かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

初積雪の朝

2023-12-18 18:20:17 | 日記

主要な山岳は前年の雪どけ後に初の積雪があると「初冠雪」という神々しい言葉で表現されるが、平地では「初積雪」と、なんだかありがたくもない普通の言葉で報道される。それだけ、日本人は山に畏敬の念をもって暮らしてきたのか。

わがアパートメンツの前庭も朝起きてみると真っ白な雪に覆われていた。植込みのサザンカの木にも3センチほど積もっただろうか、無防備な濃いピンク色のサザンカも花も寒そうに花びらをのぞかせていた。朝は氷点下の「冬日」だったそうだが、それでも真冬の花も葉も凍らないのであるからたくましい。

12月にもなって、雪が降って、冬のスズメたちもさぞや食探しに苦労するのではないかとの「老婆心」から、昨年同様手のひらに少し玄米をにぎってベランダにまいたら丸々と太ったスズメたちが十数羽の集団でやって来てすぐに啄みを始め、ものの5分でかたづけてどこかに飛んで行った。

心配無用なほど太っているのは、虫が減った分、枯草の実を啄んでいるからだろう。こないだ河原を歩いていたらススキの穂にスズメたちが群がっていた。「あんなものまでエサにできるのか」と感心した。積雪のほとんどない寒冷地は、まだいろいろな草の実には事欠かないのかもしれない。

今年は、冬眠前の食料探しに苦労するクマたちが里に下りてきて社会問題化しているが、案外野鳥たちの方が栄養素が少しでもあればどんなものでも口にすることができるみたいなので、美食家のクマたちより「生きる力」が強いのかもしれない。

今日は最高4℃と外出をためらわされたが、もう少しあったい日には植物や動物たちの「冬を生き抜く力」発見に、野山に出てみようか。

 

 

 

     

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ヤマケイ新年特別号、充実した百・二百名山地図帳で空想登山・・

2023-12-16 18:37:47 | 日記

年末恒例といえば恒例、マンネリといえばマンネリになるのだが、本屋さんで昨日発売されたばかりの「山と渓谷 2024 新年特別号」を1430円(本体1300円)を購入してくる。

ちなみに昨年の新年特別号は1320円(本体1200円)であるから、御多分に漏れずヤマケイも8%以上の値上げに・・・とちょっと購買をためらったが、2024年版は「日本百名山と日本二百名山」が特集であり、恒例となっている付録の地図帳が二百名山分も追加されているということで、雑誌は輪ゴムで括られているが、外から見た感じ前のものより分厚いので「この地図帳だけでも買う価値はあるかな」という気になりレジに向かった。

案の定、家に帰って中身を点検したところ、付録の「日本百名山・二百名山地図帳2024」は192pと昨年の「日本百名山地図帳2023」の128p、2年前の「日本百名山ルートマップ」の120pより大幅にページが増えている。中身は前のものと同様、モノクロの山岳地図に赤線でルートと標準コースタイムが表示されたもので、ルート情報が最新なものに更新されていることを考えれば、十分に価値の高い地図帳となっている。「この地図帳だけで1200円程度の価値がある内容ではないか、買ってよかったな。」と自分に納得させる。

もう、この年で全国を巡って、あと60座ばかり残っている二百名山を踏破しようなんて気はないし、体力も残っていないのだが、この地図帳を手元に置いておくだけで、全国の主要山岳地図ががすぐに検索閲覧できるので便利だ。

NHKなどで毎日のように放送されている「にっぽん百名山」や田中陽希さんのグレートトラバースの録画を見ながら、どこを歩いているのかこの地図帳などを開いて眼を追うと、なんだかオイラも歩いているような感覚になるし、地図を眺めているだけで「空想登山」にすぐにでも出かけらるので、こういった地図帳は座右の書となってくれており、二百名山まで加わるとさらに役立ちそうだ。

まあ、そうは言いながら「日本二百名山」、オイラの未踏の山で、深田さんの随筆によって魅かれた山々の何座かには、健康寿命の範囲に生きている間登りたいな、といういくばくの未練は残っている。

 

北海道は、

石狩岳

カムイエクウチカウシ山

暑寒別岳

を狙っていたのだが…エゾヒグマが怖いので大方あきらめた。

北関東・上信越とアルプスにはまだ未練の山々がキラキラ輝いている。

守門岳

荒沢岳

中ノ岳

荒船山

御座山

毛勝岳

赤牛岳

上河内岳

櫛形山

などだが、どうだろう。この地図帳を眼でなぞっているうちに、その気になったら「空想登山」などではなく、具体的な「登山計画」を描けるのだろうか。

 

 

    

     山の便利帳も読んでいるだけでたのしいが、山小屋やテント場の料金大幅増にため息

 

    

       左から付録の2021年、2023年、2024年版地図帳がおそろい

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雲のヴェールとレンズの曇り ふたご座流星群撮影記

2023-12-15 06:00:26 | 日記

2023年12月15日、午前2時起床。アラームを設定したわけでもないのに自然と目が覚める。ふたご座流星群の出現が極大の頃合いと分かっていても、天気予報は曇りを報じていたためあきらめ、昨夜は焼酎のお湯割りにより深い眠りについた。

自然と目が覚めたのだが、まだ宵は残っていたし、寝ぼけてもいたが、とりあえず戸外の空を除くとまだ星が見えていた。

昨日のタイムラプス設定では撮影時間8秒(F2.8/iso400)撮影間隔2秒としていたが、撮影時間を10秒に設定し、1時間撮影して見る。寒いので、室内で布団にもぐり本を読みながらタイムラプスのシャッター音を聞いて待つ。

この時季は、室内に置いておいたカメラを冷たい戸外にさらすとレンズが曇ってしまうため、その防止用にレンズにバッテリーに接続したヒーターベルトを巻き付けるのだが、肝心のバッテリーが見当たらなかったので、「ままよ」とそのまま撮影をしたら、1時間後にカメラを回収時やはりレンズの表面が曇り始めていた。

撮影されたが動画を点検したら、レンズの曇りよりも空にうすい雲のヴェールが始めかかっていたが、後半は何とか晴れて空が望めた。

 

冬の大三角形(オリオンのベテルギウス、おおいぬのシリウス、こいぬのプロキオン)がゆっくり西に流れて行った。シリウスも木陰にかくれ、プロキオンだけが残されて夜空が淋しくなった矢先、突然天頂からプロキオンめがけて一筋の明るい流星が流れた。動画の速度を最大に遅く設定しても流星は一瞬に消えて行った。

この動画で確認された流星はそれだけだった。午前3時をまわると空はまた雲に覆われて行った。レンズの曇りも拍車をかけたのだろう。

低気圧が近づいて明日まで悪天模様。2023年のふたご座流星観察はこのようにさみしく終わった。流星に願いごとなんて、かなわなかった。

 

 

   

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ふたご座流星群撮影は不発に終わり反省する

2023-12-14 17:25:00 | 日記

本日12月14日夜半から明日15日未明までが流星が最も現れる極大日だと、三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」の報道を耳にしたので、本日0時から1時過ぎまで約1時間、わが家のベランダから南方上空にカメラのレンズを向け、いわゆる「タイムラプス」というアニメーション撮影手法により撮影を試みた。

30分近く三脚の隣にいて、肉眼での観察も試みた。最大80個/1時間程度の流星が出現するとの触れ込みであり、期待していたが肉眼で観察できたのは30分間に2~3個と低迷した。

さらば、タイプラプスはデジタルの力で何とかもっと多くの流星をとらえていてくれているのかな、と期待したが、これも辛うじて2個ばかり流星の姿を確認できただけであった。タイムプラスの時間設定は、8秒露出し、シャッターが切れた2秒後にまた露出が始まるという設定なので、1時間のうち約80%の夜空を記録できるだろうと予測したのだが、まさか1~2個なんて・・・・・失敗である。

 

原因を考えると、晴れてはいたが、仙台の夜空は明るすぎたのだろう。郊外の真っ暗な夜空であれば露出時間を10秒以上、ISO感度を2000~3000程度にまで高めることもでき、よって星の数もいっぱい写り込むことができるので、ちょつと暗い光量の流れ星も収めることができたのだろう。

今朝は午前0時の新月であるにもかかわらず、8秒,ISO400が限度だった。これ以上だと画面が明るすぎて飛んでしまいそうであった。

やはり流星の観測は山や海岸まどの郊外など、光害のないスポットで行うべきで、家のベランダなんてずぼらすぎると反省する。

明日の未明が最も好条件ということで、同じベランダでももう少し長い時間と明るい設定とも考えたが・・・・今度は低気圧が近づいて来て、明日未明は曇りの予想である。なかなかうまくいかないのはわが人生と同じだ。

まあ、12月のふたご座と1月のしぶんぎ座は外は寒すぎるので、やむを得ないともいえるが、8月のペルセウス座の季節には山に行こうよ。来年の観察条件はどうなのだろう。

そうだ、そろそろ本屋さんに「天体観測手帳2024」を買いに行かなくちゃ。もうそんな季節か。

(このところ12月半ばすぎに同手帳、ヤマケイ新年号、野鳥カレンダーを購入するのが恒例なのだ。)

来年こそしっかりやろう。p750くんをあんまり活躍させないのは宝の持ち腐れだ。

 

 

【 YouTubeは速度を最低に落とすとやっと2個ほど観察できる 】

 

 

     

             肉眼でも大きく確認できたシッポの長い流星

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星を見て無常を感じながら、行く末を悲観する日曜日

2023-12-10 15:09:43 | 日記

12月10日夜明け前、東南の空10度~20度間に、昨日とは異なり下からお月様、金星(ヴィーナス)、おとめ座の一等星スピカが輝く。お月様は二十七夜の三日月様。南から東に流れる同じ高さの雲に時々隠れて輝きを失う。

きのうからたった一日で、月の形も星たちの位置も雲の様子も異なっていて、夜空を眺めたら水の流れを眺めるような「万物流転」の思いにいたる。

 

 

     

       二十七夜の三日月様

 

     

       少し明るく写すと地球照が浮かびあがる

 

 

     

       地球照の三日月様とヴィーナスに流れる雲がからむ

 

 

     

       太陽系の二つの惑星にの位置関係は日ごと変化する 

       地球から遠い金星がお月様を1日で追い抜く

       その理由をうまく説明できないのは小学生以下のレベルか

 

 

日曜朝のルーテインは、朝6時に近くのコンビニに足を運び、毎日新聞を160円(税抜き)で買ってくる。毎日の日曜版はパズルやクロスワードが充実しているからだ。

これらを解きながら、NHKニュース→NHK「さわやか自然百景」→サンデーモーニングなどを視聴する。

本日7時台のNHKニュースで報じていた地球温暖化による「永久凍土」の報道が気にかかる。「永久凍土」の溶解とそれに伴いウィルスや細菌が目覚めて新たな脅威を与えるということだ。現実に、ツンドラに生きる子供とトナカイが「炭そ菌」で死に追いやられたということである。

いつぞやの報道では、この問題のほか凍土に閉じ込められていたメタンガス大量に発生し、CO2の25倍の威力でに地球温暖化に拍車をかけるということも聞いた。

今世界で起きている異常気象とそれに伴う熱波や洪水にさらに拍車がかかるということか。

地球規模の「万物流転」のことわりは負のベクトルに向かいつつあるのか。天才宇宙物理学者ホーキング博士が遺言したようにあと200年足らずで人類を滅亡するというのか。

NHK報道2021

 

TBSサンデーモーニングでは、自民党安倍派を中心とする政治資金不正の報に関して、コメンテーターの藪中三十二さんが「盛者(じょうしゃ)必衰のことわり、奢れるものは久しからず」と平家物語を引用して自民の終焉を暗示していた。しかし、今の自民が「平家」なら・・・「源氏」たるものはこの国に存在するのか。政治の世界も負のベクトルにまっすぐ進んでいるような気がする。

国際情勢の報道においても、イスラエルとパレスチナの紛争は目を覆いたくなるような映像が日々更新されているし、ロシアとウクライナ情勢についても「ウクライナの反転攻勢は失敗」などと聞きたくない情勢がアナウンスされていて、「正義が勝利する」というのは幻影でしかないのかと暗澹とさせられる。

2023年は、人類生存史のどこいらへんにあるのか。「万物流転」のことわりのうちにあるのならば、数万年前に生成した人類もそのうち消え去ることは当たり前のことなのかもしれないが、この頃の諸情勢を鑑みれば、砂時計の落ちる最後の数粒のうちにあるのではないかとも思えてくる。

「ペシミスト」・・久しぶりにこの言葉が脳裏に現れた。

 

 

 

 

 

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