朝からテレビのBS放送で、時事放談というのをやっていました。
その中で、故 後藤田正晴氏が、自らの遺言として聞いておいてくださいということで残された言葉が心に残りました。
以下はその内容を表示しているネット情報からの抜粋です。
― 強者と弱者
「今は強者の論理が強すぎると。やはりどんな時代になっても立場の弱い人、気の毒な人は出ている。ならばそういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、政治を担当する者の大きな責任だと思う」
― イラク戦争
「この戦そのものがね、間違った戦だったと思いますね。それにまあなんと言うか、いち早く支持して自衛隊派遣と、いう決定をなさいましたけどね、これをまた私は間違った判断だったなあと、こう思いますね、いわばまあ、過去の歴史をみますと、やはり他に方法がなかったがなかったとかね、何とかなるといったことで始めるんですよ。ところがね、どういう出口にするかというね、兵を退くと、いう決断をなかなかできないんですね」
「戦後60年振り返ってごらんなさいよね。アメリカぐらいね、戦争している、あるいは海外派兵している国はありませんよ。これにね、いつまでもあんたお付き合いできますか?だからやはりね、ここは日本というのはもう少し、自主的なね、日本であってほしいなと。本当にそう思いますよ」
― 米軍再編
「日米安保、日本はまた強化をしてですね、兵力を減らすということもきかんしね、それから基地も縮小せんというんでしょ。おかしいじゃないかと。韓国でさえね、後2年たったら1万2500縮小するって言うんでしょ。日米安保というものはね、これはその、軍事力を強化するのでなしにね、政治的な関係の方に重点を移していくと。そのきっかけにね、今度のアメリカの戦略変更に対応して日本も対応していく必要がある。逆じゃないかと戦後に出てんのは」
― 世界の中の日本
「世界の中で日本が平和に生きていくと、いうことを考えますとね、それはアメリカの関係ってのは重要ですよね。だけれども同じようにですね、それはやはり日本はアジアの中の、日本なわけですね、動くことはできないんですね。やはり中国との関係、あるいはまた朝鮮半島との関係、そして日本との関係、東アジアの安定という事をはかる…」
― 日本が誇るべきこと
「戦後60年の間ですね、日本のこの自衛隊によってですね、他国の人間殺したことないんですよ。それからまた他国の軍隊によって日本人が殺されたこともない。先進国でこんな国はね、日本だけですよね。これは本当にね、誇るべきことだと思うね」
― 最近、腹立たしいこと
「腹立たしい・・・。それは、この世の中が少し国家主義的な傾向が強くなってきている。しかも強者の論理、全てがね。これはちょっと心配だなと、気をつけてもらわないといかんなってそんな気がしている。ただこういうときには、やはりこの年になると時間がないということですよ。時間がない。これが一番つらい。だってやらないといかんなって個人的に思うことがいくらでもある。調べないといけないこともあれば、本も読まなければならない。時間がない。ここが若い人とは全然違う」
※衆議院解散の直後の8月21日放送の番組で、事前の打ち合わせの時に
後藤田さんが「どうしても言っておきたい事がある」と、「これは僕の遺言だよ」
というような事を仰いました。
悲しい事にこれが事実になってしまったわけですが、その言葉を遺しておきます。
以上、複写。
勇ましい言葉を発信する首相が率いる今の我が国の内閣支持率が上昇しているという。
危険な風潮だと思うし、過去の徹を踏もうとしている流れのように思えて仕方が無い 。
内閣支持率を上昇させているそのような人たちは、自分たちの身の上にこれから降りかかるであろう事態に対する予測ができているのであろうか。
国家は国民を守ってくれはしないし、国民は国家から消耗品の如く扱われる。
そして戦争状態になったならば、自衛隊員だけが戦争に赴くわけではなく、全ての国民が相手国側にとっては敵国民と見做され、攻撃の対象になり、若者たちは国家から徴兵されて消耗品のように扱われることになる。
すなわち、自分や自分の子や孫が、合法的人殺しの加害者や被害者になることとなり、多くの破壊や殺人を犯した者が評価される世の中となる。
私たちは人殺しをするために生まれてきたのでもなく、人に殺されるために生まれてきたのでもない。
自由民主党は戦後70年の間、国家の平和を維持し続けるということに関しては、一貫してその努力をして来たし評価できることである。
しかし、今の内閣は違う。
不用意な発言や政策が、国の行く末を決めてしまうこともあり、国民を不幸にさらすことにもなりかねない。
自分たちの国家は、脆弱な国家であると言う客観的な事実を肝に銘ずるべきである。
今の内閣の方針の行き着く先には、家族が共に暮らし共に食卓を囲むというような、当たり前のつつましい私たち庶民の日常が奪われることになるということに繋がっていく可能性を秘めている。
戦争という合法的殺人を容認する国家にだけはなってはいけない。
豊田一喜
その中で、故 後藤田正晴氏が、自らの遺言として聞いておいてくださいということで残された言葉が心に残りました。
以下はその内容を表示しているネット情報からの抜粋です。
― 強者と弱者
「今は強者の論理が強すぎると。やはりどんな時代になっても立場の弱い人、気の毒な人は出ている。ならばそういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、政治を担当する者の大きな責任だと思う」
― イラク戦争
「この戦そのものがね、間違った戦だったと思いますね。それにまあなんと言うか、いち早く支持して自衛隊派遣と、いう決定をなさいましたけどね、これをまた私は間違った判断だったなあと、こう思いますね、いわばまあ、過去の歴史をみますと、やはり他に方法がなかったがなかったとかね、何とかなるといったことで始めるんですよ。ところがね、どういう出口にするかというね、兵を退くと、いう決断をなかなかできないんですね」
「戦後60年振り返ってごらんなさいよね。アメリカぐらいね、戦争している、あるいは海外派兵している国はありませんよ。これにね、いつまでもあんたお付き合いできますか?だからやはりね、ここは日本というのはもう少し、自主的なね、日本であってほしいなと。本当にそう思いますよ」
― 米軍再編
「日米安保、日本はまた強化をしてですね、兵力を減らすということもきかんしね、それから基地も縮小せんというんでしょ。おかしいじゃないかと。韓国でさえね、後2年たったら1万2500縮小するって言うんでしょ。日米安保というものはね、これはその、軍事力を強化するのでなしにね、政治的な関係の方に重点を移していくと。そのきっかけにね、今度のアメリカの戦略変更に対応して日本も対応していく必要がある。逆じゃないかと戦後に出てんのは」
― 世界の中の日本
「世界の中で日本が平和に生きていくと、いうことを考えますとね、それはアメリカの関係ってのは重要ですよね。だけれども同じようにですね、それはやはり日本はアジアの中の、日本なわけですね、動くことはできないんですね。やはり中国との関係、あるいはまた朝鮮半島との関係、そして日本との関係、東アジアの安定という事をはかる…」
― 日本が誇るべきこと
「戦後60年の間ですね、日本のこの自衛隊によってですね、他国の人間殺したことないんですよ。それからまた他国の軍隊によって日本人が殺されたこともない。先進国でこんな国はね、日本だけですよね。これは本当にね、誇るべきことだと思うね」
― 最近、腹立たしいこと
「腹立たしい・・・。それは、この世の中が少し国家主義的な傾向が強くなってきている。しかも強者の論理、全てがね。これはちょっと心配だなと、気をつけてもらわないといかんなってそんな気がしている。ただこういうときには、やはりこの年になると時間がないということですよ。時間がない。これが一番つらい。だってやらないといかんなって個人的に思うことがいくらでもある。調べないといけないこともあれば、本も読まなければならない。時間がない。ここが若い人とは全然違う」
※衆議院解散の直後の8月21日放送の番組で、事前の打ち合わせの時に
後藤田さんが「どうしても言っておきたい事がある」と、「これは僕の遺言だよ」
というような事を仰いました。
悲しい事にこれが事実になってしまったわけですが、その言葉を遺しておきます。
以上、複写。
勇ましい言葉を発信する首相が率いる今の我が国の内閣支持率が上昇しているという。
危険な風潮だと思うし、過去の徹を踏もうとしている流れのように思えて仕方が無い 。
内閣支持率を上昇させているそのような人たちは、自分たちの身の上にこれから降りかかるであろう事態に対する予測ができているのであろうか。
国家は国民を守ってくれはしないし、国民は国家から消耗品の如く扱われる。
そして戦争状態になったならば、自衛隊員だけが戦争に赴くわけではなく、全ての国民が相手国側にとっては敵国民と見做され、攻撃の対象になり、若者たちは国家から徴兵されて消耗品のように扱われることになる。
すなわち、自分や自分の子や孫が、合法的人殺しの加害者や被害者になることとなり、多くの破壊や殺人を犯した者が評価される世の中となる。
私たちは人殺しをするために生まれてきたのでもなく、人に殺されるために生まれてきたのでもない。
自由民主党は戦後70年の間、国家の平和を維持し続けるということに関しては、一貫してその努力をして来たし評価できることである。
しかし、今の内閣は違う。
不用意な発言や政策が、国の行く末を決めてしまうこともあり、国民を不幸にさらすことにもなりかねない。
自分たちの国家は、脆弱な国家であると言う客観的な事実を肝に銘ずるべきである。
今の内閣の方針の行き着く先には、家族が共に暮らし共に食卓を囲むというような、当たり前のつつましい私たち庶民の日常が奪われることになるということに繋がっていく可能性を秘めている。
戦争という合法的殺人を容認する国家にだけはなってはいけない。
豊田一喜