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Fashion Motorcycle Flyfishing Garage Base Formula One Senna

Coming Out

2016-10-03 19:55:35 | Other


完全にフライフィッシング中心の生活から抜け出し暫く経過したが

懸念される釣りの禁断症状も発症せず秘密情報局の諜報員として

日々任務を遂行している・・・

と、厄介でおバカな妄想癖は相変わらずなんだが

そろそろ重大なカミングアウトしても良い時期だと思い

以下、長文となる。

光陰矢の如しと言うがこれから記す話は捉え方によっては

時空を超えた小説の数ページの様かも知れない。

ワイフと知り合ってもう36年、結婚して33年が経とうとしている。

以来ずっと今でも比較的仲の良い夫婦だと思うが

お互いが分身の様な愛おしさは今も健在な筈だ。・・・と思う。

彼女との間には二人の天使を授かり、その二人も今では一人前の成人。

子供達から手が離れた頃から元気を持て余したオレは

とても長い歳月をアウトドアで過ごし休日は放浪者紛いの

帰宅困難者だった。夜中に行動する釣り中心のヘヴィな

アウトドア生活がワイフはとても苦手で同伴する筈もなかったから

きっと家では不自由だったろうし寂しかった筈だし

任せっきりの生活が果てしなく続いた。

無言のDVだったかも知れない。

でも彼女は一言も文句は垂れなかった。

フライフィッシングを何年も何十年も続けていれば

上手くなるし、円熟感を自覚したのは自分が50歳を過ぎた辺りで

その頃から釣り欲は急速に衰退方向へ向かい始めていた。

その矢先・・・

ワイフがSOSを発信する事態が続発した。

問答無用で釣行回数は激減の一途・・・

女性は更年期を迎えると体調変化が著しい。

子宮筋腫からの酷い大量出血でひと月に何度も婦人科に掛かっていた。

主治医と相談の上、女性のパーツを全摘出するのが最善策となり

2012年の暮れ、怯える彼女に付き添い手術に踏み切った。

手術直後にオレは主治医に呼ばれこう告げられた。

「子宮筋腫が悪性の肉腫(癌)になっていて腸にも癒着が進行中でした。

肉腫はステージ3迄進行していて腸への癒着部位は切除しましたが・・・

おそらくセーフだとは思いますが今後数年間の検査・経過観察が

必要です・・・」と。

あれから4年経過した現在、今だに癌の再発・転移に脅かされ

通院を継続している彼女・・・

今のところ、何とか兆しは明るい方向に向かってはいるが

バカなオレが釣りに現を抜かしている最中に彼女に病魔が襲ったのは

紛れもない現実。

近年、疼痛に蝕まれた自分を一刻も早く回復させるのは

ワイフの元気回復為にも連動した最重要なミッションだったから

必死の覚悟で薬漬けを志願したよ。

家族を暗殺から守る為にオレは頭脳も身体も完全武装する。

諜報員も楽じゃないからな。
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