日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

無作法(ぶさほう)

2014年05月09日 | インポート
昨晩は、急遽職場の飲み会に参加したために、車は職場の駐車場に止めたままで島原鉄道に乗って帰宅した。

なので、必然的に本日の朝の通勤は島原鉄道利用となった。

愛野駅で、諫早駅までの520円の乗車切符を購入して、7時27分発の2両編成のディーゼルカーに乗り込む。

座席を見渡して、「ん」と思った。

対面式の4人かけの座席のほとんどに、はす向かいで2人づつしか座っていない。

そのほとんどが高校生だった。

座席の片側にカバンなどの荷物を置いているので、他の人が座ることはできない。

そしてその子どもたちは、ほとんど例外なくスマホだか何だかの画面を凝視して、指を間断なく動かしている。

私の目には異様な光景に映る。

自分が座っている座席の隣の座席に、自分の荷物を置くということは、彼らの中の常識ではそれが当たり前のことなのだろうが、世間一般では通用しない常識である。

要するにそのような行為は「無作法」でしかない。

自分も田舎育ちの田舎者だからあまり言いたくは無いが、そのような場景を見るとつくづく「田舎だなー」と思ってしまう。

昨年度の1年間は佐世保市に住んでいて、佐世保市営バスでの通勤だったが、車内アナウンスで「座席に荷物を置かないようにしてください」というのが必ずあっていた。

当然の事ながら、自分の荷物は自分の膝の上に置くなどして皆が乗車していた。

島原鉄道ではそのようなアナウンスは無い。

無作法を無作法と認識できないその子たちは哀れに思えた。



豊田一喜