日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

学歴詐称?

2007年06月28日 | インポート
大阪市の職員として既に働いている人達の中に、自分の学歴を低く申請して就職していたという事で、その事を理由に一ヶ月間の停職処分になったという。

これっておかしくない?

職員採用の条件として記載されているのは、「高卒以上」とか「大卒以上」とかという表現が一般的ではなかろうか。

となれば、大学を卒業していても「高卒以上」に該当すると解釈できる。

また、学歴詐称とは、卒業もしていない学校を卒業したかのように装うことを指すものであると私は解釈している。

仮に大学を卒業した人が、自分が職を探して就職する場合に、高卒としての学歴資格を使うか大卒としての学歴資格を使うかは、各人の自由ではなかろうか。

給与面でも、大卒採用と高卒採用とではかなりの差があるはずだ。

大阪市役所は、高卒待遇の給与で大卒職員を採用できたと考えれば良いのではなかろうか。

955名もの技術・技能・行政関係の職員を、1ヶ月間も停職にして、その間のそれらの人たちが担当していた業務の処理はどのようにするのだろうか。

それらの人たちがいなくても、市役所の業務に支障が無いのだとすれば、それはそれで、公務員数の削減への議論としての足がかりともなるのだろうが・・・・・・。

おかしな学歴詐称事件である。


豊田かずき



音威子府(おといねっぷ)

2007年06月27日 | インポート
久し振りに懐かしい地名を聞いた。

牛肉ミンチ偽装事件の会社の社長の出身地が、音威子府(おといねっぷ)だという事をテレビで報じていた。

私が19歳の時(34年前)、測量専門学校を卒業し、航空写真測量の会社に就職して半年が過ぎた頃の話。

「往復は航空機(旅客機)を使っての1週間程度の出張だから。」という甘い誘い文句に乗せられて、航測課に配属されていた、同じ測量専門学校の同じクラスから就職した同期の新入社員3名が、北海道の現場作業の手伝いに行く事になった。

3名ともまだ、生まれてから1度も飛行機に乗った経験が無かったので、大喜びでその現場作業に同行した。

ベテランの実測課の課長を班長とする、総勢8名のチーム編成だった。

作業内容は、縮尺1/5000地形図の測図(航空写真を基に、地図として図面化する作業)のために必要な航空写真の撮影計画に基づいて、その撮影範囲内で選定された既設の国家三角点に対空標識を設置する事と、新設の標定点増設のための多角測量(トラバース測量)の実施などだった。

生まれて初めて飛行機に乗り、羽田空港から千歳空港まで行き、その後は列車に乗り換えての移動となる。

その時の現場地名が、音威子府(おといねっぷ)、鬼士別(おにしべつ)、浜頓別(はまとんべつ)、知来別(ちらいべつ)など。

音威子府や鬼士別には、それぞれ数泊したが、音威子府は比較的大きな町だったように記憶している。

1週間ぐらいという当初の甘い業務命令は、出張後の1週間目には「次は別の現場に明日移動する。」という班長の一言で簡単に撤回された。

結局、北海道では気候の良い9月中旬に東京を出てから、雪が降り始めた10月の中旬までの1ヵ月あまりの現場出張となり、過酷な現場作業を色々と経験させてもらった。

中でも、地元のテレビや新聞で報道された「測量作業員遭難事件」は、特に印象に残っている。

私たちの現場測量隊のベテラン課長と主任が、二人で一番奥地の国家三角点に対空標識を設置に行って、夜になっても帰ってこない。

その地域はヒグマの生息地域でもあり、宿泊していた旅館の人が「ヒグマにやられたんではないべか」と言い出し、地元の警察に知らせて大騒ぎになった事があった。

翌日の早朝から、地元の消防団員や警察官などによる捜索隊を編成して捜索に向かっていた時に、二人は無事に下山してきた。

地元のテレビニュースや新聞記事にもなった事件だった。

その現場は、なだらかではあるが尾根と谷が複雑に入り組んだ地形で、しかも山肌は北海道特有の、背丈以上もある熊笹の密生地だ。

山頂の国家三角点まで到達するには、国土地理院発行の1/50000地形図を読みながら、まず、複雑に蛇行している川に沿って上り、目標とする国家三角点の直近まで行き、そこから熊笹の密生地を泳ぐように藪こぎしながら、ひたすら頂上を目指すということになる。

「遭難事件」の先輩二人は、そのような過酷な作業をしての帰途、川沿いに下って来ている時に日暮れとなり、そのまま下るのは危険だと判断して、途中で火を焚いて野宿をしていたのだという。

そして翌早朝に川沿いに下りて来たということだった。

テレビが報じていた「音威子府」という地名から、そんな事があった事を思い出した。


豊田かずき



テレビコマーシャルの印象

2007年06月25日 | インポート
JR西日本のテレビコマーシャルで、「イブにすき焼き」というフレーズから、鹿児島県の指宿(いぶすき)を連想して、JR西日本の列車で指宿への旅行を思い立つというのがあった。

このコマーシャルは、私の頭の中に印象深く焼きついている。
言葉と映像と時間的な流れが洗練されていて、非常に完成度の高いものだと思っていた。

そのシリーズもので、最近は「黒田、デカ長が呼んでるぜ」のフレーズから、「黒豚横丁が呼んでるぜ」を連想して、列車で鹿児島県の黒豚横丁を目指すというものに変わっている。

少し強引で、無理があると思う。印象に残らない。

柳の下にドジョウは2匹いないということではなかろうか。


もうひとつは、最近の民主党の「生活が一番」というコマーシャル。

ごく普通で、落ち着いていて、見ていて違和感がない。

少し前の民主党のコマーシャルには辟易していた。

民主党のブレーンは、あの程度の企画力しかないのかという失望感が強く、支持のしようが無いと思っていた。

奇をてらわない、普通の落ち着いたコマーシャルを私は好む。


豊田かずき



新たな談合疑惑

2007年06月23日 | インポート
「雲仙市発注市道改良工事 新たな談合疑惑」
本日の毎日新聞長崎版のページでの見出しのひとつ。

13日に逮捕された雲仙市内の建設業者が別に落札した市道改良工事でも、その入札に関して、市側から予定価格が漏れていたと見て、県警は浦野容疑者を追及しているという内容だ。

「市管財課によると、予定価格は市長、副市長、総務部長、管財課長が直前に決める事が多い。調書に金額を記入し、封をした上で保管するという。」と記事にある。

となると、県警は市長、副市長、総務部長、管財課長のうちの誰かが予定価格を漏らした可能性があると見ているのだろうか。


このような談合疑惑は、その内容を知りうる立場にある人、あるいはそのような人から話を聞いた人が知らせない限り、発覚する事はないとみるのが一般的だと思う。

要するに、その工事に指名されて談合に関わった、別の言い方をすれば談合に協力した業者からの通報(密告ともいう)がなければ、ほとんど発覚しないのではなかろうか。

それぞれの建設業者が、選挙ともなれば強力な集票組織として特定の候補者を応援する。
その結果、当選した人たちは、その労に対して何等かの便宜をはかる努力をすることもあるのだろう。

指名競争入札の場合には、指名してもらえなければその工事を受注できる可能性はない。


他県に住んでいる建設関連業の知人から聞いた話だが、指名を1回受けるごとに1ポイントの持ち点が蓄積されて行き、ある業務に指名された時点での持ち点の一番多い業者が受注できるように、業者間で取り決めているという事もあるそうだ。

その場合には、受注する金額によって、受注した業者のそれまでの持ち点が0点になったり半分になったりというような取り決めをしているという。

以上は私が聞いたことのある談合の具体的方法の一端だが、業務が潤沢に発注されるような時代では無くなりつつある状況下においては、そのように悠長に自社に順番が回ってくるまで待つ事のできるような体力がある会社も少なくなってきて、談合の内部通報なども増えてくるのではなかろうか。


また、今までにそれぞれの建設業者の後ろ盾になっていた権力者の権限が衰えた場合には、それに乗じてその業者を引きずり降ろして、自社に有利な状況を作り出そうとする組織が現れるという事も充分考えられる。


これから先、公共工事費が大幅に削減されていく時代には、組織が生き延びるために、今までの仲良し共同体的体質が大きく崩壊していく可能性がある。

今回の談合疑惑は、そのような色々を考えさせられる。

それでも、今回逮捕された業者も含めて、この雲仙市で生活できるようにがんばって欲しい。

それぞれに、それらの組織の末端で働く人たちがおり、その家族がいて生活をしているのだから。



豊田かずき



ほとぼりを冷ます

2007年06月21日 | インポート
「ほとぼり」を辞書で引くと 1.ほてり 2.余勢 3.世人の注意 とある。

ほとんど決まっていた投票日を、国会の会期を延長して先延ばしにするという策で、国民の「ほとぼり」を冷まさなければならないほど、年金問題は選挙結果に重大な影響を及ぼすだろうというのが現政権の見解のようだ。

既に7月22日の投票日ということで準備をしていた自治体にとっては、チラシや入場券の刷り直しなどで、余分な出費を余儀なくされている所もあるようだ。

全て、私たちから集めた税金から出費されるものだ。
無駄な出費だ。

現政権の国会議員の先生方から見れば、私たち国民は、1週間の投票日の先送り程度で、ほとぼりを冷まさせられる民衆と映っているらしい。

現政権が、自分たちのために何かをしてくれるだろうという熱い期待に対する「ほとぼり」を、こちら側から冷ます時期に来ているのかもしれない。

1人で1票しかない、国政に対する意思表示を大切にしなければ。


豊田かずき



梅雨の季節

2007年06月20日 | インポート
このところ雨が適度に降ったりやんだりして、私が住んでいる周辺では田植えの準備が始まりだした。

田んぼに水が張られ、すでに早苗が整然と植えられているところもある。

夜には、この時期特有のカエルの鳴声も聞こえる。
ツボカビ菌の蔓延が危惧されているが、この付近ではまだカエルは元気なようだ。

私が子どもだった頃の、手植えによる田植え作業に比べると、機械化により、田植えの期間は飛躍的に短縮されている。

他の農作業にしても、機械の導入により、農作業のきつさは軽減されてきているとは思うが、その分、機械代の支払いのために汲々としている農家も少なくないのではなかろうかと思ってしまう。

水不足にならない程度の、適度な雨をもたらしてくれる季節であってほしいと思う。

昨夜帰宅して、玄関の戸を開けたら、いい香りがした。

花瓶に生けてあった一輪のくちなしの花の香りだった。

梅雨の季節がやってきた。

豊田かずき



共感できる表現ふたつ

2007年06月19日 | インポート
行政学者らにいわせると、役人の杓子定規とは「訓練された無能力」のことだという。いったん身につけた原則にこだわり続け、新たな状況の変化に対応できない役人にありがちな行動パターンを、米国の社会学者マートンがそう言い表したのだ

以上、本日の毎日新聞の「余禄」から。

私が体験した、諫早社会保険事務所職員との年金記録に関する電話でのやり取りを思い出して、全くその通りだと共感した。

想定される質問には、マニュアルどおりの答えしか持ち合わせておらず、想定外の事柄に関してはまともに答える事は出来ない人が多いようだ。



毎日新聞の長崎版のページで、「異色の肖像 本島等の軌跡」というのがシリーズで掲載されている。
その中の本日掲載された分(99話)で、

「自民党の政治家は2世、3世ばかり。庶民の苦労を知らず好戦的だ。僕が最も罪深い政治家と思うのが、戦争当時の権力者でありながら再軍備を目指し、改憲を唱えた岸信介・元首相。孫の安倍晋三は祖父の夢を実現したいだけだよ。」

「環境や人権などで付け加えるべき権利や考え方が出てきた。現憲法を死守するだけでは後の世代に「守ればいいのか」と批判されかねない。僕は足りない部分を加え、9条は今のまま残す「加憲」の立場さ」

と、本島等氏の言葉が紹介されていた。
そして、加憲の立場から、
「創価学会は9条改正に反対している。協力を考えるのは当然だよ。宗教や組織の枠を越え手を携えるしか9条を守る道は残っていない」とも。


全く同感である。(家は、浄土真宗だが)
多数決には、多数を結集して対抗するしか方法は無い。



豊田かずき


年金問題

2007年06月18日 | インポート
社会保険庁の、ずさんな年金処理にはあきれてしまうばかりだ。

内部で発行された冊子には、「集めた資金(年金資金)はいくらでもあるから、なんにでも使いたいだけ使える。基金とか施設を造り、その管理組織を作れば、退職者の就職先(天下り先)はいくらでも確保できる。」というようなことが書かれているとテレビで報じていた。

国民から、老後の生活の安定のためにという名目で集めたお金だが、払うのは後のことだから使えるだけ使っておこうということらしい。

いかにして働く事を少なくするかというような協約を、社会保険庁の労働組合は文書にしていた。

キーボードによる入力作業は、最高でも1日に10,000タッチ以内とするというような内容だ。

10,000タッチというのは、最近の熟練したパソコンスクールの指導員であれば、1時間もかからないで入力してしまう作業量だという事を、テレビの実験で紹介していた。

まともな作業者であれば、1時間足らずで入力してしまうような内容の量を、8時間もかけて念入りに入力したのだから、さぞかしきちんとした正確な入力成果が残されているのだろうと思いきや、かなりずさんな内容が次々と報道されている。

社会保険庁を解体するなどと無責任な事を言っている現政権だが、まず成すべきは、年金の記録を正当なものに修復することを早急にすることではないのか。

そのような事をうやむやにしたままで社会保険庁を解体して、証拠を隠滅したり、責任の所在を闇に葬らせたりしてはならない。


心配になったので、自分の分と妻の分の年金納付記録を、諫早の社会保険事務所に電話で問い合わせていたら、翌日には「被保険者記録照会回答票」という書類が封書で届いていた。

若い頃には、厚生年金と国民年金を行ったり来たりして、引越しも何回かしていたので、正当な記録になっているかどうかを確認しておきたかった。

その記録によれば、厚生年金の方は所属していた会社名が表示してあったが、国民年金の方は自治体名が表示してあった。
以前は、国民年金の徴収は、住所地の市区町村で行っていた。

若い頃、他県に住んでいた時に、国民年金に加入していた時期があったが、その期間は、事業所/市区町村名の欄の所に、現在住んでいる「雲仙市」の表示がなされていた。

他にもいくつか疑問点があったので、土曜日に、諫早社会保険事務所に電話をしてみた。

通常であれば役所は休みのはずだが、さすがに国民的批判を受けている時期だけに、総務課の職員が応対してくれた。

疑問点その1(私)
厚生年金に最初に加入した頃の事業所名が、機械での印字ではなく、手書きで書かれているのはなぜか?

回答(職員)
検索画面には表示されないので、他の記録から見つけて手書きで書いた。


それでは、検索できるような電子データとしての入力が成されていないという事か?

職員
・・・・・・・・そういうことになりますかね。

(テレビ報道にあるように、このような事例も入力ミスと言えるのではないだろうか。)


疑問点その2(私)
国民年金の被保険者対象月数より、納付済月数の方が少ないが、その詳細な内訳はどのようになっているのか?

回答(職員)
国民年金の保険料が、昭和54年1月から3月までの3ヶ月間、納付されていません。


その時期には、印字してある雲仙市ではなく他県に住んでいたが、表示は雲仙市となっている。どうしてか?

職員
少し待ってください。
(しばらくしてから)
国民年金課の職員に聞いたところ、国民年金では、現在住んでいる自治体名の表示になるという事です。


それでは、その時期にはどこの自治体で国民年金の保険料を納めていたのか確認をしたいので、未納付の期間の自治体名はどこになっていますか?

職員
・ ・・・・・・。
その頃、どこに住んでいたか教えてもらえませんか?


そちらの方から、国民年金の未納の期間が、過去に3ヶ月あると明言されたのですから、どこの自治体に住んでいた頃に未納なのかというデータを把握しているというのは当然の事なのではないですか?

職員
もし、納付したという事であれば、「異議申立書」を提出して頂ければ詳細について調べる事は出来ますが。


要するに、過去において、国民年金の保険料をどこの自治体で納めていたかのデータは、諫早社会保険事務所では把握できていないということのようだ。

それから、1時間近く堂々巡りの話は続いたが、その度に上司の指示を受けていたらしく、「少しお待ちください。」が何回も入った。

結論として、その未納の期間はどこの自治体に納めていたのかの詳細を調べて、文書にして後日送ってもらうという事にした。


このように、年金記録のデータ問題は、他人事ではない事を体験した。



豊田かずき


通れない市道

2007年06月15日 | インポート
愛野町を流れる2級河川、千鳥川左岸の堤防上の道路は、市道として認定されている道路だと思う。

旧愛野町の時代には町道として認定されていた路線だったので、合併して雲仙市になってもたぶん市道として認定されているはずだ。

この前の日曜日に、諫早干拓地の中で耕作している愛野町内の耕作者による除草作業があったが、その時に要望が出ていた。


その千鳥川左岸の堤防上の道路の出入り口に、鍵付きのコンクリート製の車止めが設置してあるが、農繁期だけでも農業用車輌が通行できるように開放してもらえないだろうかという要望だった。

その道路は、通称「コスモスの夕陽散歩道」ということで、散歩をする人たちも多い。

散歩をする人達の安全確保という事などに配慮しての車止めの設置であろう事は理解できるが、過去には農業用車輌等の通行路として利用されていた。

市で管理している(であろう)、車輌が通行するのに充分な幅員を持つ道路なのに、農業用車輌も通行できないようにしているのはおかしいのではないだろうか。

公道は、国民全ての共有施設のはずなのに、一部の利用者の便宜だけを優先しているような事は改めるべきではなかろうか。

その堤防の提内地にある沖新田の中にある道路は、干拓により造成された低平地なので、大雨の時には水に浸かる事もある。

そのような場合には、その周辺では堤防上の道路のみが通行できる道路となる。

時間を見つけて、市役所の担当課に相談に行こうと思っている。


豊田かずき


談合容疑

2007年06月14日 | インポート
雲仙市の発注工事において、談合容疑で逮捕者が出たという記事が、毎日新聞の長崎版のページに出ていた。

以下は、その記事の抜粋。

県警は13日、雲仙市の市道改良工事で談合したとして、同市吾妻町阿母名、浦野建設社長、浦野寛二容疑者(49)を競売入札妨害容疑で逮捕した。
予定価格519万9000円と落札額との差額はわずか9000円。予定価格が事前に漏れていた疑いが強く、県警は市側の関与についても捜査している。一方、市は同社を同日から来年2月12日までの8ヶ月間、指名停止にした。

以上、毎日新聞の記事より抜粋。


以上の記事の後に、詳細な内容が書かれていたが、それによれば、その工事の指名競争入札には10社が指名されていたとのこと。

素朴な疑問として、談合は、指名された10社全ての協力無しには成り立たないのではないかと思うのだが。

とすれば、雲仙市としては、その指名した10社を同列に指名停止処分にすべきではないのかと私は思う。

ただ、「談合容疑」ということなので、難しい所もあるのだろうが。

また、予定価格を教えてくれる発注者側の誰かがいなければ、都合よく予定価格に限りなく近い落札額にはならないのではなかろうかと思ってしまう。

そもそも、業者を指名する指名競争入札の仕組み自体が談合の温床になっていると思われる。

地元の業者を優遇することにより、地域経済の浮揚には貢献するのだろうが、公共工事そのものの量が削減されている社会情勢の下では、本来の意味の競争入札によって、良い物を安く提供できる業者のみが生き残って行ける状況に至りつつあるのではなかろうか。

雲仙市においても、総枠が決まっている公共工事費であるならば、それぞれの工事費が、本来の意味での一般競争入札によって安く抑えられるとすれば、より多くの工事を発注する事が出来るようになり、市民生活にとっては有益な社会資本の整備が多くなされる事につながるはずだ。


工事費が安くなれば、工事の内容が雑になり好ましくないという主張をする人たちが多いが、契約内容を遵守させるような発注者側の管理能力が確立されていれば、あとは受注した業者の利益率の問題に帰するだけのことではなかろうか。


要するに、安くてもきちんとした工事をし、極力利益率を抑えて地域に貢献するという姿勢が、地元業者としては必要ではなかろうかと私は思う。

建設関連業者も、談合的体質から脱却すべき時期に来ているということを自覚すべきで、仲良しごっこをしていても食べては行けない状況に近付いている現状を認識した方が賢明ではなかろうか。


豊田かずき


政務調査費

2007年06月13日 | インポート
雲仙市議会議員には、議員報酬の他に毎月18,000円の政務調査費が支払われているそうだ。

その使用目的の1つとしては、市議会議員の議員活動の一環としてのホームページの作製・運用のためにも使用できると雲仙市の広報誌で紹介されていた。

雲仙市議会となってから既に1年半以上経過しているが、現在29名の市議会議員の中で、果たして何名の方がホームページを開設しておられるのだろうか。

残念ながら、私は知らない。

雲仙市議会3月定例会では、ほとんどの市議会議員氏が一般質問をされていたが、6月議会定例会では、わずか11名の市議会議員の一般質問しか通告されていなかった。

西海市の様に、自治体によっては政務調査費を出していない所もあるようだが、貧乏な雲仙市は、緊縮財政の中から月々18,000円もの政務調査費を支給している。

だから、せめて3ヶ月に1度の市議会定例会においては、ほとんどの市議会議員がその政務調査費を使って詳細な調査を行い、一般質問という形で公開の場において議論をしていただき、市議会議員としての職責を果たしていただきたいものだ。

また、市議会議員としてのホームページを開設していただき、市議会議員としての活動状況の詳細を市民に伝える努力もしていただきたい。

旧愛野町からは、3名の方が雲仙市議会議員になられたが、その内の2名は今までの雲仙市議会定例会全てにおいて一般質問をされている。

柴田議員と松尾議員だ。

雲仙市議会議員として、評価できる存在だと私は思う。

市議会議員諸氏は、政務調査費を支給されている事の何たるかを真剣に受け止めて欲しい。

豊田かずき


大は小を兼ねるか?

2007年06月12日 | インポート
7月には国政選挙がある。

私が投票できる選挙区では、3人の立候補予定者の名前が挙がっている。

サッカーの指導者としては超一流の有名人である小嶺忠敏氏。(自民党)
歯科医師の大久保潔重氏。(民主党)
日本共産党県事務所長の渕瀬栄子氏。(共産党)

社会保険庁のデタラメな年金問題や、憲法を変えてしまおうとあせっている現政権に対する厳しい世論が渦巻く渕の中で、果たして大は小を兼ねるという結果がでるものかどうか、興味深いところだ。

個人的には、「大は小を兼ねる」という結果の方を望んでいるが。



豊田かずき



薄め液?

2007年06月09日 | インポート
厚生労働省が、コムスンに対して、厳しい処分を下した。

社会保険庁の、年金データに関する問題が大きく取り上げられている時に、なんとタイミングが良い事か。

そちらの話題に国民の関心を引き付けて、年金データに対する国民の関心を薄めてしまおうという魂胆なのかと思ってしまう。

コムスンに対する処分は、一見、筋が通っているようにも思えるが、本当に介護を必要としている現場の事を熟慮した結果なのだろうか。

情報操作の一環かもしれない薄め液的な情報に踊らされて、本当に関心を持つべき本質を見失わないようにしなければと思う。



豊田かずき



不法侵入

2007年06月07日 | インポート
昨日の昼前の事だった。
事務所から外へ出たら、家の敷地の中で標尺を持った男がいた。
不法侵入である。
数日前より、付近を測量していた測量作業員だと分かったので、怒鳴りつけてやった。

愛野町の宮添地区に、自動車専用道路のインターチェンジを作る計画がある。

少し前に住民に対する説明会があり、その後、その測量に同意するかどうかの同意書をもらいに、島原振興局の担当職員と雲仙市役所の職員が家を訪れていた。

その時に私は、「一本松農道計画のために過去に測量したデータの使用は認めるが、今回の測量に対する同意はしない」という事を伝え、その旨をその担当者が同意書の用紙に書き込み、私が署名をしておいた。

私が住んでいる宮添地区に関しては、数年前に、一本松農道整備のための測量が実施されている。
地区のほとんどが水田で、その測量時より現在までの経年変化としては、周辺区域に数軒のアパートが建設されただけである。

要するに、ほとんど変わっていないので、宮添地区に関しては、一本松農道整備のための測量成果が、98パーセント程度はそのまま使用できる状況にある。

「測量法」という法律の目的のところにも、「測量の重複を防ぐ」ということが明文化されている。

そのような意味合いから、行政の無駄を無くすために、問題提起をするという意味で、上記のような「測量不同意」の内容を文書にしておいた。

だから当然の事ながら、我が家の敷地内には測量作業員は立ち入らないと思っていた。

ところが、目の前のうちの敷地の中に、堂々と測量作業員が立っていた。
うちは測量同意をしていないと伝えると、同意はしてもらっていると聞いているとその作業員は言う。

これはあくまでも一般論であるが、プロの測量業者が、測量地域の測量同意無しに作業を実施するという事は考えられない。
発注者側(長崎県)からの指示に従って作業をするはずだ。

後で島原振興局の担当者に電話で確認した所、「その測量業者を呼びつけて、きちんと指導しておきます」ということで、業者に責任転嫁をするようなニュアンスを私は感じた。

測量作業に同意していない者の数は少数であろうから、当初から測量業者に対してきちんと指示をしておけば、そのような事はあり得ないことのはずだ。

騒音、排気ガス、景観の遮断など、自動車専用道路のためのインターチェンジの建設など、地域住民の平凡な生活にとって、害はあっても益は無いと考える。

諫早までのわずか数分間の時間短縮のために、周辺道路からの乗り入れができないような自動車専用道路の建設よりも、既存の国道の拡幅の方を進めてもらった方が地域のためになると確信している。

一本松農道の早期完成による、周辺地域の緩やかな発展を望みたい。