日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

雨のち晴れ+休日=ヤマメ釣り

2008年09月21日 | インポート
朝から少し強い雨が降っていたので、予定していた墓掃除を中止して、午前中は仕事をした。

昼過ぎには雨はやんで晴れていたので、自分の中の公式を適用することにした。

「雨のち晴れ+休日=ヤマメ釣り」という、自分で勝手に作った公式だが。

肩こりと同じように、脳こりもあるのではないかという考えの人の文章を新聞で読んだが、それを予防したり解消したりするには、「こり」の原因となるようなことから一時的に離れることだと述べてあった。

要するに同じ事を長時間連続してやっていると、肩も脳もこる可能性があるので、所々で息抜きをした方が良いということだ。


ヤマメ釣りは、降雨後に川の水量が増えて小雨か曇り模様の日和に釣果が上がる。

川の増水によって、ヤマメの餌となる川虫や子ガニなどの流下が顕著になり、ヤマメの採餌活動が活発となり、釣り人などに対する警戒心が薄れると考えられるので、雨後の増水した時がヤマメ釣りの好機だと私は思っている。

という訳で、「雨降り」「のち晴れ」「休日」という条件が揃ったので、「脳こり」を予防するという勝手な解釈で午後はヤマメ釣りに行った。

車で30分のところに、そのような場所があることがありがたい。


豊田かずき



支持率

2008年09月12日 | インポート
福田首相が辞意を表明して、自民党の総裁選という段取りになったら、自民党に対する支持率が微増したという。

本来ならば、二人続けて首相の責務を途中で投げ出すような首相を選出した政党に対する批判という観点からすれば、自民党の支持率は下がるはずだと私は思うのだが、そのようにはならなかった。


選ぶ側の意識が変わらない限り、国民目線(視点)の政治の実現など永久に訪れはしない。

庶民を体験した事が無い、世襲で国会議員になった「坊っちゃん・嬢ちゃん」議員たちが、選挙の前に選挙民を騙すための常套句として「国民目線(視点)」などという言葉を乱用する。

当選して選挙が終われば、国民の信任を得たのだから自分たちが決めた事は国民が決めたことになるのだとのたまう。

残念ながら、今の日本では、官僚主導の政治を払拭して、国民目線(視点)の政策を本当に実現しようと考えている国会議員勢力は少数派だろうと思う。

公務員改革を強行して公務員(国家公務員・地方公務員)の給与の仕組みを見直し、不要な組織や天下りの仕組みを根絶するような考えの政党が政権を取らない限り、国費の無駄使いは無くならないし、消費税の値上げなどによって私たちの負担は増えるばかりだ。

支持率には選ぶ側の意識があらわれ、選挙では選ぶ側の意識が試される。


豊田かずき


事故米?

2008年09月10日 | インポート



基準値を上回る農薬等を含有している米を事故米というそうだが、そもそもそのような米の輸入を容認している農水省(政府)の方針がおかしい。

国家間の取り決めで、外国から米を輸入しなければならない事情は理解できるが、自国の基準に適合しないような米は輸入すべきではない。

そのような事故米は、糊などの原料として格安の価格で流通させる事にしているようだが、その仕組みを悪用して食用米として販売し、利益を得ていた悪徳業者がいるという。
本当はそのような許認可の権限をつかさどっていて、それらの検査を行っている組織もどこかで繋がっているのかもしれない。

焼酎や日本酒、菓子などの原料として使われたということから、美少年酒造という会社は該当する製品の自主回収を始めたということで、その事をテレビが何回も報道していた。

美少年酒造では、総額1億円程度の損失になるということだが、テレビが取り上げた事による同社製品の宣伝効果は莫大なものになるだろう。


ずいぶん以前に販売した石油ストーブに欠陥があったとして、かなり長い期間にわたって該当製品の回収告知を続けているメーカーがある。

9年ほど使っていた洗濯機が動かなくなったので、家電販売店に洗濯機を買いに行った。

金額や機能は同程度だがメーカーが違う数種類の製品を目の前にした時、どれにするかの決め手になったのは、自社製欠陥製品の回収告知を続けているメーカーの製品であるという事だった。

消費者の心理の中には、品物に対する信頼性が、自社製欠陥品の回収告知の継続という事によってすりこまれていくような気がする。


美少年酒造では、総額1億円相当の回収製品を廃棄処分にするそうだが、どのような方法で処分するのか興味深い所だ。

マスコミで是非とも取り上げてもらいたい。

美少年酒造では、回収製品の成分検査を依頼しているそうだが、検査結果として人体に害を及ぼさないという事になった場合の処置はどうするのだろうか。
これも興味深い。

日本における米作でも農薬は使用されているが、国産米として流通している米の中には事故米のような品質のものは含まれてはいないのだろうか。

きちんと検査・管理されているのか心配ではある。

偽装は民間だけの話ではないような気もする。


豊田かずき


トカゲの尻尾残し

2008年09月09日 | インポート
大分県における不正により教職に就いた者の処分の方法はおかしい。

採用取り消しの処分はするが、希望者には臨時講師としての勤務を選択できるようにした。

そして、その取り消し処分を受けた中の多くが臨時講師として勤務する事になるようだ。

処分を下す側のあり方も、処分を下された側の対応も一般常識から外れている。

建前上、一応処分しましたよという程度のことで、実質的には、「まあまあ、このくらいで世間は納得させられるでしょう」ということだろう。

誰かお偉いさんのポケットマネーで不正就職者の給料が賄われているのであれば、そのお偉いさんの意のままでよいのだろうが、使われているのは公金である。

本人が知らなかったからでは済まされない。

本来ならば公教育の教師として採用されていなかった者たちに、臨時講師として居残る選択肢を与えた事は間違っている。

処分を下された者は、一度その職を退き、公教育の教師として働くという情熱があるのならば、次年度以降の採用試験を受けるという流れが当たり前ではなかろうか。

表面的な処分で、「トカゲの尻尾切り」ならぬ「トカゲの尻尾残し」のようなことをしていたのでは、いずれまたその弊害が根を伸ばしてはびこることにも繋がるだろう。

もっと巧妙な手法を考え出すのではなかろうか。

不正就職者の21人が居なくとも、本来の合格者や臨時講師の希望者も含めて、予備の優秀な教職希望者はいくらでも居るはずだろうに。

臨時講師として残るという事は、事の重大さに対する認識が無いのに等しい。

そのような者たちから教わる事になる無垢な子どもたちの教育上も好ましくないことだと私は思う。

そのような事を容認してしまう父母も含めた関係者の対応にも理解に苦しむ。

悪事も、特定の者たちが行った事に対しては、目をつぶったり無かった事にできるのだという悪しき認識を根付かせてしまうことにつながりはしないだろうか。


豊田かずき



坊っちゃん

2008年09月06日 | インポート
作者   夏目漱石
(中学校の国語の教科書に載っていたもの)


親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。

小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。

なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。

別段深い理由でもない。

新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りることは出来まい。弱虫やーい。
と囃したからである。

小使いに負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと云ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。



以下は風刺版。
作者  不苦多容易男(苦労する事が多くなく簡単な人の氏名)                     

親譲りの家柄で子供の時から得ばかりしている。

長じて、一年ほど前には、前の坊っちゃんが「僕やめた!」と云ってくれたので、労せずして棚ボタ式に最高位の役目が転がり込んできたのに驚いて、一週間ほど腰を抜かした事がある。

なりたいと思ってもなかなかなれない地位に、周りの人たちが骨を折ってかついでくれたのでなってしまった。

しかし、元◯◯大臣という最高位の肩書きも親子続けて残す事が出来たし、支持率も低迷し他人からあれこれ言われる事に我慢ができなくなったので、◯◯改造という大義名分で次の坊っちゃんにバトンタッチする筋道をつけて貰って、「僕やめた!」と言う事にした。

なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。

別段深い理由でもない。

が、参議院で小沢君たちが、以前自分たちの仲間がやっていたように、数の力にものを言わせて、なかなか自分たちの主張を聞いてくれないし、今の体制で選挙をしたならば大敗する事になると仲間内でもささやかれるようになったことも理由の一つではある。

最後には「あなたとは違う」という名言(迷言)で、坊っちゃんらしさの本音を吐露する事が出来た。

次の坊っちゃんの役目は敗戦処理になるかもしれないが、前回の選挙では最高位の地位に就きたいと意欲的だったので、順番を速く廻せてよかったと思っている。

しかし、筋書き通りだと国民に悟られないように、最高位の人を選出する選挙には、若手の人たちが多く立候補できるように仲間内で演出しよう。

以上、風刺版「坊っちゃん」より(原作 豊田かずき)