日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

物事の順序

2006年04月30日 | インポート
佐賀市の県立佐賀東高校の男性教諭が26日の放課後、担任する2年生の教室で生活指導をした際、女子生徒8人の髪をハサミで切らせていたという内容の新聞記事を読んだ。

校則では、髪が肩につく長さに伸びたら切るか、結ぶように定めているという。

生活指導の一環として、校則に違反して髪の毛を伸ばしている女子生徒に対して、「反省しているのであれば態度で示すように」という事で、ハサミを渡して髪の毛を切らせたそうだ。

私は、担任の指導方針は全面的に正しいと思う。

県立高校を選んで入学した時点で、校則を遵守しなければならないという事は分かっているはずだ。
社会に出れば、いやでも守らなければならない規則はたくさんある。
その様な事を教えて指導するのも教育の一環であろうが、そもそも校則を守らなければならないなどという事は、本来は家庭において徹底しておくべきことであろう。

そのようなことが家庭で行われていないからこそ、学校の担任が、あえて指導しなければならないような事態になったというだけの事ではないのか。

校則に違反して、反省文などを書いた所で形式だけで、本当に反省しているのであれば、違反しているその事自体に対して、実際の態度で反省の意を示すというのが妥当だろう。

新聞の論調は、あたかも生活指導の一環として髪の毛を切らせた担任が悪いような書き方である。

物事には、必ずその順序があり、この事例の場合には、校則に違反して髪の毛を伸ばしすぎていたという行為が先にあり、それに対して、担任は適切な指導をしたまでで、本来新聞記事になるような事柄でもないはずだ。

今の日本では、間違っている事をした者の権利や人権ばかりを擁護するような風潮が多いようだが、それは間違っていると私は思う。

極端な例としては、正当防衛以外で殺人を犯した者の人権などを熱心に主張する人たちがいる。

その様な人たちには、その前に、何もしていないのに殺された人の人権というものがあるのだという認識が欠落しているように思う。
要するに、物事が起きた順序に対する認識が欠落している。

ただ残念な事に、この件では、8人の女子生徒の家庭に、担任が謝罪に行ったそうだ。

何も謝る事は無いのにと私は思うのだが、間違った権利を主張する者たちの声や、教育委員会の指導方針には逆らえなかったのだろう。

本来ならば、教育的指導方針として、学校や教育委員会が、担任の行動を擁護すべきような事柄だったのではなかろうか。

8人の女子生徒の保護者から、感謝されてしかるべきような事を担任はしたまでのことなのに。



豊田かずき



改革の実態は?

2006年04月29日 | インポート
小渕・森両政権の公共事業バラマキが終わり、小泉政権は最初の02年度予算で国の公共事業費を一気に前年度比10%も削った。

「土建国家・ニッポン」は、財政難のため90年代後半から、まず地方が公共投資を圧縮しだし、国は小泉政権の誕生まで遅れた。

国と地方の建設投資額=35兆2000億円(95年度)→19兆3000億円(05年度)
就業者数=685万人(97年度)→568万人(05年度)
業者数=60万社(99年度末)→56万3000社(04年度末)

市場は4割も縮小したのに、働く人は2割弱、業者数は1割弱しか減っておらず、「業者の過剰」は続く。

小泉政権はその後も毎年、公共事業費を3%以上削減。


以上は、毎日新聞の4月28日の記事の一部を抜粋したものだ。
上記の毎日新聞の記事は、「だから日本の建設業は、今後に関しては新分野を探し、自分でやるしかない」という主旨のものだった。

政府は、景気の下降線は下げ止まり、上昇傾向にあると、彼らにとって都合の良い数字を挙げて、現政権の功績であるかのごとく発表している。

改革という耳当りの良い言葉の大安売りをして、結果として末端の生活者である私たち庶民の生活を圧迫してはいないか。

経費節減のための本当に必要な改革は掛け声だけで、既得権益者たちにとって都合の良い仕組みはそのまま残して、あたかも「改革」を遂行したかのような情報を流布している。

発信者側にとって都合の良いような情報に踊らされないようにしなければならない。


豊田かずき


人相の変化

2006年04月28日 | インポート
94日ぶりで、体重が8kg減って拘置所から出て来た堀江貴文氏の人相が、非常によくなっていると私は感じた。

拘置所での生活は、彼にとっては生まれて初めてのことだったろう。
じっくりと、自分のしてきた事を振り返る時間が持てたことだろうと思う。

大きな権力による、彼にとっては不本意な、長すぎる拘束時間ではあったとしても、自分の主張を曲げなかった態度は賞賛したい。

彼が塀の中から出てきたことで、複雑な思いをしている政治家たちもいるのではないだろうか。

特に、歯切れの悪いコメントをしている人などは、これから先、落ち着かない日々を過ごす事になるのかもしれない。

また、彼が創りあげてきた組織にいた、彼の元部下たちの変貌ぶりにはあきれてしまう。
彼のおかげで享受できていた恩恵に対して、感謝の念のひとかけらも持てない様な輩もいるようだ。

犬でさえも餌を与えてくれる人に対しては、忠節を尽くすというのに。

国家権力に利用され(利用しようとしていたのかもしれないが)ていた頃の彼の人相は好きにはなれなかったが、今の彼の人相には好感が持てる。

従来から彼が創りあげてきたような、国家権力に擦り寄らない形での再起に期待したい。


豊田かずき


再掲載

2006年04月28日 | インポート
雲仙市のホームページの中の内容の一部で、削除されていたものが再掲載されている。

「議会からのお詫び」という内容の文章だが、3月議会の内容等を載せて、市内の各世帯に配布される予定の「議会だより」にも載せてしかるべき内容で、雲仙市のホームページから早々と削除されていた事をおかしいと思い、このブログで4月26日に指摘しておいた。

誰の判断で、その内容が一時的に削除されたのかは分からないが、その辺の事も含めて事実を知りたい。

まさか議会事務局職員の独断で削除したわけでもあるまい。
あるいは、ホームページを管理している部署の職員が独断で削除したわけでもあるまい。

一般的に考えて、議会の中の誰かが指示を出したものであろうということは想像できる。

例の雲仙市議会の研修旅行懇親会時の珍事を、早く忘れさせたいような人たちがいるようだ。


豊田かずき


日本負担3兆円

2006年04月27日 | インポート
在日米軍再編の担当者であるローレス国防副次官は25日、国防総省で会見し、米沖縄海兵隊グアム移転費の日米分担額が確定した事を受け、在日米軍再編に伴う日本側負担が計約260億ドル(約2兆9900億円)に上るとの見通しを明らかにしたそうだ。(毎日新聞記事より)

公共工事費が毎年削減されてきている国内の建設関連業等にとっては、約3兆円分の国内での社会資本の整備のための公共工事費が予算化されて実行されたならばなと思ってしまう。
1,000万円の仕事なら、300,000物件が処理できる。
そのような分量のお金が、外国の軍隊の移設のために支出される。

約3兆円のお金というのが、どれくらいの量の札束になるのか、私のような庶民には想像もつかないが、国民から集めた税金の一部であろう事は認識できる。

日本の人口が1億3000万人として計算すると、国民一人当り2,307円程度の負担になる。

米軍の移転に伴う仕事の中に、参入できるようなパイプを有している日本の企業にとっては、おいしい話なのかもしれない。


豊田かずき


店じまい

2006年04月26日 | インポート
雲仙市のホームページの中の市議会情報の中から、「議会からのお詫び」という項目がなくなっていた。

そろそろ人々の記憶からも例の珍事の一件が薄れ始め、批判の声も弱まってきたので、店じまいする潮時だとでも考えられたのだろうか。

3月4日の長崎新聞紙上で取り上げられてから50日程度経つが、すでにお詫びの期間は満了したとでもいう事だろうか。

どのような経緯で珍事が起きたのか、具体的な事実が議会側から開示されないままで「議会からのお詫び」が出され、議員全員での責任という事で、わずか1ヵ月だけ議員報酬のほんの一部をカットしただけで終息させてしまおうとしている。

議会議員全員の責任であるのであれば、そのような愚行を結果として招いた研修に要した旅費や宿泊費などに関しても、返還するのが筋の様に私は思う。

「人の噂も75日」ということだが、最近では、議会関係者の中では「人の噂も45日」というように、時間が短縮されて解釈されているのかもしれない。

「議会からのお詫び」の「店じまい」は、余りにも早すぎるのではないかと思う。
任期いっぱいまででも表示しておくべきような内容だと思う。
のど元過ぎれば・・・・という事にならないためにも。


豊田かずき



オンブズマンからの情報公開は?

2006年04月25日 | インポート
オンブズマン(ombudsman)とは、もともとスウェーデン語で「代理人」を意味する言葉から来ているそうだ。

行政等が正しく行われているかどうかを観察、告発する任意団体なのだそうだ。

先般の雲仙市議会研修の際の懇親会での珍事を契機として、雲仙市内のオンブズマンが調査をしたという事だった。

雲仙市の情報公開条例に則って、必要な情報の開示手続きをし、コピー代の実費を払って情報を取得されたものと思うが、そのようにして取得された情報は、一般住民の中にどれくらい浸透しているのだろうか。

雲仙市のオンブズマンの組織がどのようなものかは知らないが、オンブズマンとして取得した情報の流布はどのような方法でなされているのだろうか。

口コミによる方法、印刷物による方法などが考えられる。
印刷物により、雲仙市内の数多くの住民に情報発信をするとすれば、かなりの金額が必要となる。

だから、個人の集まりで組織されているであろうオンブズマンにとっては、印刷物による全市的な情報発信は現実的に資金面で無理なような気がする。

現在においては、インターネットを介したホームページによる情報発信も選択肢の一つとして考慮して良いのではなかろうか。

ホームページからの情報発信であれば、ほとんどお金もかけずに、多くの情報を迅速に不特定多数の人々に流布する事が出来るはずだ。

オンブズマンの人たちが、個人のお金で取得した公的な情報を、その組織の中の人たちだけのものとして留めておく事は、非常にもったいない気がする。
多くの住民と情報を共有する事が、オンブズマンの語源となっている「代理人」としての使命ではなかろうかと思う。

雲仙市のオンブズマンの方々によるホームページの開設と、オンブズマンの方々が取得された公的情報を、そのホームページから公開される事を期待したい。


豊田かずき


地域の記憶

2006年04月24日 | インポート
昨日は、住んでいる川端自治会による、周辺河川等の清掃奉仕作業だった。

自治会の集落の間を流れる、二級河川千鳥川の河川敷内の、およそ400メートルの区間の除草作業等を、自治会の三十数世帯全世帯の参加で行う。

午前9時ごろから、男性は上流側と下流側からとに分かれて除草作業を開始し、女性は川端公民館に集合して、懇親会の料理作りを始める。

子ども会も、集落周辺の空き缶拾いを手伝った。

昭和32年7月25日の諫早大水害により、千鳥川の両岸に所在する川端自治会の集落は、大きな被害を受けた。
ほとんどの家が床上浸水し、中には洪水で押し流された家もあった。
当時3歳だったが、水害後の後処理の模様を記憶している。

その諫早大水害の翌年より、千鳥川に対する畏敬の念を表すために始められた行事であり、毎年7月25日に行っていたが、近年は勤め人が多くなった事から、7月25日に近い日曜日に行うようになっていた。

除草作業を実施する区間には2つの可動堰があり、7月には田植え後の灌漑用水の確保のためにそれらの可動堰を立てて、それらの上流側に流下水を貯留しておくために水位が上がり、除草作業がしづらいという意見があり、今年からはそれらの可動堰を立てていない時期に実施しようという事で、昨日の実施となった。

作業は11時ごろまでには完了し、12時から懇親会が始まった。
作業でかいた汗をシャワーで流した後にビールを飲み、ご婦人方の心づくしの手料理に箸をのばしながら語り合う、和やかな楽しい時間を過ごせた。

地域の記憶は、少しずつ形を変えながらも、連綿として受け継がれていく。


豊田かずき



領有権

2006年04月23日 | インポート
日本が領有権を主張している、竹島を含む経済的排他水域内の海底地形測量は取りやめになったとのこと。

竹島には既に韓国軍の軍事施設が築造されており、その事を我が国は黙認している。
実際に韓国人が居住している現状から見れば、「韓国の領土?」と思わざるを得ない。

他国からの脅しに屈して、自国の領土と主張している竹島周辺海域の測量を実施するのに、その他国との外交交渉をしなければ行動できないようでは情けない。

その様な事に関して外交交渉をするという時点において、既に韓国の領有権を認めているようなものではなかろうか。

海上保安庁の測量船は、数日前から海上に停泊して待機していた。
その測量船の乗組員の人たちは、おそらく出張扱いでの出航だったと考えられる。
だとすれば、通常の給与のほかに、出張手当が付加されるはずだ。

数日の停泊により、測量作業は何もしないで、余分な出張手当が税金から支出されるのではないか。
もちろん、上の人の職務命令に従ってしか動けない、それらの人たちの責任ではないのだが。

海上保安庁には、護衛艦というものが配備されているのであるから、まさに今回のような事態においてこそ、その任務を発揮すべきだったのではなかろうか。

足して2で割ったような、小学生でも導き出せるような外交交渉結果を見れば、「測量」という行為が、外交交渉の道具として扱われたようで釈然としない。

我が国が、アメリカの植民地的なありようを余儀なくされているという事は、諸般の事情によりやむを得ない事だとしても、周辺の複数の国家から、手玉に取られているような状況はいかがなものだろうか。


豊田かずき


意外なうわさ話

2006年04月21日 | インポート
旧瑞穂町に住んでいる人から、昨日聞いたうわさ話です。
うわさ話が、いかにいい加減なものであるかの典型例のような話です。

例の雲仙市議会の珍事を、内部から漏らした人は、買収の選挙違反で失職した旧南串山町の人だそうですよという内容の話です。

絶対にありえないことです。

全く根拠のない話が、まことしやかにうわさ話となって、あたかも真実であるかのごとく流布されて行った結果の様に思えます。
どこかの誰かが、思いつきで発した言葉が、うわさ話として広がる過程で、あたかも真実であるかのごとく伝わって行ったものであろうと思われます。

例の雲仙市議会の珍事を知っている人は、その場に居合わせた30名の雲仙市議会議員と、2名の雲仙市議会事務局職員の合計32名で、それ以外の人から漏れる事は、常識的に考えて絶対に無い事だと思います。

ホテル関係者(コンパニオンも含めて)から漏れるという事は、常識的に考えてありえないことです。

買収の選挙違反で失職した旧南串山町の人は、昨年の12月議会の折に辞意を表明して失職していますので、今年の2月に実施された議会運営研修(旅行)に参加していないのは明らかです。(次点で繰り上げ当選された方が参加されています。)

参加していない人が知り得る情報ではないという事は、誰が考えても分かる事です。

その場にいなかった人から漏れた事にした方が(そのような人から漏れるという事は絶対に無い事ですが)、都合の良い人たちが作り出したのかもしれないうわさ話の様にも思えます。

今回の雲仙市議会の珍事の発覚に寄与した、32名の中の勇気ある内部告発者に対して、一市民として深く感謝したいと思います。

もしも、そのような勇気ある内部告発者がいなかったならば、32名以外の雲仙市民の誰もが知る事も無く、何事もなかったようにして、今年度の議会研修も同じような繰り返しになっていたのかもしれません。

内部告発をされた人は、雲仙市民に対して正しい情報を伝えてくださった方です。

残念ながら、議会議員の中の人であれ、議会事務局職員の人であれ、公然と名乗れない複雑な立場ではありましょうが。

珍事の発覚以降の議会の対応には納得いかないものがありますが、正しくない事を正しくない事として内部告発した人がいたという事は、雲仙市民にとっては一点の光明の様に思えます。


豊田かずき



長く生きても三万日

2006年04月06日 | インポート
人は一生のうちに何回笑うのだろう。

人は一生のうちに何回泣くのだろう。

そのひとつひとつが積み重なって、ひとつの人生となる。


テレビのコマーシャルで流れていた言葉です。
何のコマーシャルかは覚えていないのですが、言葉には共感できました。

82歳まで生きた人でも、およそ30,000日の積み重ねの人生という事になりますが、今の私は、生まれた時代のおかげで、泣いた回数よりも笑った回数の方が、はるかに多いように思えます。

19,000日余りで積み重ねた、今の私の人生ですが、うまくすれば、あと10,000日程度は生かしてもらえるかもしれません。

笑顔の方が多い積み重ねでありたいものです。


豊田かずき


人の噂も七十五日

2006年04月05日 | インポート
人の噂も七十五日という事ですから、単純に3月4日から数えてみると、5月17日が75日目に当ります。

75日という数字がどのようにして出てきたものかということを、詳細に調べ上げた人のホームページを見つけました。

ここをクリックすれば、そのページが開けます。

雲仙市議会の研修旅行懇親会での珍事が、長崎新聞紙上で報道された3月4日以降に、議員関連の艶っぽい話もちらちらと散見されました。

所詮75日程度の「うわさ話」として消滅していくものかどうかを決めるのも「民意」の表現の仕方次第であろうと思います。

うつむいて開いた口から、舌を出しているかもしれない人達が、75日後には何事もなかったような顔をして登場するのか、あるいはそれまでの間に、事実関係を明らかにして、本来、公式に陳謝すべき人たちが陳謝するのか、二通りの対応が想定されますが、おそらく前者になる可能性の方が大きいように思います。

珍事の発覚以降に、外で飲酒する事を控えている議員もおられるような話も聞きますが、むしろ、市内の飲食業者のためには、個人のお金をどんどん使って、市内で飲んでいただく方があり難い筈だと思うのですが。

お金も輪廻転生しなければ、格差社会がますます広がって行きますから。

外で飲んで、リラックスして、例の珍事の事実関係でも話して発散された方が、すっきりすると思いますけどね・・・。

それとも、沈思(珍事?)黙考を通されるつもりでしょうか。


豊田かずき