かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

アニミズムという希望を再読しよう

2018-11-29 04:51:48 | 日記

詩人・哲学者・社会運動家・宗教家・農家・・なんとも一つの職に称せられない山尾三省(やまおさんせい)さんが、2001年に63歳で屋久島の地で生涯を終えてから、もう17年の歳月を経た。

オイラが、山尾さんの「アニミズムという希望」という琉球大学の五日間の講演録を手にしたのは、彼の死の直前だったと記憶している。1999年ころに屋久島をはじめて訪れてから、心に取り付いて離れない屋久島。この島にイミグラントし、静かに畑を耕しながらやさしくも深い詩を書き続けている山尾さんのことを知り、迷わず手にした一冊の本。

表紙の写真は、西表島の浦内川、その裏書の言葉を書き写そう。

「アニミズムというのは、世界の森羅万象の中に霊魂あるいは精霊が宿っているという考え方なんですけども、海、山、川というこの三つが森羅万象という時の核心をなす項目だと思いますー」

書棚に埋もれていて、少し黴くさいこの一冊。屋久島、西表島、のことを思いつつ再読していこうと思う。

 

 

 

屋久島の海(平内海中温泉)

 

屋久島の川(千尋の滝)

 

屋久島の山(永田岳)

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