富士山山梨県側の吉田口の山開きが報道された。山頂は、快晴で約100人がご来光を歓んだようだ。100人という数字は、夏の富士山では、ほんの些細な人数だが、静岡側はまだ雪などもあって気象条件は厳しいゆえの100人なのだろう。わが、かぜねこ富士山講のご一行様は、9月半ばの山小屋営業最終日に登拝予定であるが、雪こそまだだろうが、沖縄勢の登山ゆえ、風と寒さ対策を入念にして出かける準備をしている。あれよあれよという間に10人の団体と化してしまったが、はじめてのひとが大半なので、何とか最高地点を踏ませたいし、ご来光も仰がせてあげたい。このような、上から目線な表現はしたくないのだが、言いだしっぺゆえに、ひとつ、苦手なのだが、リーダー役を買って出よう。
山は、基本単独行と決めて、他のスポーツもマラソンをはじめとする「個人競技」オンリーだが、他人が居ての自分、まったくの孤独の中の登山というのは淋し過ぎるだろう。他の登山者、山小屋や麓の宿のご主人や客、テントサイトの人声、などはなんだかうれしいし。山を歩きながらも、いつも誰かに(オイラ自身にかも)語りかけている。
でも、やっぱ山は一人がいい、9月半ばは遅い夏季休暇をとって、富士山のみんなと別れたらどこかを歩こう、どこにしようかあーでもないこーでもないと思い悩むのも、またヤマの楽しみ。
夜毎、南の空は晴れ渡っている。夜十時ごろ、ベランダから肉眼でも天の川が見えたので、いて座方向をとらえた。いて座は、複雑でもあり、いつものようにヤマケイポケットガイド「星座・星空」を片手に線を引く。これもささやかな楽しみ。