
この二眼レンズのカメラ。
イタリアおやじと同い年の “ Yashica-44 ”(1958年製)です。
私が生まれて、私の成長を記録する為に今は亡き父が購入したものです。
このカメラを小学生の頃、父から譲り受け初撮影は自宅前で雪景色を
撮ったのを今でも鮮明に記憶しています。(殆どがピンボケでしたわ)
ファインダーは上から覗く事と左右が反転する事や水平を取る事も
難しく、勿論フル・マニュアルですからシャッタースピードや絞りも
自分の感性で決定しなければならず小学生が上手く使いこなすには
相当なフィルムの無駄と時間を要しました。
時が経ち一眼レフ35mmカメラがマーケットを支配する様になってからは
このカメラ専用のベスト版(127)フォーマットのフィルムの入手も困難になり
今では市販品を加工するかメーカーに特別注文するしかなく
50年経って絶滅危惧種扱いのカメラなんですわ。
そして今度はデジタルカメラの飛躍的な進化と普及によって
35mmフィルムを使うコンパクトカメラや一眼レフカメラが
絶滅危惧種扱いされる日がそこまで迫って来ていますねぇ。

現在でもちゃんとシャッターが作動するし・・・「モッタイナイ!」(ヤザワ風)