簡単な算数の知識を用いて、自分たちの仕事の実績数値を、上方に修正する事を命じた組織のトップが居たようだ。
民間出身の、その国家機関地方組織のトップは、本来ならば分子の方の数値を上げて実績を上げるべきところを、分母の方の数値を少なくする事で、見かけ上の実績数値を多くして国の方へ報告していたという。
その地方組織の管内の一部の下部組織では、そのような事に対する指示に難色を示して、そのような数値操作をすることを断っていたそうだ。
当然の事ではあるが、そのような良識のある下部組織があったという事を喜ばしい事だと思わなければならない事が情けない。
民間から来たそのトップは、自分がそのポストに就いたときに掲げた数値目標を、自分の指導力により達成したのだという事にしたかったのだろうが、個人が提出すべき書類を勝手にでっち上げて、分母の数を減らすようにしたという事らしい。
関西地方の社会保険事務所を束ねる組織で、そのようなことが行われていたそうだ。
国民から、将来の老後の安定した生活のための年金用の積立金として、半強制的に集めたお金を、必要でもない箱物の建設費用に流用するなど、ずさんな国家組織だという事は以前から報道されていた。
実力主義だとか実績重視だとかという考え方は悪い事だとは思わないが、そのような評価体系の危険性として、上記のような不心得者が出てくるかもしれないという事を認識しておく必要がある。
勤勉な日本人の労働姿勢が、戦後の国土の復興に寄与した大きな要素であった事を再認識すべきだと思う。
豊田かずき
民間出身の、その国家機関地方組織のトップは、本来ならば分子の方の数値を上げて実績を上げるべきところを、分母の方の数値を少なくする事で、見かけ上の実績数値を多くして国の方へ報告していたという。
その地方組織の管内の一部の下部組織では、そのような事に対する指示に難色を示して、そのような数値操作をすることを断っていたそうだ。
当然の事ではあるが、そのような良識のある下部組織があったという事を喜ばしい事だと思わなければならない事が情けない。
民間から来たそのトップは、自分がそのポストに就いたときに掲げた数値目標を、自分の指導力により達成したのだという事にしたかったのだろうが、個人が提出すべき書類を勝手にでっち上げて、分母の数を減らすようにしたという事らしい。
関西地方の社会保険事務所を束ねる組織で、そのようなことが行われていたそうだ。
国民から、将来の老後の安定した生活のための年金用の積立金として、半強制的に集めたお金を、必要でもない箱物の建設費用に流用するなど、ずさんな国家組織だという事は以前から報道されていた。
実力主義だとか実績重視だとかという考え方は悪い事だとは思わないが、そのような評価体系の危険性として、上記のような不心得者が出てくるかもしれないという事を認識しておく必要がある。
勤勉な日本人の労働姿勢が、戦後の国土の復興に寄与した大きな要素であった事を再認識すべきだと思う。
豊田かずき