日曜日のことだが、久しぶりに「きらクラ」をイヤホンで聴きながら宮良海岸に出かける。サギの仲間、シギの仲間、チドリの仲間、カモメの仲間、が相争わず仲良く波打ち際でえさを探している光景をしばらく観察していたが、たぶん彼ら彼女らにとって命をつなぐだけの食料が豊富にあって、他者に横取りされる恐れがないので争う理由がない。彼ら彼女らのえさは、浅瀬の小動物であって、猛禽のように鳥仲間を襲って食べることもない。そして、集団でいれば、あの猛禽の襲撃を誰かがいち早く察知して、いち早く逃げることもできる。誰に教わったということはないのだろうが、平和を保つことが、生きて子孫をつなぐ術であることを知っているのだろう。
わが愛するシロチドリくんも、しっかりかの集団に混じっているのを確認したが、旅行く多種族にやがて置いてけぼりにされるのだろうか。そこが、ちょっと心配ではある。