2023年12月15日、午前2時起床。アラームを設定したわけでもないのに自然と目が覚める。ふたご座流星群の出現が極大の頃合いと分かっていても、天気予報は曇りを報じていたためあきらめ、昨夜は焼酎のお湯割りにより深い眠りについた。
自然と目が覚めたのだが、まだ宵は残っていたし、寝ぼけてもいたが、とりあえず戸外の空を除くとまだ星が見えていた。
昨日のタイムラプス設定では撮影時間8秒(F2.8/iso400)撮影間隔2秒としていたが、撮影時間を10秒に設定し、1時間撮影して見る。寒いので、室内で布団にもぐり本を読みながらタイムラプスのシャッター音を聞いて待つ。
この時季は、室内に置いておいたカメラを冷たい戸外にさらすとレンズが曇ってしまうため、その防止用にレンズにバッテリーに接続したヒーターベルトを巻き付けるのだが、肝心のバッテリーが見当たらなかったので、「ままよ」とそのまま撮影をしたら、1時間後にカメラを回収時やはりレンズの表面が曇り始めていた。
撮影されたが動画を点検したら、レンズの曇りよりも空にうすい雲のヴェールが始めかかっていたが、後半は何とか晴れて空が望めた。
冬の大三角形(オリオンのベテルギウス、おおいぬのシリウス、こいぬのプロキオン)がゆっくり西に流れて行った。シリウスも木陰にかくれ、プロキオンだけが残されて夜空が淋しくなった矢先、突然天頂からプロキオンめがけて一筋の明るい流星が流れた。動画の速度を最大に遅く設定しても流星は一瞬に消えて行った。
この動画で確認された流星はそれだけだった。午前3時をまわると空はまた雲に覆われて行った。レンズの曇りも拍車をかけたのだろう。
低気圧が近づいて明日まで悪天模様。2023年のふたご座流星観察はこのようにさみしく終わった。流星に願いごとなんて、かなわなかった。