諫早湾干拓の潮受け堤防の排水門が、落雷により制御不能になり、1時間40分も、調整池の中に海水を流入させたそうだ。
だから、正確には「閉まらない話」ということになる。
その排水門を閉じて、潮汐の遡上を防ぐことによる防災効果があると信じていたが、それを操作する人間の心がけが万全では無かったようだ。
新聞記事によれば、排水門は手動でも操作できるような仕組みになっているそうだが、担当職員がその操作方法を知らなかったらしい。
平常時に、訓練する時間は有り余るほどあったはずなのに、それがなされていなかったという事が証明されたようなものだと思う。
報酬を受け取って働いているのだから、仮に関連自治体からの出向職員であったとしても、その部署に配属されたからには職責をまっとう出来る様な仕事をしてもらいたいものだ。
不慮の出来事だったという事で、おそらく誰も責任を取る者はいないのだろう。
また、調整池の中に潮水が流入した事による周辺環境や生態系への影響は無いというコメントを出しているようだが、本当だろうか。
もし本当だとすれば、排水門の開門調査も可能だという事になる。
田植えが終わったばかりの水田にも、潮水が入り込んだ事になるだろう。
干拓事業に賛成してきている地元の農業団体は、今回の不手際には厳重に抗議するべきではなかろうか。
もしかしたら、大量の真水の流下水と、流入した潮水によって、調整池の水質も少しは改善されたのかも知れない。
元々が潟地であるという特殊な人工の閉鎖性水域の中では、そのままでは水質が悪化して行く事は当然の帰結であるが、「淡水湖化」して灌漑用水に使うのだという大義名分を守ろうという事に汲々としているようだ。
干拓事業そのものには賛成だが、本当に有効な防災対策と環境保持や環境回復を配慮した事業であって欲しいと思う。
豊田かずき
だから、正確には「閉まらない話」ということになる。
その排水門を閉じて、潮汐の遡上を防ぐことによる防災効果があると信じていたが、それを操作する人間の心がけが万全では無かったようだ。
新聞記事によれば、排水門は手動でも操作できるような仕組みになっているそうだが、担当職員がその操作方法を知らなかったらしい。
平常時に、訓練する時間は有り余るほどあったはずなのに、それがなされていなかったという事が証明されたようなものだと思う。
報酬を受け取って働いているのだから、仮に関連自治体からの出向職員であったとしても、その部署に配属されたからには職責をまっとう出来る様な仕事をしてもらいたいものだ。
不慮の出来事だったという事で、おそらく誰も責任を取る者はいないのだろう。
また、調整池の中に潮水が流入した事による周辺環境や生態系への影響は無いというコメントを出しているようだが、本当だろうか。
もし本当だとすれば、排水門の開門調査も可能だという事になる。
田植えが終わったばかりの水田にも、潮水が入り込んだ事になるだろう。
干拓事業に賛成してきている地元の農業団体は、今回の不手際には厳重に抗議するべきではなかろうか。
もしかしたら、大量の真水の流下水と、流入した潮水によって、調整池の水質も少しは改善されたのかも知れない。
元々が潟地であるという特殊な人工の閉鎖性水域の中では、そのままでは水質が悪化して行く事は当然の帰結であるが、「淡水湖化」して灌漑用水に使うのだという大義名分を守ろうという事に汲々としているようだ。
干拓事業そのものには賛成だが、本当に有効な防災対策と環境保持や環境回復を配慮した事業であって欲しいと思う。
豊田かずき