日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

頑張れ 城内実さん

2006年02月28日 | インポート
自分の信念を通して郵政民営化法案に反対し、自民党が送り込んだ「刺客」の女性候補者に選挙で敗れた元衆議院議員の城内実さんを、テレビで久し振りに見る事が出来ました。

700票余りの票差で落選されたという事でしたが、落選直後より街頭に立ち、政治活動をされており、現在でもその姿勢を貫かれているという事でした。

バラエティー色の濃い番組でしたが、番組の最後に「生活のために、またテレビに出させていただきたい」と言っておられました。

城内実さんには次の選挙までの間、肩書きの無い庶民としての生活を体験して、次に国会議員になられた時の施策に生かして欲しいと思います。

世襲で国会議員になり、庶民を体験した事の無い人に、庶民の立場を理解してもらおうという事は、元々無理な話です。

信念を貫く、信頼できる政治家の一人として、無所属の城内実さんには是非とも頑張って欲しいと思います。


豊田かずき


折り鶴折っても報酬あり

2006年02月27日 | インポート
会議中に、発言者席のすぐ脇の席で、資料の紙を使って折り紙をしていた国会議員の様子が記録されておりました。
テレビで何度も流されたので、誰の事なのかはほとんどの人が知っていると思います。

私は、そのような人は国会議員をやっているべきではないと強く思います。

授業中に手まぜをしている子どものようで、国政を論ずる資質の無い人に映ってしまいます。

民間企業であれば、経営者の判断で解雇する事も出来るのでしょうが、国会議員を辞めさせる事は、本人が辞めると言わない限り難しいようです。

会議中に居眠りをしていても、折り鶴を折っていても税金の中から議員報酬が支払われています。
それも私達庶民の収入と比較すると法外な金額のものが。

改革は、まずは国会の内部からであるべきだと思います。


豊田かずき


サンマは小魚

2006年02月26日 | インポート
数年前、友人が我が家に泊まる事になり、夕食のおかずの一品にサンマの塩焼きを出した事があります。

食事が終わって、そのサンマの塩焼きが乗っていた友人の皿を見ると、皿の上には何も残っていませんでした。

彼は、サンマの頭も尻尾も骨も全部食べてしまっていたのです。

珍しい光景だったので彼に尋ねると、「骨を丈夫にするために、小魚は頭も骨も丸ごと食べなければいけないと言われて育った」ということでした。

その様な食生活を続けてきたせいかどうかは定かではありませんが、彼は、がっしりした骨格をしていて、人並みはずれた体力がありました。
「気は優しくて力持ち」のサンプルのような人です。

ここ数年は会っていませんが、サンマの塩焼きが食卓に上がるたびにその事を思い出し、私も骨ごと噛み砕いて食べる事にしております。

頭だけは残して、小屋に居ついている猫たちのご飯としておすそ分けしておりますが、サンマの塩焼きの骨程度であれば、噛み砕いて食べられるものです。

小さい頃からそのような食生活を心がけていたならば、私の身長も、もう少し伸びていたのかもしれません。

サンマの塩焼きを骨ごと食べた後には、心なしか骨格が丈夫になったような気になります。


豊田かずき


春のしるし

2006年02月25日 | インポート
作業をしている林の中から、さえずりの稽古をしているような、うぐいすの声が聞こえてきます。

現場作業を終えて、車を止めている場所までの徒歩での帰り道で、春を見つけました。

水路の脇の土手に、土筆(つくし)が出ておりました。

たったそれだけでも、暖かくなっていく季節への期待が高まります。


豊田かずき


やーさん、ひーさん、しからーさん

2006年02月22日 | インポート
数日前のテレビの深夜番組で、戦時中の学童疎開について放送しておりました。

沖縄や奄美大島の小学生が、「3ヶ月で決着がついて(日本が勝って)戻れるようになるから」と言われて、九州各県に強制的に疎開させられ、結局2年間もそのままだったという内容でした。

やーさん、ひーさん、しからーさんは、沖縄の言葉で、ひもじい、さむい、さみしいと言う意味だそうです。

全く知らない他人様の家に住まされて、食糧不足のためにひもじい思いをし、気候の違いにより寒い思いをし、親から引き離されて寂しい思いをしなければならなかった戦争末期の頃の子どもたちの、その表情の中にせつなさを感じさせる写真が映し出されておりました。

今、この国に住んでいる私たちは、普通に生活していればひもじい思いをする事はほとんどありません。
国の食糧自給率は40パーセント以下(情けない事ですが)ではあってでも、毎日の食卓には十分な食物が並んでいる状況が一般的だと思います。

寒ければ、それを防ぐための衣類と暖房設備があります。

遠く離れていても、携帯電話で話をする事が出来て、さみしさを紛らわす事が出来ます。

このように恵まれている社会で、毎日を感謝しながら生活しておりますが、歴史が繰り返されないという保証はありません。

「やーさん、ひーさん、しからーさん」という思いをしないで済む様な社会が続いて欲しいと思います。


豊田かずき


もうすぐヤマメ釣り

2006年02月17日 | インポート
渓流魚のヤマメ釣りが、諫早市高来町の境川で、3月1日に解禁となります。
ヤマメ釣りが趣味の私にとっては、そわそわして落ち着かない日々が続いています。

境川でヤマメなどの魚を捕獲するには、諫早市以外に住んでいる人は1日券だと500円、1年券だと3000円の入漁料が必要です。

境川は「轟の瀧」がある川で、その瀧のある川筋の方の道路は、期間限定で路線バスが運行しています。

その路線バスの停留所で「落合」という所がありますが、境川はその落合(流れが合流している所という意味の地名のようです)バス停より少し下流側で、上流側に向かって二股に分岐しています。

ヤマメは、その二股に分岐している合流部よりもさらに下流域あたりから生息しています。

最近では、ヤマメの稚魚の放流事業もされておりますが、本来は天然のヤマメが生息している渓流です。

私は餌釣りしかやりませんが、ヤマメはとても警戒心の強い渓流魚ですから、静かに、自分の存在を魚に気付かれないようにして、魚の居そうなポイントに近づいて仕掛けを投入しなければなりません。

そして餌の流れ方が、川の水流と違和感が生じないように仕掛けを流します。

流れの途中で、釣り糸に付けている目印が、魚の当りを知らせてくれます。
その瞬間に釣り竿で合わせて、魚を釣りばりに掛けて釣り上げるという非常にシンプルな釣りですが、これがなかなかおもしろいのです。

私はキャッチアンドリリースなどということはしません。
もちろん、規定の大きさに満たない魚で、釣りばりを飲み込んでいない魚は「大きくなってからまた会おう」と言って放流しますが、それ以外の魚は、必ず持ち帰って食べる事にしています。

渓流魚の数と大きさに関する京都大学理学部における木曽川稚児沢での実験結果によれば、特定の区域に生息する渓流魚の個体の大きさは、「生息数が少ない方が大きくなる」という結果だったそうです。

渓流魚は、その生息している区域において流下してくる餌(ミミズ、川虫など)や、その生息区域の水面近くに飛んできた虫などを捕獲して食糧としているので、特定区域における餌の量は限られている。

その限られた餌を奪い合って生息しているので、生息数が多いと1匹の渓流魚に行き渡る餌の量が少なくなる。

したがって、特定の区域においては、渓流魚の数が少ない方が1匹の渓流魚に行き渡る餌の量が多くなり、個体の大きさも大きくなる。

ということのようです。

私がキャッチアンドリリースをしない理由のひとつはそこにもあるのですが、何よりも、警戒心の強いヤマメと、私の知恵比べの結果において釣り上げた魚ですから、食糧として食するのが自然界の作法であり、魚も成仏してくれているのかなと勝手に思うようにしております。

もうすぐ、そのような楽しみの季節が訪れます。


豊田かずき



10円の食材

2006年02月13日 | インポート
昨日は天気が良く、のんびりできる時間が有ったので、妻の求めに応じて野菜などの食材の買出しに出かけました。

普段は愛野町内の店に行くのですが、天気も良く時間的にもゆっくりできたので、ドライブがてら島原市内まで足をのばしてみました。

国道沿いの歩道脇に品物を並べてある「岩国」という店が、野菜や果物の値段が安いという事を知っていましたので、その店に行ってみました。

1本10円の大根、1個10円のブロッコリー、1束10円のほうれん草、1個10円の玉ネギ、1個10円のレタス、1箱480円のジャガイモなど、最近ではあまり見かけることの無いような値段だったので、ついつい嬉しくなってたくさん買いました。

時期的に、生産量などの関係で、たまたまその様な価格設定が可能だったのかも知れませんが、私達庶民にとっては非常にありがたいことです。

形や大きさや見てくれなど、通常の販売商品としての規格からは少し外れていても、調理して食べる分には何ら問題は無いような品物が、もっと多く流通してくれたらいいのにと私は思っています。

私が子どもだった昭和30年代から40年代の頃には、10円で買える物がたくさんありました。

10円のアンパン、10円の揚げかまぼこ、10円のアイスクリームなどがあり、正月のお年玉も100円貰えば喜んでいた時代がありました。

10円で買える食材を販売してくれる店が増えてくれたら、この不況の時代で生活するのに大きな手助けとなるのですが。


豊田かずき


風車と老人ホーム

2006年02月12日 | インポート
日本の地図記号に、風車と老人ホームの記号が加わったそうです。
1月28日の新聞記事で知りました。

風車の記号は、従来の立像に似た記号の円の周りに、風車の羽根を示す120度の中心角を持つ3本の放射線を、少し左側に回転させた位置に配置したデザインになっています。

老人ホームは、建物の側面図形の中央付近に、杖を立てかけてあるデザインになっています。

風車の記号は、風車の側面図形を表して、羽根の動きをイメージさせるように若干の回転を与えてあるのだなという事が直感できましたが、老人ホームに関しては建物の側面図形の中央部の線が何を意味しているのか直感できませんでした。

ドアの輪郭を示しているのかなと思いましたが、新聞記事の解説で、杖を立てかけているデザインである事が分かり、なるほどなと感心しました。

それらの地図記号のデザインは、全国の小中学生から募集したデザインをもとにして、国土地理院が手を加えて決めたということです。

杖を表す線で老人ホームを表現する発想が印象に残り、覚えやすい地図記号のひとつになりました。

ここをクリックすると、新しい2つの地図記号を見る事が出来ます。

地図記号の変遷からも時代の変化を読み取る事ができるようです。


豊田かずき


知事選でのはなし

2006年02月11日 | インポート
大学入試のためのセンター試験で、今年からは英語のリスニング試験が実施されたそうです。

諫早市では、その試験会場としてウエスレアン大学が当てられていたのだそうですが、その試験会場での出来事を、受験生から聞いた話です。

センター試験は、長崎県知事選挙の公示後に実施されましたが、選挙用自動車による選挙運動としての候補者名の連呼に関した出来事です。

英語のリスニングの試験は、夕方から行われたということですが、その試験開始時の緊張した静寂の中で、選挙用自動車から女性候補者の名前を叫ぶ声が聞こえてきたのだそうです。
試験監督官の裁量で、その選挙用自動車が通り過ぎるまでの時間、リスニング試験の開始時刻を遅らせてくれたのだそうです。

果たして、その女性候補者の印象は、次の県知事選挙では有権者となっている受験生たちにとってどのように残ったのでしょうか。
中には、既に選挙権を有している二浪の受験生もいたはずです。

公職選挙法によって、選挙用自動車による選挙運動としての候補者名の連呼は認められておりますが、学校や病院などの施設の周辺では配慮すべきです。

その日は、土曜日の夕方ということだったので、学校は休みだという認識で選挙用自動車による選挙運動を展開されていたのではなかろうかと推定されますが、その女性候補者は情報発信の専門家ということですので、緻密な情報の収集による自陣営の活動という配慮が欲しかったと私は思っております。

また、カンパとボランティアによる選挙という事だったそうですが、私の印象では、かなりの選挙関連資金が必要だったのではなかろうかと思います。

後援政治団体による、のぼりやベニヤ板に貼り付けた看板、それに投票日の新聞に折り込まれていた広告など、県内各地でそれを実施するには相当額の資金が投入されたのではないでしょうか。

NTTの電柱にくくりつけられていたベニア板に貼り付けた看板は、NTTの許可を受けていたのだろうかという素朴な疑問も抱いております。

あれだけの選挙運動や政治活動が、本当にカンパとボランティアだけでなされたとは考え難いです。

投票結果の数字としては、現職の金子知事の圧勝でした。
しかし、落選されたとはいえ、小久保徳子さんに対して18万人余りの長崎県民が支持をしたという事実の意味する所を踏まえた長崎県政の展開ということに、いくばくかの期待を込めておきたいものです。

選挙結果に反して、長崎新幹線誘致や諫早湾干拓の今後のあり方に関しての民意の調査結果を示していた新聞記事が印象的でした。


豊田かずき