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(水中のアマゴから見たイタリアおやじの図)
さて、渓流のアマゴ嬢にストーキングして警戒されないアプローチの距離はと言うと
目安は10ヤード位(約9メートル、クルマ二台分)が理想的です。
まあ、状況にもよりますがこれ以上接近しますといくら静かにしていても
何らかの怪しい気配を悟られ「オヤ?変だな・・・」と、折角の好条件を
潰してしまう羽目になる確率が接近すればする程高くなります。
高が10ヤードのキャスティングですが精度やキャスティングのバリエーションが
釣れる釣れないの別れ道でもあると言えます。
10ヤード位ならどんなロッドでも性能に拘らず反発力だけでラインを繰り出せる距離ですが・・・
ラインの先にはリーダー、ティペット、そして毛鈎が結ばれていますから
それを自在に操る事はデリケートの極みの様な相対的コントロールが必要です。
狙い通りの位置に寸分の誤差無く毛鈎を運べて落とせる技能を習得する事は
20ヤード、30ヤードのライン飛距離をクリアする事より遥かに重要に思えます。
渓は流れも複雑ですし木々が張り出していたりもしますからあらゆる手法を駆使して
10ヤード先のピンポイントを狙わなければならない場合も多くなかなか一筋縄ではいきません。
イタリアおやじもその昔、極寒の深夜の公園で夜な夜なアキュラシー特訓を積みました。
遠くに置いたタバコの箱をリーダーで叩いて倒してみたり・・・
ラインをリフティングしたまま歩いて公園を何周も回ってみたり・・・
木々の間をすり抜けるループを工夫してみたり・・・
フライフィッシングをされない方から見ますとキャスティング練習は
正に変態行為そのものですが練習で出来ない事は本番でも出来ないのは基本ですから・・・
渓流のアマゴを狙ったフライフィッシングはゲームで言うとダーツに似ていますね。
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きっと賢いアマゴ嬢は水中から密かにこちらの奇妙な行動を覗っているのでしょうね。
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それにしても飛騨のアマゴ嬢は美し過ぎる裸体です事。
夏頃には美白の肌に移っていきますからタマリマセン。
つづく・・・