不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

分かりかけてきた祭事の意味

2016-08-17 21:02:23 | 日記

8月16日、旧暦の8月14日、日本最南端の波照間島で旧盆行事「ムシャーマ」に出かける。年に1日だけの行事だが、台風や前線の影響で欠航する機会が多く、行こうと思っても行けない祭り。晴天の予報が出ていたので、残り少ない休暇を費やして出かける。リオ観戦で不規則となった生活リズムのせいで夏風邪状態でせきが止まらないが「無理して」出かける。

この祭りは、島を3つのに分け、互いのからミルク神(お釈迦様が入滅し、56億7千万年後に現れるという救済神、弥勒菩薩だと思われる。)が民を引き連れ島中央に現れ、島民の芸能祭を島民と楽しんだ後、またもと来た道を民を引き連れ戻っていくというものだ。八重山地方の豊年祭に近しいものだが、1年に1度、よそに行っている島出身者も戻って来て、先祖の霊を慰めるのにあわせ、一緒に豊年祭も兼ねて旧交をあたためるという、合理性と経済性を逢い合わせた祭事なのだろう。

部外の旅人に過ぎないが、ミルク様に対面するとなぜかほんのり幸福感にひたれるのだが、1日で3体の神々に出会えるのだから、「一粒で三度おいしい」お祭りだ。

たしかに、沖縄での祖先信仰は、ひとえに祖先の恩を感じ祖先を敬う儀式といえるのだが、「情けはひとのためならず」、じつは、現存するわれわれのためにやっているとしか思えてならない。

われわれがあの世に行ってしまっても、子孫や故郷の人々が、かくも楽しい祭事を永遠に繰り広げて迎えてくれるんだ。だから、生老病死だ四苦八苦だと悩む心配なし。さあ飲みましょう踊りましょう。ということじゃないのかな。なんとなく、そんな気持ちがしてきた。

昼休み、久々ニシ浜に。こんな静かな浜は初めてだろうか。どこまでも泳いでいけそうな気がしたが。せきがやまず、またの機会にお預け。

ああ「ハテルマンブルー」・・・・

 

 

 

 

 

 

 

コメント