日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

衛星画像

2005年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム
最近のパソコンは性能が良い。
仕事のために、20ミクロン(0.02ミリメートル)単位でスキャンした航空写真画像ファイルを、ほとんど待つ事も無く開いて表示してくれる。
さらに、移動・拡大・縮小・回転なども自由自在にできる。

仕事で使う航空写真の他に、2種類の衛星画像が、パソコンの中に保存されている。
昨日その画像を、初めてこの事務所を訪れてくれたお客様に見てもらった。

一種類は、建物が一軒ずつ識別できるような画像で、もう一種類はかなり粗い画像の物だ。
かなり粗い画像の方は、先日この「点ノ記」で紹介した、教育用画像表示システムSiPSEの画像だが、こちらは標高データと関係づけられているので、三次元的に眺める事ができる。
日本国の地理や、概略の地形を見るには有益だ。

もう一種類の、建物が一軒ずつ識別できるような衛星画像は、単なる平面写真だが、諫早湾干拓地と潮受け堤防の一部が写っている。

吾妻町、愛野町、旧森山町の一部が写っているので、古来よりの干拓により造成されてきた、低平地域と呼ばれる所を、大局的に眺めるには都合が良い。

どこに排水樋門があるのかが一目で分かる。
その衛星画像を見てもらいながら、背の高いバンダナを頭に巻いているお客さんに、常々自分が低平地域の排水不良問題に関して考えている事を説明すると、納得して同調してもらえた。

普段見慣れているイメージと同じような写真画像には、大きな説得力がある。

今日は午前中、「愛野町防災会議」に、防災会議委員の一人として出席した。

町内には、いろいろな自然災害に遭遇する可能性のある危険箇所が想定されている。
このような会議において、そのような場所の三次元画像が、自在に表示できれば、いろいろと有益な防災対策が検討できるのではないかと思っている。

技術の分野では、既にそこまで到達はしているのだが・・・。

豊田かずき