覚」の違いがテーマ。
さわやかで、味わいぶかい、すてきな作品だった。
この作品、単行本で読みたいなあ。
あだちわかなさまのルポ『読み語りの時間は、子どもと大人がつながる時間』。
なんと、六年生に贈る会を多目的室から六年生の教室に生配信!
これはすごい、すごすぎる。
私には……やってみたいけどWifiなくてもできるかな。
私の『オンチの葉っぱ ららららら♪』の書評も掲載されているが、
まだまだもりだくさんの季節風150号。
しっかり読んでいこう。
いい作品を読むとやる気をもらえる。
今日は潟上市の3歳児集団健診。
感染対策をとりながらやれば、もっと集団健診増えてもいいのにね。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)