1週間後の南西諸島行、マラソンはさておいて、期待するのはこの冬に北緯23度の世界だけで.堪能できる星空のことだ。その星々を観察に、一眼カメラと広角レンズ、そして荷物にはなるが三脚を携えて島に渡ろうと思っている。
まず、「南十字星」だ。
日本人の何%のヒトが、日本で「南十字星が見られる」と思っていることか。
石垣島天文台によると、沖縄県の石垣島では12月頃から6月頃まで南の水平線上に南十字星が見られると説明している。日本でも、沖縄本島から最南端の波照間島までサザンクロスという正式には「南十字座」が観察できるのだ。賢治さんの「銀河鉄道の夜」に書かれた銀河鉄道の終着駅、それがサザンクロスであるので、オイラはこの小さな星座に特別の思い入れがある。
南西諸島に行くのは2月上旬であるが、この時期サザンクロスは、夜明け前の南の水平線にギリギリ南中し、その全容を現してくれる。
つぎに、実は星座の中で一番好きかもしれない天の大河「エリダヌス座」だ。ほぼ天頂に近いオリオン座の足元で青白く輝く一等星リゲル付近から長い大河のような線が天空を蛇行しながら水平線まで降りてきて、その大河の果てには一等星アケルナル(大河の果て)が水平線上にギリギリに輝いている。オイラは、冬の南西諸島のたそがれ時にその星座の全景を観察し、宇宙の果てしなさを感じた。そのスケール感と詩的雰囲気が他の星座を圧倒する。
そして、すこし考えてもいなかったが、「エリダヌス座」末端のアケルナルが観察できるのならば、この時期、「この星を見たら幸運になれる」と言われる一等星カノープスがアケルナルのやや左上に輝いているはずだ。国立天文台の「きょうの星空」(石垣島、2月7日ころ)がそれを教えてくれる。
カノープスは、日本列島では福島の郡山以南で、新年を迎えるころ「確認されることがある」という稀星だが、南西諸島では冬に晴れれば普通に見られる。冬季に星を観察しない北国のヒトビトが、南の低空に輝く、その星を発見できたのなら、そいつは幸運なヒトだと考えたのだろうか。
そんなことで、「エリダヌス座」のアケルナルとカノープスは日がとっぷり暮れた20時ころ、「南十字座」は、まだ薄明まえの午前4時ころ、南の水平線上に観察できよう。
ただし、ただしだが、南西諸島の2月は曇りの日が多い。日本列島が冬の高気圧に覆われる冬は、この高気圧のへりにあたる沖縄諸島は概して曇りがちである。
石垣島天文台の説明でも、観察できる回数は、良くても月に10日程度、悪ければ2日~4日程度と確率が悪い。せっかく機材を持ち込んでも全く星空が仰げないことは覚悟して出かけねばならない。
天気予報では、この2月の日本列島暖かいとか。ということは冬型高気圧はあまり張り出さないということ。期待できるのかもしれない。
晴れるも八卦、曇るも八卦、
今年のわが運勢の「星占い」ということか。
2019.1月.未明のサザンクロス(石垣島)
2019たそがれ時のエリダヌスとアケルナル(石垣島)
かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山
冠山(かんむりやま)・1257m・日本三百名山№271
奥美濃のマッターホルンと呼ばれ山頂部が岩壁の鋭鋒となっている。最短登山ルート起点の冠山峠にいたる林道は、岐阜県側は通行止めとなっている。ヤマケイによると、冠山直下を通る冬季も車で行ける道路ができたおかげで、今後冬山登山も可能とのことで、動画も多く発信されだしている。
「はじめまして、かなちゅうです。」さん提供
【岐阜県低山】冠山 冠山峠日帰りピストン
晴天の冠山登山、気持ちよかったです。頂上からの周囲の山々の展望については、山名を紹介してくれるとありがたい。
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