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夜中の街道をブッ飛ばしている最中、イタリアおやじは自分なりの哲学に従って
どんな状況下に置いても良い釣りを成立させる為に綿密な攻略策をイメージしてから
現地で仮眠を取る事にしています。沢山釣れればそれはそれで嬉しいのは当たり前ですが
状況が芳しく無い場合にもそれなりにコツコツと愉しむ事を心掛けています。
フライフィッシングはサビキ釣りや投網ではありません。
フィッシャー vs フィッシュ ひとり vs 1尾
たった1尾を大切に釣る事が肝心で後はそれの積み重ねです。
さて、21日早朝に目的のポイントに到着しますと既に先行者に押さえられていました。
こんな時は焦る気持ちを抑えて少し時間差で後続する事にします。
たとえ先行者がどんな名人さんであろうと一網打尽なんて事は渓では有り得ませんし
異なる釣法ならば何も問題無しです。況してやアプローチの方法が異なれば更に問題無しです。
よく、先行者が入った後だからダメだった・・・
良いポイントには1尾も居ない・・・
そんな事は毒でも流れてない限り有り得ないと思います。
荒らされたポイントでも一時間もすれば更に警戒心が高まった居残り渓魚は元の居場所に戻り
捕食体勢に入っている事も多くそれを慎重に攻める事はフライフィッシャーの特権でもあります。
渓ではエサ釣りでは流せないポイントなんて無数に存在しますしエサの竿が届かないポイントは
長いフライラインなら簡単にアプローチが可能です。
ポジティブな攻略法が無限大に存在するのがフライフィッシングなんですね。
・・・と、能書きを放れたイタリアおやじは問答無用で釣って愉しんじゃいます。
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気温の低い早朝は無反応でも陽が差し込む様になった頃には気付かない場所でライズして
いる個体も居ます。
マッチング・ザ・ハッチの答えはクロカワゲラでした。
捕食されて間もないのか全て未だモゾモゾと動いていましたよ。
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ブラックのウイングでは見辛いのでブリーチされたEHCの15番でサイズだけマッチング。
これで次々と・・・
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単一種の集中ハッチが有ると攻め方が簡単です。
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芽吹く前の明るい渓は今が旬でGWを過ぎると急速に新緑のカーテンに覆われてきます。
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早速ですが今期初のオシャブリはアマゴ嬢もロッドも気持ち良さそうでしたよ。(笑)
つづく・・・