かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

STY完走スケッチ

2018-03-07 04:49:36 | 日記

時の回廊のスピードはとどめようもなく高速化しており、まもなく東北の震災から7年。幼稚園年長組の幼子が、中学入学の季節を迎えるだけの歳月が、またたくまに過ぎたような感慨である。

あの年、たしか5月に開催予定だったUTMFは、震災のため翌年に延期になり、エントリー資格を引き継ぐ恩恵を受けて、翌年の2012年5月に記念すべき第1回大会に参加し、「運よく」制限15分前に完走した。

それから6年。その完走から、あれこれトレランにチャレンジしてはきたが、大きな大会では、ことごとくはね返されてきた。UTMFも、2013,2014と連続チャレンジするも「甘かった。」そんな負の記憶を辿っていくと、不思議なもので、長い長い年月を経てきたような感慨にもなる。

2018年のUTMFは、4月27日。昨年は開催されていないから、6度目の大会となるが、「運よく」、半分の距離のSTYに参加できることになり、繰り返すが、トレラン卒業大会と位置づけているこの大会がオイラにとって今年のメインイベントなのであり、そのスタートの日まで50日余りとなった。

大会インフォメーションから詳しい関門時間などが案内されてきたので、高低表に各関門ごとの平均時速をスケッチして制限時間20時間の過ごし方を構想している。そのスケッチによると制限の午前8時、1時間前にはゴールできている。もちろん、今の体力で最大限の力を発揮してと仮定してのことであり、机上の空論ではあるが、スケッチが現実のものとなるように、短兵急ではあるが、トレーニングを開始しないとならん。

(これから走りに行きます。真っ暗です。)

 

 

 

https://www.ultratrailmtfuji.com/racers/course/

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春の海

2018-03-05 04:34:54 | 日記

春というか、夏日なのであって初夏の面持ちなのだが、南風の吹き渡る海岸は、半そで短パンでうっとりするほど心地よい。大潮の昨日の午後は、潮が引いた海岸にアーサ(アオサ・ヒトエグサ)狩りのヒトビトが精を出していたが、オイラも籠やビニール袋でも持ってくればとくやむほど、びっしりと岩棚に張り付いていた。今度の週末は、小潮かもしれんが潮の引いた時間を見計らって、海岸に出ることにしよう。1年で今だけの贈り物なのだ。名蔵まで足を伸ばせば、モズクやこの辺でハマグリと呼んでいる子貝も採取できるので、出かけよう。4月から、週休四日制とするので、自給率向上に努めよう。これから、3月16~17、30~4月1日あたりが、3月の大潮で、チャンスだ。もう、冷たい海岸ではない。

春の海の寂しさは、すこしシギ、チドリらの数が減ったということ。渡りの鳥は、南風に乗ってもう少し北の方に帰っていったのかしら。昨日は、留鳥のシロチドリ君やムナグロのグループしか見当たらなかったが、警戒心が強くなっているのか、少し距離をつめたらすぐに逃げられた。黒いシャツがいけなかったのかな。野鳥観察には、もっと、服装の色彩も研究しないとだめなのかもしれない。彼らの視力を軽んじているのかもしれない。

今日の、予報は最高28度。というか、ただいま午前4時30分の室温は、窓を開けていても28度。扇風機、活躍始めています。

 

道端にはルリハコベ

海岸にはシロバナミヤコグサ

海辺にはアーサ狩るヒトビト

アーサびっしり

数少ないチドリ群も

警戒してすぐに飛んでいった

 

 

 

 

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fun-trails 事故調査報告書

2018-03-03 05:55:14 | 日記

今朝の石垣島窓を開けても、室温27度、湿度70%、一気に初夏に移行しているようだ。本州に移動してきた高気圧が南の暖かな空気を時計回りに運んできているのだろうか、南の風がやや強く吹いている。雨は降らないようなので、ひさびさ短パンで走ってみようか。

奥宮さんが代表を勤めるfun-trailsが、昨年開催した秩父のレースに、たまたまオイラも参加していた経緯で注視していたが、100k部門の遭難事故調査報告書がこのほどまとめられて、公開されている。

http://fun-trails.com/race/2017/100k/data/tyousa.pdf

事故の経緯を見ると、まったく何の変哲もないところで、何かの調子でバランスを崩して道をはずしたら、たまたま木立の下が絶壁のような急傾斜となっていて(斜度90度)、木の枝を捕まえる間も与えず、転げた彼を、あっという間に100m以上も転落せしめたという事故だったようだ。

オイラもトレランばかりではないが、何の変哲もない場所で躓いて転げることが増えてきた。あの事故のあった日も、50kコースに参加していたが、31k地点でその事故のため中止になるまでの間、2度躓いて、1度は平地だったが前方に2回転して止まった。

長いレース時間で、ちょっと気が緩み、ほかの事を考えたり、朦朧としながら歩みを進めることも多々あるのだ。ヒューマンエラーと危険箇所だらけのトレイルが重なれば、事故の確率は高まるのであって、この報告を機によりいっそうの気の引き締めを図らねばなるまい。

それでもレースだと、周囲に監視者・目撃者がいっぱいいて、万一の場合でも、救助、介抱してくれる可能性があるが、オイラは、2019年以降、「登り残した山」のため、また単独行動に入る計画。覚悟はしておかねばなるまい。

ヒトの生死の裏腹、安全・危険の裏腹について、いつも思い起こすのは、徒然草41段の「五月五日の賀茂の競馬」。

競馬を高いとこから見ようと、樹に登って二又に跨いでいた坊主が、居眠りをして、バランスを崩しては目覚め、また居眠りを繰り返すというお笑いシーンを人々が嘲けあうのを、兼好法師が、民衆に向かい「キミたちだって、明日の命は分んないんだよ、そうともしらず競馬観戦に現を抜かしているのは、あの坊主と同じじゃないか。」と嗜めたところ、皆が合点し、法師をリスペクトしたという自慢話。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/turez_1.htm#41

この事故の経緯を聞くに及んで、どうにも予防策を講じ得ない事故=不条理というものもあるんだということも、覚悟しておかなければならない。(そんなところに行かねば防げたでしょ、というヒトは、賀茂の民衆と同じであるといえる。)

 

今朝は、天井に小粋なデザインの小さな蛾(2センチ)がじっとしている。彼の生死は、オイラが握っている。

ネット図鑑で調べたら、「シロモンノメイガ」という仲間らしい。

 

ベランダから、隣の畑を見ると、コウライキジのオスがニンジン畑に隠れている。彼は、しっかり命を守ろうとしている。

今朝の新聞に、明日早朝、島で有害鳥獣駆除(カモ・キジ・クジャクなど)が計画されているとの報道。生き延びろよ。

 

 

 

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進化した山と高原地図

2018-03-02 10:16:15 | 日記

先週の秩父路旅行では、セツブンソウの翌日、伊豆ヶ岳から昨秋Funtrail100kの遭難現場である小持・大持山を訪ねる慰霊登山を計画したが、わずか850mの伊豆ヶ岳北面でさえ、2月半ばの大雪が解けて凍ったアイスバーン状態になっていたため、標高1200mを超える武甲山周辺には「命の危険」が想定されたものだから、伊豆ヶ岳から子の権現に降る一般的なルートを選んだが、予想通り、ほとんど氷の脅威を感じない、安全トレッキングをさせていただいた。小持・大持は、また、別の機会に譲ることに。

前夜、秩父市の本屋で、昭文社発行の2018年版山と高原地図「奥武蔵・秩父」を購入したが、何と地図上に「磁北線」が引かれているではないか。磁石の北は、北半球では地図の北(真上)より西に数度傾くことから、コンパスを使って正確な方向を確認するには、地図上に6~8度などの傾きにあわせた磁北線を地図上に赤ボールペンで引く作業が必要となる。

ワンゲルや山岳会などに入会すると、真っ先に教えられる作業だが、雪渓上にガスが出た時のホワイトアウトや道を見失った時の藪漕ぎなどのケースで、遭難防止に欠かせない磁北線なのだが、現在では、この山と高原地図をスマホにダウンロードしておいて、専用アプリで現在位置をGPS機能を利用して確認することもできるのだが、バッテリーの問題ですべてこの機能に頼ってばかりいられないから、紙の地図もポケットに入れてコンパスを確認しながら山を歩けば、より安全性が増すことになり、「山と高原地図」の進化は、大歓迎だ。

「山と高原地図」は、濡れてもへっちゃらだし、毎年更新され、台風被害での通行止め情報や数年前までは一般ルートだったが、現在は藪が覆って通行困難になってしまったルートの情報などを仕入れることが可能なので、国土地理院のものよりは、相当に使い出があり安全といえる。縮尺がほとんど5万分の1で、等高線がやや荒いこと、値段が、ついに1000円を超えるようになったことが「難点」といえば難点だが、山と高原地図にある日本の山を歩く際の安全登山のためには、できるだけ最新版を携行したい。(決して、昭文社の回し者ではないのだが。)

さらに、この地図には日帰り温泉や季節の花、好展望スポット、バスルートなどさまざまな情報が盛り込まれており、観ているだけでも歩いた気持ちになってくるオイラの「愛読書」なのだ。

伊豆ヶ岳下山のルートに、「うどん名物・浅見茶屋」の案内が印刷されていた。ひっそりとした山奥にぽつんと人の出入りする1軒屋は、狐や狸の仕業なる茶屋ではないのかと疑いもしたが、ひさびさに歩きつかれた体に缶ビールとあつあつの「肉うどん」に舌鼓し、化かされてもかまわないという気持ちにもなった。

 

    うっすら縦に赤く磁北線が引かれていた。

 

                磁北線を活用し、コンパスで遊びながら歩こう。           

 

                    歩いてきた伊豆ヶ岳方面

 

 

 

 

 

 

 

 

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幸せの青い蛾

2018-03-01 06:05:23 | 日記

 石垣島に戻ったら、もう季節は初夏。今朝の室温は、窓を開けても24度、湿度は60%。スギ花粉症の心配もなく、これから、4月のうりずんの季節までが、この島のベストシーズンか。もうデイゴの真っ赤な花も咲き出した。

今日から弥生3月。まもなく海開きなのだが、ウエットスーツを着れば気持ちよく泳げる。4月の石垣トライアスロンにむけて週末からスイムとバイク練習を5ヶ月ぶりに再会しよう(汗)。人生最後のこの種目のレース。ケガなく慎重練習しよう。何より4月末のSTYのスタートラインに立つためにも。

昨夜は、春の雷雨。雷鳴と稲光大好き人間なので、ベランダに出るため窓を開けると、美しい蛾が部屋の灯りに飛び込んできた。シアンブルーの小型の蛾。ネット図鑑で調べても、今のところ名前が不明。

「幸せを呼ぶブルー・モス」とでも名づけておこう。

庭箒であおり、カーテンに止まらせ、指でかるくつまんで、やっと外に帰してあげたが、福音・観音、昨日のサザンクロス

に続いて、

何かしら「良きもの」が降りてくる兆しなのかもしれない。(このような種族をご都合主義という。)

 

追記

3月2日石垣市図書館の蛾の図鑑で検索したところ、九州以南に生息する「サザナミシロアオシャク」と判明。

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