日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

一度飲むと一生脳卒中にならないという飲物の話

2009年06月29日 | インポート
妻が他所から聞いてきた話で、一度飲むと一生脳卒中にならないという飲物があるという。

材料は、卵1個分の白身、ふきの葉3~4枚(小さじ2杯分の搾り汁)、酒小さじ2杯、塩漬けの梅の実1個だそうだ。

季節的には丁度今頃がそのような材料が揃う。

そこで、ものはためしで作って飲んでみる事にした。

庭から大き目のふきの葉っぱを4枚取ってきてすり鉢ですりつぶす。

これはジューサーのような金属を使った器具ではだめだという事で、普通のすり鉢とすりこ木でなければいけないそうだ。
根拠は全く不明。

すりこ木ですりつぶしたふきの葉4枚分の搾り汁は、小さじ2杯分よりもはるかに多かったので、妻の分も作る事にした。

塩漬けの梅の実も、果肉をすり鉢ですりつぶしておく。

卵の白身1個分・ふきの葉の搾り汁小さじ2杯分・酒小さじ2杯分・すりつぶした塩梅の実1個分の順に3~4分の間隔をあけて加え、最後にかき混ぜてすぐ飲む。

飲んでみた。

ふきの葉っぱの渋みと塩梅のしょっぱさが口に残ったが、飲みにくい感じでもなかった。

もしもこれで夫婦とも死ぬまで脳卒中にならなかったならば、我が家の家訓として子孫に伝える事にしようと思う。

結果が出るのは少し先の事にはなると思うが。

もともと、なぜそれを一生のうちに1回飲むと脳卒中にならないのかという根拠も全く不明でその話の出所も明らかではないのだが、先人の教えはすなおに聞き入れてみることにした。

おまじない程度の効果はあるものと期待している。

昨日は久し振りに雨降りの後の休日だったので、高来町の境川にヤマメ釣りに出掛けたが、釣れすぎて面白くなかった。

というのも、ヤマメの稚魚放流をしたのかどうか分からないが、体長4~5cmの稚魚が次々に釣れて、そのたびにリリースしなければならなかった。

また、誰かが虹鱒(にじます)を放流したらしく、にじますの体長10cm程度の幼魚が釣れた。

虹鱒も幼魚の頃はパーマークが出ていて、一見ヤマメの様にも見えるが、その体側にオレンジのラインがあり、体色も微妙に違うのでヤマメとの区別はできる。

つい最近にも境川の上流域で、体長25cmの虹鱒が釣れたが、本来はその川にいるはずもない外来魚が釣れたところで、面白くも何ともない。

そのような釣りから帰って来て、「一度飲むと一生脳卒中にならないという飲物」を作って夫婦で飲んだ日曜日だった。


豊田かずき



おかしな理屈

2009年06月22日 | インポート
佐賀県の上峰町議会で、29歳の武広勇平町長が提案した「町長の報酬を半額にする条例改正案」が、賛成少数で否決されたと新聞記事が伝えていた。

今年の3月の選挙で町長になった武広氏の公約だったという事で、現行の月額報酬70万円を、自分の任期中には半額の月額35万円にするという議案だったそうだ。

反対討論で「他自治体で(首長の)給料を減らせという声が上がったらどう責任をとるのか」という発言をした町会議員氏がいたそうだ。

あきれてしまった。

もしも他の自治体にて同様の議案が提出されて可決したとしても、それはその自治体の首長や住民や議会における意志であって、上峰町の29歳の町長さんの責任などあるわけがなく、そのような発言をした町会議員の資質を疑ってしまう。

公職選挙法違反(寄付行為の禁止)で前町長が失職した事に伴う町長選で、対立候補の前副町長を、町議10人中7人が支援していたそうだ。

その延長線上の反対ではあろうが、言うに事欠いて「責任云々」をいうのは、反対する理由としては全く筋が通っていない。

町長の報酬を半額にすれば、年間で500万円程度の人件費が削減でき、その分を月額報酬12万円程度の役場内の臨時雇用に充当することにすれば、3名ほどの町民を新たに常時雇用できる。

おそらく29歳の町長さんは、そのようなことも想定していたのかもしれないし、35万円の月給というのは地方の田舎においては比較的高給の部類に入る。

国が国民の平均年収が700万円とかという数字を公表しているが、そんなのは公務員と一部の一流企業の年収の平均値であって、私たちのような大多数の一般庶民の年収はその半分から3分の1より少ない程度であろう。

それに比べれば、月給35万円とプラスボーナス4か月分程度であれば、地方の田舎では比較的高給であるといえる。

だから、武広町長が提案した月額35万円の町長報酬という金額は決してとんでもなく安い数値ではない。

むしろ月額70万円という金額が高すぎるという感覚の方が、私たちのような一般庶民にとっては健全な感覚ではなかろうか。

特別職公務員としての首長や議員の報酬が高すぎることや、自治体職員の報酬が高すぎることは一般庶民の大多数が感じていることだと私は思う。

鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は、そのような主張をして過半数の市民から支持され、再選を果たされた。
阿久根市民の過半数の住民の方たちの良識の結果だ。

自治体のトップに立つ人にまともな金銭感覚さえあれば、その自治体は合併などしなくてもそれなりに運営できるはずだ。

選挙の時に「住民(庶民)の目線に立って」という主張をよく聞くが、まず金銭感覚から庶民感覚になっていただきたいものだ。

おかしな反対討論をした上峰町議会議員氏は、典型的な既得権益受給派の感覚しか持っておられないように感じてしまう。

しかし、そのようなおかしな理屈を公式の議会の場で発言する議員を選んだのも、その地域の住民である。

選ぶ側の判断能力が選挙では問われている。

上峰町長の武広勇平氏には、当初の公約であり自身の信念である主張を何とか貫いて欲しいと思う。


豊田かずき



懲戒処分

2009年06月09日 | インポート
近隣の市役所や雲仙市の市役所職員の不祥事の記事が、時々新聞記事になる。

最近では、集めた協会費を使い込んでいた雲仙市の職員が、6ヶ月の停職処分を受けていて、雲仙市のホームページでもその事が公開されている。

そのような新聞記事などの末尾には、必ずといってよいほど「お金は全額弁済されている」という表現になっている。

元々自分のお金ではないものを私的に流用したのだから、全額を弁済するのは当然の事なのだが、記事を書いた新聞記者の思考の中には、全額弁済したのだから許される事に妥当性があるだろうというニュアンスを感じてしまう。

6ヶ月の停職処分という事であれば、6ヵ月後にはまた雲仙市職員としての職務に就くという事もあるのだろうが、一市民としては、そのような職員は公僕としての資質が欠如しているのだから、市役所の業務には戻って欲しくはないというのが本音だ。

そのような人には辞めて頂いて、若い誠実な人を中途採用でも良いから補充採用する方が賢明だと私は思う。

雲仙市の職員に対する懲戒処分には一貫性がない。

以前に、愛野支所で使い込みをしていた職員は、懲戒免職になった。

雲仙市内で学校の先生をしていて、酒気帯び運転で自損事故を起こした人も懲戒免職になった。
この処分は重すぎたと私は思う。

今回の6ヶ月の停職処分の意味するところの真相は知りえないが、似たような事件を起こしてもその処分に差があるのは、もしかしたらそれぞれの職員の後ろについている、権力を持った人の能力の差によるのかもしれない。

ただ、懲戒免職された職員の家族の人たちの事を思うと、少なくとも悪事を働く直前までの期間は、市役所職員としてまじめに勤め上げていたはずであるから、それまでの働きに対して計算できる退職金は支給してしかるべきではないかとも思う。

何の経済的な保証もなく、一般社会に放り出すという事は、市役所の業務しか経験した事がないような人にとっては酷なように思う。

一般社会の就職状況の厳しさは、ハローワークに通ってみればわかる。

年齢が多くなるほど就職の門は狭い、というよりも仕事自体の絶対量が田舎では極めて少ない。

市役所を懲戒免職になった人たちは、履歴書にはなんと書くのだろうか。

体調不良により退職とでも書くのだろうか。

まじめに、少しだけ我慢して勤めれば、公務員以上に恵まれた給与体系と身分保障は他の一般民間業種ではありえないのに。

もったいない。



豊田かずき



金額の話ではないと思うが

2009年06月02日 | インポート
裁判員制度の報酬を増額しようという方向性を、自民党のみならず民主党までが主張し始めている。

裁判員制度に対する国民的な賛同割合が低いのは報酬が少ないからなのだろうというふうに、お粗末な政治屋さんや官僚さんたちは考えたのだろう。

本質を見極める能力が欠如しているのではと思う。

お金さえ出せば、制度への賛同者が増えるだろうという、国民を小ばかにしているような議論に思える。

裁判員制度そのものに対する反対であるという発想がない。

自民党がそのような主張をするのは想定ができるとしても、民主党までがそのような方向性を主張し始めたことには首を傾げたくなる。

小沢一郎氏は、「裁判員制度そのものを見直す」と言っていたと思うが。

そのような主張も含めて民主党支持に傾いていたのだが。

アメリカの真似事ばかりするのはいい加減にして欲しい。

どのような末路をたどるのかは、今のアメリカが証明してくれている。

法律の専門家が裁いても冤罪があるのに、法律のど素人を交えて、人の人生、最悪の場合には被疑者の命を云々という事まで民間人に委ねることもあるような制度そのものに対する不信感からの不支持ではないのかというような発想を持てないのだろうか。

裁判官なみの仕事をするのだから、1日3万円の報酬額を検討しているそうだが、そのようになると、裁判員の抽出に関して、作為的な無作為抽出が横行する温床にもなりかねない。

おかしな仕組みは廃止するべきだと私は思う。


豊田かずき