ミヤコヨメナ(キク;ヨメナ属)花言葉は、忘れ得ぬ人。園芸品種としては「ミヤマヨメナ」元祖「フラワーセラビー」ともいう多年草。日本原産。本州~四国、九州にかけて山地に幅広く自生している。江戸時代に改良が加えられたもの。草丈15~55cm。和名は深山に生えるヨメナのいみ。根茎は横に走り、分枝して増える.根性葉は花のころもを残していて翼のある長い柄がある。葉は長楕円形で両端に毛があり、縁に大きな鋸歯がある。春から初夏に、青紫色または白色の舌状花からなる頭花が枝の先に一個づつ咲く。総苞片は被針形で2列。その果ては無毛で、冠毛がない。承久の乱で(1221年)ミヤコを追われた順徳院は佐渡へ流され、以前の風雅な暮らしが懐かしく、院は都恋しさにうつうつしてしまつた。ある日美しい花を見つけ、これを眺めて心を慰め、都への思いを断ち切つたとか。この伝説から、「都忘れ」という名がつけられた。紫色の慎ましい花が、一般的であつたが、その後改良されてピンクや白、赤などの花も見かけられる。半日陰を好み,挿芽でも比較的簡単に増やすことが出来る。「紫の厚きを都忘れとて 長谷川夜半」「都忘れみかど遠流の御所の跡 阿部六弥太」「蕾はや人恋ふ都忘れかな 倉田紘文」。(都嫁菜は 恋のはじめの 息づかひ ケイスケ)