日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

久し振りに見た段々畑の石垣

2011年12月14日 | インポート
先日、久し振りに我が家の段々畑が見える道路を通ってみた。

20数年間、雑草や雑木に覆われていた石垣が露出して、石垣として認識できるようになっていた。

少し前に島原振興局の職員の方が2人自宅を訪ねてこられ、私の所有している畑が道路建設のための測量範囲に入っているので測量をさせてもらいたいということと、境界確認のための立会いをしてもらいたいとの申し出をされていた。

すでに測量している区域を重複して測量することには賛同することはできないが、まだ測量をしていない区域を測量する分には反対する理由もないので承諾しておいた。

おそらく、委託を受けた測量会社が現地の状況を見て、測量をするにはあまりにも荒れすぎていて視通がきかないので、視通の障害となる繁茂している雑木や雑草を伐採してくれたのだろう。

ありがたいことだ。

おかげで、20数年ぶりに自分の所有している畑の現況を把握する事が出来た。

子どもの頃、親に連れられて行った事がある5枚の畑では、サツマイモ、ジャガイモ、大根、しょうがなどを作っていたし、らっきょうを作っていたこともある。

何枚目かの畑の石垣の付け根にはひわの木が生えていて、ひわちぎりに行ったこともある。

いまは石垣の一部が崩れ落ち、ひわの木もなくなっているが、作物を作ろうと思えば作ることも出来る状態にして頂いている。

伐採をしてくれた測量会社に感謝するのみである。

境界の確認立会いにも気持ちよく行ける。

この機会に畑仕事を手がけてみようかと思っている。



むなしい主張

2011年12月13日 | インポート
通勤途上の交差点で、時々のぼりを立てて道行く人達に対して自分の考えを主張している某国会議員がいる。

民主党に所属している人であるが、以前は「頑張ってるな」という感じで見ていたが今は違う。

信号待ちの間に耳に入ってきた彼の主張は「民主党は公務員の給与を7.8パーセント削減する法案を準備しているが、野党の反対でうまくいっていない」という主旨のものだった。

確か民主党は公務員の給料を2割(20パーセント)削減するとマニフェストに謳っていたはずだ。

20パーセントの削減を、7.8パーセント程度でごまかしてお茶を濁そうとしている姑息さがまず受け入れられないし、それも2年間だけの期間において実施する予定の法案だという事で、国民を愚弄するのもいい加減にせよという思いである。

とりあえずマニフェストに謳っていることはそれなりに実行しようとしておりますよというポーズにしか思えない。

そしてそれが実現できないのは、それに反対している自分たち以外の政党のせいなのだとして他党を批判している。

あまりにも優遇されすぎていて、公僕という言葉が死語になってしまっている公務員(国家公務員、地方公務員、特別職公務員である議員等)に対して支出されている莫大なお金を節約することから始めなければ、消費税の増税など筋が通らない。

公務員の給料を下げるのではなく、正当な対価に戻すのだという元阿久根市長の竹原信一氏の主張には100パーセント賛同できる。

要するに、やっている事の対価としては公務員は給料を貰いすぎているという視点だ。

そしてその事が、国家や地方自治体の財政を大きく圧迫している要因であることは中学生でもわかることだ。

まずはそのようなことを改善するという、仕組みの根本から変えなければ、私たちのような庶民を納得させることは出来ない。

次は国会議員としての職業に就く事が出来るかどうか分からない人のむなしい主張を、今日も聞く事になるのだろうか。












あと3ヶ月

2011年12月02日 | インポート
あと3ヶ月たてば楽しみの季節がめぐり来る。

高来町の境川では、趣味の渓流釣りの解禁日が3月1日となっている。

1年間のうちに7ヶ月間だけ楽しむ事が出来る渓流釣りには、出来ない季節を待ちわびながら過ごすという楽しみ方もある。

10月1日から禁漁期間に入り、まだ2ヶ月しか経っていないが、既に心はあと3ヶ月待てばというモードになってきている。

待ちわびる期間に準備しておこうと思っていた事がある。

ヤマメ釣りの餌になるクリ虫を、秋のうちに自分で集めておこうと思っていた。

釣具屋では、20~30匹程度入っていて500円ぐらいで売っているが、なるべくお金をかけないでやるというのが私の趣味のポリシーである。

クリ虫を集めるには、ドングリなどを拾い集め、その中に産み付けられている卵がふ化して幼虫になり、ドングリなどから出てきたものを集めて、成虫(蛾)にならないようにして保存しておく事になる。

そのドングリ拾いになかなか行けずにいたが、やっと時間が取れそうなので、少し遅いのかもしれないが今度の休みぐらいに行ってみようと思っている。

私の渓流釣りは餌釣りだけしかやらない。

20年以上前に、故山本素石氏の「西日本の山釣り」という書籍に書いてあるテンカラ釣り(毛ばり釣り)の仕掛けを自分で作り、実際に釣ってみたが、あまりにも簡単にヤマメが喰らい付いてきたので面白くないと思い、数回で毛ばりによる渓流釣りはやめた。

それ以来ずっと餌釣りだけをやっている。

基本的に使う餌はシマミミズだが、小さなカニやカナブンなどを使うこともある。

今年の境川では、初めて成魚放流をしたそうだが、放流された成魚は簡単に釣れてあまり面白くは無かった。

たしかに、餌に喰らい付いて水中で暴れ回っているときのやり取りは楽しいが、上がってきた時の魚体を見ると興ざめする。

尾びれの下方が磨り減っていて、明らかに養殖されていた個体だというのが分かってしまう。

コンクリート製の養殖プールで育っているので、尾びれが磨り減っている。

協力金(入漁料)等を元手に放流活動をしている人たちには申し訳ないが、稚魚放流にしても成魚放流にしても、小さな規模の境川にはあまり多くの放流はして欲しくないというのが正直な私の気持ちだ。

元々天然のヤマメが生息している川である。

規模の小さな境川のような川に、多くの数の魚を放流すると、個体の成長の妨げになる。

要するに、限られた区域に流れて来る餌となるものの量は限られており、その限られた区域の中に過密状態で魚が生息していると、1匹の魚に行き渡る餌の量が必然的に少なくなる。

採餌量が少なければ個体は大きくなれない。

良かれと思ってやっていることでも、やり方を間違えると生態系を壊してしまうことにもなりかねない。

なかなか釣れないヤマメを、苦労して釣り上げる楽しみというのが私の趣味の基本的な考え方でもある。

なかなか釣れないといっても、小雨模様の時や雨上がりで水かさが増えている時などに釣りに行くと、わずか数百メートルぐらいの区間で、体長10cm程度のヤマメが20~30匹程度は簡単に喰らい付いてくる。

もちろんリリースサイズなのでそのような個体は放しているが、自然保護を論じる人たちが心配するほど境川のヤマメの数は少なくはなく、むしろいやになるぐらいに小さなサイズのヤマメは数多く、過密状態といえるぐらいに生息している。

生態系の保護と言う観点からすれば、1年ぐらいは稚魚放流も成魚放流もやめた方が良いのではと私は思っている。

なかなか釣れないという人は、ヤマメの数の少なさではなく、自分の渓流釣りの技量を疑ってみるべきではないかと私は思う。

また、釣れなかった日には、次に釣りに来た時のためにヤマメを残しておいたのだと思えば更に楽しくもなる。

そのような楽しみの日々まで、あと3ヶ月。