今日の野草園散策も炎天に追われるように、小1時間で退却。
いつのまにかあのセミたちの合唱も力尽きたかに見え、ツクツクが木陰で淋しそうに音を出していた。
だが、帰り際いきなりミンミンが大きな音を奏でた。9月になっても生きていてくれるのだろうか。
何かの記事で、セミさんたちも熱中症でポロポロと倒れている地域もあるとか。命を全うできず哀れである。
それでも園で元気なのは、チョウたちやトンボの仲間。セミたちは天敵にすぐやられるから、飛んで風を切ってそれで体温を調節する音ができないだろうが、チョウやトンボと言った飛翔の名手たちは、飛んで風を浴びて暑さをしのいでいるのかしら。
真っ赤な赤トンボ二種が、アザミの花やイチイの枝先にじっとしていた。いずれも真っ赤なのは♂の方で、顔が水色なのはマイコトンボ、赤いのはアキアカネの種だろう。
やっと「小さい秋の使者」たちが登場してきたといっていいが、炎天の33℃では、抒情を感じるあの歌は浮かんでこなかった。
これも何かの記事で読んだが、気温が35℃に近ずくと蚊などの小さな羽虫は活動せずに涼しい夕刻を待っているとのことである。トンボたちも彼らの糧となる羽虫が飛ばねば、満足なエサにありつけないのだろうか。
異常気象は、昆虫の世界にもなにやら影を落としているのかもしれない。
マイコトンボ♂
アキアカネ♀
ほかに今日撮った写真下の3枚だけとさびしい
ツバメシジミ♀ 卵を産む食草はマメ科というから、ただ休んでいるだけでしょう
クサギはもう宝石のような青い実をつけ始めています
水辺のサワギキョウもこころもちお疲れのよう