日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

迷惑メール

2005年08月31日 | インポート
最近、迷惑メールが頻繁に、しかも同じ内容のものが一日に複数回届くようになった。

着信メールをその都度削除している。

ところが、今度は、私自身のメールアドレスから発信された事になっている迷惑メールが届くようになった。

他人を騙ってメールを発信する事は、法的に罰せられるのではないか。
プロバイダーにその旨を問い合わせたら、必要な情報を送れば、どのような所から発せられたメールかを調査して、こちらに情報を提供するということだった。
法的な対処法も教えてくれるとの事。

迷惑メールの発信人も、日曜日には休むらしくて、日曜日には届かないようだ。
おかしな事をしている者達も、サラリーマンとしての仕事としてやっているのだろうか。

こちらが反応するまで、同じ事を続けるつもりなのだろうが、全く無駄な事だ。

豊田かずき



公示日

2005年08月30日 | インポート
衆議院議員選挙の公示日なので、あちこちに候補者の顔写真入りの選挙用ポスターが貼られている。

ポスターの掲示板の素材が、一種類ではない事に気が付いた。
普通のベニヤ板の所もあれば、白っぽいスチールのような素材の所もある。

なぜそうなのだろうかと疑問に思う。

長崎県内では、6400箇所余りの場所に選挙ポスター用の掲示板が設置されているそうだが、その掲示板用の素材の選択はどのようにして決めたのだろうか。
統一してもよさそうなものだと思うのだが。

私に投票権のある長崎2区には、3名の方が立候補されているが、今日私が選挙カーを見かけたのは1陣営だけだった。

残暑の中での選挙戦が始まったが、名前の連呼だけではなく、各陣営とも、分かり易い言葉で、きちんとした政策に対する考え方を聞かせて欲しいものだ。

立候補者個人名と、その他に政党名を選んで投票する仕組みになっているが、比例方式による復活当選などという仕組みはおかしいと思う。

政党を選択するという事は重要な事ではあるが、比例名簿に記載する候補者名は、小選挙区への立候補者以外を記載すべきだと私は思う。
とはいっても、法的に整備されている選挙方式であるから、私などが文句を言ってもどうしようもない事ではあるのだが。

政権を握った人達が、自分たちの選挙に有利なように作り上げた選挙方式のように思えてしまう。

現状を肯定するのか、そうでないのかの選択を、9月11日までにしなければならない。

豊田かずき



伝統の伝承

2005年08月29日 | インポート
4年に1度の地区の神社のお祭りが、今年は9月中旬にある。
10日ほど前から、笛や太鼓の音が、近くから聞こえてくるようになった。

午後7時30分ごろから、その浮立の音が聞こえ出すので、今日は晩御飯を食べてから見学に行ってみた。

練習場の、家から4軒目のお宅の庭先では、10人ぐらいの子どもたちと、指導役の大人が数人で、過去に録音された笛の音に合わせて、太鼓をたたきながら舞う稽古を繰り返し行っていた。

経験したことのある子どもが、初心者の子どもに、まさに手取り足取りで教えていた。

笛の練習も、少し離れた川端公民館で行っているという事で、夏休みの夜を、伝統芸能の伝承のために、大人も子どもも有意義に過している。

30分ぐらいすると、見学の大人も、6人に増えた。
体で覚えた動作とリズム感は、4年後のお祭りでも、次の子どもたちに伝承されて、引き継がれていくことだろう。

歴史の一駒が、スライドされていくことになる。

豊田かずき



鯉と雷魚とスッポンとハゼ

2005年08月28日 | インポート
町内に住んでいる、釣り好きの81歳の知人と、庭先で話をした。
釣りが趣味の方なので、最近の釣果を聞いてみた。

諫早湾干拓の潮受け堤防で締め切られて、淡水化している調整池にも、時々出かけて釣りをしているとの事。

そこでは、8kgの鯉や、10kgの鯉を釣った事もあるという。
10kgの鯉は、風呂に水を入れて泳がせてみたそうだが、大きすぎて浴槽の中で方向変換ができない程の長さだったそうだ。
釣り人の話は、とかく大きくなりがちなので、少し差し引いてみても、かなりの大きさの鯉だったのだろうということは想像できる。
鯉は、釣り上げてから1時間程度は、空気中に放置していても生きているらしい。

雷魚も大きいのがよく釣れるそうだ。
雷魚には寄生虫がいるらしく、食べるとこぶが出来ると言われているそうで、釣り上げたら草むらに放置しておくという。
きっと食物連鎖の一環として、それをみつけたトンビやカラスが処理する事になるのだろう。

スッポンも、甲羅の直径が35cm程度のものがかかる事もあるそうだ。
帰りに持って帰るつもりで、飲み込まれた釣りばりごと釣り糸を1mぐらい切り取って、草の株に結わえておくと、帰りには釣り糸を噛み切って逃げられている事もあるという。
スッポンは、隣町のスッポン料理も出している店に寄って、寄付して帰っているということだった。

最近、ルアーフィッシングが若者たちの間で流行っているようだが、大きな雷魚が狙える場所として、諫早湾の潮受け堤防で締め切られた調整池も、釣りスポットの一つになるかもしれない。

81歳のその知人は、潮受け堤防が出来る前には、同じ場所で、潮が満ちて来ると、大きなハゼが面白いように釣れていたという事を懐かしそうに話されていた。

豊田かずき


一般質問のテーマ

2005年08月27日 | インポート
愛野町議会の議会定例会としては最後になる、9月議会定例会の一般質問の通告書の提出期限が、9月2日までという通知が届いていた。

愛野町議会9月議会定例会は、9月13日からの予定のようだ。

愛野町という自治体は、10月10日いっぱいで、合併による雲仙市の誕生によって消滅する。

消滅すると言っても、私たちの生活の場が大きく変わるわけではなくて、行政の枠組みが変わるだけの事だが、それに伴って、まず確実に変わるのが住所の表示になる。

雲仙市の場合には、7つの自治体とも南高来郡の中の町なので、住所の表示は南高来郡の所が雲仙市に変更になるだけだから分かり易い。

町議会での最後の一般質問となると、そのテーマの選択に悩むが、質問したい事はたくさんある。

平成15年の4月に町議会議員にならせてもらってから、過去に9回の議会定例会があったが、毎回一般質問をしてきた。

3ヶ月に一度、愛野町議会の場合には、30分間以内の一般質問ができる時間が各議員に与えられている。
それを行使するかしないかは、各議員が判断する事だが、私の場合には毎回行使してきた。

公の場において、いろいろな案件について一般質問をすることによって答弁をいただき、案件によっては、予算化によって実施してもらわねばならないような事もある。

愛野町において見受けられた問題点で、雲仙市においてもおそらく同様なことであろうと推定される事柄がある。

今回の一般質問は、そのようなテーマを投げかける予定にしている。

豊田かずき


空間認識

2005年08月26日 | インポート
大げさなタイトルだが、大工さんにとっては、仕事をする上で絶対に備えていなければならない能力だ。
言い方を変えれば、三次元座標を正確に認識できる能力であるとも言える。

小屋のトタン壁をくり抜いて、住宅の台所の裏口の近くから出入りできるように、引き戸を設置する作業を大工さんに依頼した。

まず、現況をじっと眺めてから、引き戸を設置する場所のトタンを切断する。
次に柱と柱の間の筋交いや桟木を切断する。

その後、色々な所の寸法をメジャーで測りながら、なにやら考えている様子。
大工さんの頭の中では、既に空間認識の詳細が始まっているようだ。

引き戸を取り付ける木枠の製作に取り掛かる。
設置する中古の戸板の寸法を測り、角材に溝を掘り、四角の木枠を組み立てていく。

その四角の木枠を設置する段になってから、小屋の柱のどちらかが鉛直に建っていない事が判明した。
鉄骨の骨組みの小屋に、木材で継ぎ足した部分の古い小屋なので、その小屋を建てたときのゆがみのようだ。

戸板は直角に作られているので、四角枠の直交関係は崩せない。
四角枠の直交関係は維持したままで、それを柱に打ち付けてから後の仕事振りで、大工さんの空間認識能力のすばらしさを見せてもらった。

何箇所かの寸法を測り、それを同時に記憶して、木材を加工し、それを柱に打ちつけて現況を微調整しながら、手際よく作業を続ける。

大工さんの頭の中には、完成形のイメージが出来上がっているのだろうが、測った寸法などを何かに記録する事も無く、次々と作業を進める。

最後に、微調整のために木材を打ちつけた柱の部分と敷居の部分に、器用に加工した平トタンを打ち付けてから、戸板を格納して出来上がった。

取り付けた四角の枠に、引き戸の戸板はきっちりと納まり、スムーズに滑る。

妻の長年の念願であった、台所の裏口からすぐに小屋に入って行けるルートが、こちらに帰ってきてから20年目にしてようやく開通した。

妻の母親が得意なおいしい漬物の漬け方を、妻が伝授してもらって、漬け物樽を並べられる空間への通路が、大工さんの空間認識能力により完成した。

今年の冬は、妻の手作りのおいしい漬け物が食べられるかもしれない。

豊田かずき


残念

2005年08月25日 | インポート
8月23日の長崎新聞に、松浦愛野町長が雲仙市長選挙に出馬しない事を明らかにされたという記事が載っていた。
以下にその記事を転記する。

 南高愛野町長の松浦末利氏(68)は二十二日、南高北西部七町が合併して十月十一日に誕生する「雲仙市」の市長選に立候補しないことを明らかにした。松浦氏は吾妻町など周辺の四町議会から出馬要請を受けていた。

 松浦氏は立候補しない理由について「新市長は、しがらみのない七町の町長以外の人物がふさわしいと常々考えてきた。自分の体力や能力などについても、後援会や家族などとも相談して総合的に判断した」と述べた。

 雲仙市長選をめぐっては、南高小浜町長の松藤寿和氏(69)、県議の奥村慎太郎氏(50)が立候補を明らかにしているほか、国見町長の渡辺秀孝氏(75)も出馬の意向を示している。
以上が記事の全文になる。

愛野町に住んでいて、松浦町長に対して雲仙市長選挙への出馬要請をした町議会議員の一人としては、とても残念に思うというのが正直な感想だ。
雲仙合併協議会の会長として、7町による合併を推進されてきた方であるから、新市の最初の最高責任者としては適任であると思い続けていた。

熟慮に熟慮を重ねられた結果により、最終的に判断された事ではあろうが、その立候補をしない理由に関する発言で、少し気になる表現があった。

「新市長は、しがらみのない七町の町長以外の人物がふさわしいと常々考えてきた。」という表現だ。

ということは、松浦町長としては、既に立候補を表明されている松藤小浜町長や、出馬の意向を示されている渡辺国見町長ではない人が、雲仙市長としてはふさわしい人物と考えておられるというようにも受け取る事が出来る。

七町の町長以外の人物という表現が、奥村県議を指すのかあるいはその他の人物を指すのかは、ご本人にしか分からない事ではある。

松浦愛野町長の、雲仙市長選への不出馬表明を受けて、今後七町内でどのような動きがあるのか注視しておきたい。

本当に七町とのしがらみの無い雲仙市長候補というのは存在するのだろうか。

豊田かずき



小学校に郵便局?

2005年08月24日 | インポート
郵政民営化に関する国民新党の亀井静香氏と、無所属で出馬予定の堀江貴文氏の議論の様子。
以下に8月23日の毎日新聞より抜粋。

衆院選広島6区での対決が決まった国民新党の亀井静香・元自民党政調会長(68)と、ライブドア社長で無所属で出馬予定の堀江貴文氏(32)が20日、フジテレビの番組で初の直接バトルを演じた。民営化で多くの郵便局がなくなると指摘する亀井氏に、民営化支持の堀江氏は「残す方法はいくらでもある」と反論したが、具体論に乏しく議論はかみ合わなかった。
 堀江氏は、郵便局を残す方法として「コンビニの中に作ればいい」と指摘。亀井氏に「山の中にコンビニなんかない」と反論されると、「別に小学校でもいい」と切り返すなど、低レベルの議論に終始した。
 堀江氏は、「僕が来ることによって、どんどん広島6区が紹介される」と、自らの出馬による経済効果にも言及。しかし、亀井氏は「思い上がりだね」といっしゅうし、「無所属だ何だと言わず、『刺客』なら『刺客』らしい装いでやってきてほしい。その方が分かりやすい」と堀江氏を挑発する場面もあった。

以上抜粋。

以下は私の感想。
まず、なぜ郵政民営化に対して反対している人達がいるのかという正しい認識を持つ事が必要だと思う。

都市部においては、銀行や宅配便業者などが多く営業している。
それらの利活用者が多く居住していて、商売として成り立つからだ。
そのような地域に住んでいる人達にとっては、お金の預け入れや、荷物や書類の発送などをどこに依頼するかは、かなりの自由度を持って選択する事が出来る。

一方で、過疎化が進んでいるような地域においては、銀行などの金融機関は、ほとんど存在していない。
費用対効果から考えて、利活用者が少なければ商売として成り立たないからだ。
宅配便に関しては、民間業者の企業努力により、かなりの僻地までも集荷・配達がされるようにはなってきた。

お金の預け入れや引き出しの場合には、郵便局がその地域では唯一の機関であるような地域も存在している。
手紙や葉書を出す場合にも、全国一律料金なので、利用する側としては気軽に利用できる。
また、郵便局に対する長年の実績による絶大な信頼感と安心感がある。

もし、郵便局が民営化された場合にはどうなるだろうか。

政府は、民営化しても郵便局の数は減らさないと言っている。
おそらく、当初においてはそうするだろう。国民が注視しているのだから。

しかし、民間企業になれば、近い将来には、利活用者の少ない売り上げのあがらない店舗は、統廃合する事を余儀なくされる事は目に見えている。
そのような地域においては、唯一の、安心して使う事のできる金融機関が無くなることになる。

国営であればこそ、郵便局という公営の組織により、全国民がある程度均衡したサービスを受けられているという現状を忘れてはならないと思う。
明治維新以降、西洋の郵便制度を導入した事によって、一般庶民でも遠隔地に住む人との通信ができるようになった。

コンビニがどこにでもあるという認識が、堀江氏の大きな誤認識である。
また、コンビニは民間経営であるがゆえに、永続性のあるものとは言い切れない。
現実に、私の住んでいる町のコンビ二は、繁盛しているように見えたが、最近廃業された。

その様なところで、国民が全幅の信頼を寄せて、安心して利活用できる郵便事業の肩代わりが出来る訳がない。
入れ替わりの激しいコンビニのアルバイト店員に、窓口業務をやらせて、守秘義務などが守れると考えているのだろうか。

それがだめなら小学校でもいいなどと発言されている。
小学校でどのようにして郵便事業をやっていくつもりなのだろうか。
不特定多数の人が、自由に出入りできるような環境下に、子供達を置くつもりなのだろうか。

亀井氏の「山の中にコンビニなんかない。」という発言の中に、郵政法案反対の人達の思いが集約されていると思う。

私は、その発言に賛同する。

その様な事が思い描けないような人には、私は国民の代表にはなって欲しくは無い。

ただ、亀井氏の、「思い上がりだね」といっしゅうし、「無所属だ何だと言わず、『刺客』なら『刺客』らしい装いでやってきてほしい。その方が分かりやすい」という発言はいただけない。

議論の本質から外れている余計な事を言うと、正しい発言までも、その重さが差し引かれて聞こえてしまう。

豊田かずき



アメリカ帰り

2005年08月23日 | インポート
伯父の知人の話。
隣町に住んでいる伯父の知人は81歳だが、軽トラックを運転して、町内の温泉センターの風呂に入りに行くことが楽しみのひとつらしい。

先日も、その温泉センターの風呂に入った後で、軽トラックを運転して走っていたら、途中から大きめの車が後ろから付いてきたのだそうだ。

いやな感じだったので、途中から右折して脇道に入ったら、その後ろから付いてきていた車も同じように右折して付いてきて、「前の車、左側に寄せて止まりなさい。」とマイクで呼び止められたという。
警察の車だったそうだ。

仕方が無いので、車を道路の左側に寄せて止めたら、色々と質問をされたのだそうだ。

「どこに行っていましたか。」
「アメリカ。」
「えっ、アメリカですか。」
「風呂に入ってきたけんアメリカたい。」

しばらく沈黙していた警官は納得して、「確かに入浴(ニューヨーク)はアメリカですけどね。」と。

免許証も持っている、シートベルトもしていた、携帯電話は持っていないので運転中にかけてはいない、スピード違反もしていない、と何も違反はしていないのに、呼び止められて聞かれたので、余りいい気分ではなかったそうだ。
そこで、アメリカ帰りという返答になったらしい。

温泉センターでの風呂上りとか、ゴルフを終わって帰る前だとかに、アルコールをたしなんでから車を運転して帰る人がいるらしいので、その取締りをしていたらしい。

伯父と二人で、隣町のアメリカからの帰りに、時々私の家に寄っていかれるが、来るたびにおもしろい話を聞かせてもらえる。

今日も、軽トラックの助手席に90歳になった伯父を乗せて元気に帰っていかれた。

豊田かずき



人相

2005年08月22日 | インポート
野球の球団経営やニッポン放送株の事で有名になった人が、またテレビに登場しだした。
今回は、政治がらみの登場となった。

以前にテレビに登場していた頃は、柔和で好感の持てる人相に見えた。
実行しようとしていることに対して、賛同する気持ちがこちらの方にあったためにそのように映ったのかもしれない。

大きな勢力に対し、堂々と立ち向かっているような姿勢に対して、一庶民としては拍手を送りたいような心境だったように思う。

今回は逆で、大きな勢力に迎合したような形での登場となった。
人相が、かなり険しくきつくなっているように感じた。

メディアに関わる仕事をしているにもかかわらず、テレビカメラの前で強い口調の言葉を発したりして、好感度を下げてしまっているように感じるような場面も映し出されていた。

取材する側の姿勢にも問題があったのかもしれないが、政治に関わろうとしている身であれば、少し配慮に欠けていたような気もする。

どちらが利用し、また利用される結果になるのかは分からないが、本業の方に悪影響が無ければ良いがと、無関係の立場ではあるが思ってしまう。

人相は、その人のおかれた立場や環境によって、変化して見えるものだということを感じた。

豊田かずき


いつか来た道を繰り返さないためには

2005年08月21日 | インポート
太平洋戦争は、日本国が近隣諸国に対して仕掛けた侵略戦争だったというような歴史教育を受けて育った。

昭和29年生まれの自分にとっては、それが正当な解釈なのだと思い込んでしまっているようなところがある。

近隣国に対しては、その戦争がもたらした被害に対する公式な謝罪発言を、国の代表が行ってきている。

東南アジア諸国の中には、植民地支配からの独立運動のきっかけを作ってくれたという事で感謝している人々がいるという事実もあるようだ。

私の伯母達は戦時中に台湾に住んでいたそうだが、いまだにその頃の台湾の知人の方々との交流があり、台湾に旅行に行くたびに親切にしてもらっていると言う。

支配が目的ではあったとはいえ、日本の教育制度を持ち込み、子供達は全員を学校に通わせるようにして教育を徹底し、大人には勤労の意識と技術を教えたということのようだ。

その結果として、台湾のある年代以上の人達は、日本語を流暢に話す人が多い。
強制的に、外国語である日本語を教え込まれる苦痛と屈辱はあったはずだが、日本語を覚えた事によって、その後の日本とのビジネスに役立てている人もいるようだ。

侵略戦争という言い方で一くくりにされがちではあるが、色々な側面があるのだという事も知っておく必要があるのではないだろうか。

いずれにしても、戦争という、人と人とが殺しあうような状況は、絶対に作り出してはならないと思う。

国会という、国民から選ばれた国会議員による最終的な議決機関があり、そこにおいて議決された事が、自分の意向と違っていたからと言って、強権的に解散権を行使するような指導者の態度には、十分に警戒しておかなければならない。

自分の考え方と反する考えを持っている人達を、抹殺するような事を、立場を利用して強引に押し進めようとしている現政権の危なさを感じている。

有無を言わせない、アメリカ追従志向の強い、独裁的な指導者のもとでは、60年以上も前にたどった道を繰り返さないという保証は無い。

色々な新政党が設立されているが、それらの政党の人達には当然頑張って頂きたいし、既存の自民党に対抗する政党にも頑張って頂きたい。
そのような事でしか小泉首相の暴走を止めさせる方法は無い。

郵政法案に関しては、ほとんどの地方議会が、それに対して反対の意思表示をしている。
参議院においては、その様な意思が反映された結果となったが、小泉首相はその結果に対して、自分が有する解散権を行使し、衆議院を解散してしまった。

既存の自民党を壊すと豪語しておられたが、このような手法を用いていれば、黙っていても内部から自民党自体が壊れていくきっかけになるのではないだろうか。

小泉首相の「改革」という言葉の響きに、危うく騙されるところだった。

小泉首相の靖国神社参拝に関しては、私は日本人の一人として、心のありようの問題だと主張し、昨年まで参拝していた小泉首相の行為を積極的に肯定していた。

しかし、今年は参拝されてはいない。
一貫性が無い行為は、単なるパフォーマンスだと受け取られても仕方が無い。
独立国家なのだから、外国に対しては、自国の立場を堂々と一貫して主張しても良いはずだ。

靖国神社に参拝したから戦争賛美に繋がるとか、軍国主義化に繋がるとかいう短絡的な発想で我が国を非難する、核実験を平気で行っているような近隣の軍事大国に対しては、特に自国民の心のありようを強く主張すべきではないかと思う。

にもかかわらず、その様なことに対しては軟弱に対応して、国内の自分に反対する者達に対しては強権を発動するような行為は、我が国の指導者としてはふさわしくないと私は思う。

私は、自民党が嫌いなわけではない。
今の小泉首相が、強引に自分の思い通りの方向に引っ張っていこうとしているような手法が好きになれない。

とは言っても、9月の衆議院議員選挙において、小泉自民党が勝利するような事があれば、小泉首相の強権的な政治は、より強固に推し進められるものと想像される。
その先に待ち構えているのが、どのような状況になるのかは歴史が示している。

その様なことを阻止して、いつか来た道を繰り返さないようにするためには、一票ずつの投票権を有する人々の良識に期待するしかない。

豊田かずき


2005年08月20日 | インポート
久しぶりの雨だった。
乾ききっていた土が、天からの恵みを吸収して潤い、疲れきって枯れそうになっていた植物たちが元気になれるぐらいの雨量だった。

四国の早明浦ダムの貯水量が0パーセントになり、発電用に貯水している水の放流を決定したという事をテレビで報じていた。

その発電用に貯水している水の放流で、配水区域全体の一か月分の生活用水を賄えるそうだが、こちらで降った雨の一部でも、早明浦ダムの集水区域に降っていれば状況は好転するだろうにと思った。

今年は台風がひとつもこの辺には来ない。
有り難い事だが、接近さえもしないと後で大きなのが来るのではないかという心配をしてしまう。

昨日から、親戚の子どもたちは、町が主催するキャンプに島原の方に行っているそうだが、せっかくの夏休みの楽しみも、雨で半減しているのではないのだろうかと思う。

しかし、雨の中でのテント生活を体験する事によって、雨風をしのげる自分たちが住んでいる家の有り難さなどを感じる事ができたならば、貴重な体験となるだろう。

天気予報ではなく、気圧配置などを人為的に制御して、天気予定が報じられるような未来は来るのだろうか。

豊田かずき


新党 大地

2005年08月19日 | インポート
北海道の鈴木宗男氏が、「新党大地」を立ち上げたとテレビで報じていた。
「国民新党」の場合と違って、公開された新党の文字に勢いがあり、それに込められた鈴木氏の気概を強く感じた。
メディアを使ってのアピール技術は、「新党大地」の方が勝っていると思う。

北海道だけの地域政党だということだが、自分の出身地域のために本当に尽力してこられて、その結果、冷や飯を食わされてきた人と、中央での権力争いの結果のような印象を受ける人達の違いのようなものを強く感じた。

鈴木氏の言葉が印象に残り、共感した。
「政治は、一握りの官僚や勝ち組と呼ばれる人達のためにあるのではなく、皆様方のためになければならない。」
選挙向けの言葉だとは分かっていても、鈴木氏の近況からして、心に響くものがある。

現在、受託収賄罪で係争中の身であるそうだが、トカゲの尻尾として自民党から切り落とされた人の、人生の巻き返しにおおいに期待したい。

立場がどのようになろうとも、松山千春氏との交流が変わっていないということもほほ笑ましい。

地域から選出してもらった議員は、まずその地域の代表として、そこに住んでいる人達の要望を中央に伝えて、その事が実現するように努力する事が必須だと私は思う。
鈴木氏は、その様なことを実行してこられた政治家であると私は認識している。

北海道の有権者が、どのような判断をされるのかは分からないが、私は頑張って欲しいと思う。

豊田かずき


夜明け前点描

2005年08月19日 | インポート
明け方の4時頃目覚めて、戸外に出て空を見上げたら、東の空にオリオン星座が見えた。
雲仙普賢岳の頂上より少し左手の方角に位置していた時間帯で、中央部に見える三つ星が、地上面に対して垂直方向に並んでいる状況だった。

天気予報では、今日あたりから下り模様だと報じていたが、あちこちに雲も出ている。

いつもなら、そのような状況を見るだけで家の中に戻るのだが、きょうは庭のあちこちからコオロギの鳴き声がしているのが耳に入ったので、しばらく外にとどまった。

かなりの数のコオロギが、競い合うようにして鳴いている。
自然界が奏でる静寂の中の澄んだ音に、しばし癒された。

それに混じって、田んぼの方からは、遠慮がちにカエルの鳴き声も聞こえる。
田植えの頃のうるさいような鳴き声と違って、途切れがちに落ち着いたように感じる鳴き声だ。

昼間はまだまだ日射が強くて暑い夏を感じるが、自然界の営みは、少しずつ秋に近づいているようだ。

豊田かずき


国民新党

2005年08月18日 | インポート
「国民新党」という墨書文字を見て思った。
もう少し見栄えのする字が書けなかったものかと素朴に思った。

新しい政党を立ち上げる時の看板となる、国民が注視している文字である。
政党の中に、書道の有段者などはいなかったのだろうか。

最近、いろいろな組織のマークなどで、意識的に素人や子どもが書いたようなものにしているものが多いような気がする。
それはそれで、味わいのあるものもある。

国民新党も、そのような意味合いからあのような文字にしたものだろうか。
それならそれで納得できない事も無いが、正直な所、第一印象で勢いが無いように感じてしまった。

新党を結成した人達の心意気に賛同するような気持ちを抱いていただけに、少し拍子抜けはしたが、頑張って欲しいものだと思う。

本来は、議論をして物事を決して行くのが議会であり、その最終決定権が、一人一人の議員に与えられている議決権の行使であるはずだ。

そのような議員の議決権の行使の結果、自分の意図する結果と違ったからといって、強権的に事を推し進めようとする小泉首相の姿勢は、私は好きにはなれない。
議会を軽視していることになる。

マスコミは、刺客などという表現をして騒ぎ立てているが、果たして刺される方はどちらになるのか、それを決めるのは、投票による私たちの一票ずつの力の結集の結果だ。

異論を唱える者を、強権的に排除しようとするような政治姿勢は、いつか来た道の繰り返しになるのではないかと危惧する。

平和な世の中だからこそ、家族の団欒もある。

豊田かずき