ワスレナクサ(ムラサキ科)花言葉は、私を忘れないで;誠の愛。ヨーロッパ原産の多年草。栽培種であるが、近年北海道や長野県などに野生化している。茎の高さは30㎝位、長楕円形の葉が根元に群がり晩春渦巻状の花穂に美しい瑠璃色の小花をつける。和名は、英名のForget-me-notを訳したもので、清純可憐の感じに合っている。恋人のためにこの花を摘もうとした青年が河え落ち、花を投げて「私を忘れないで!」叫びながら、流れに飲みこまれてしまった・・・・・・そんなドイツの伝説もある。欧米では愛する人の青い瞳を、この花のライトブルーにたとえたという。花は青以外にピンク、淡紫色、白など。「忘れねばわすれな草も培はず 日野草城」「勿忘草わがものの墓標ばかりなり 石田波郷」「勿忘草人は恋にも死ににけり 林 翔」「細々と忘れな草に雨ふりぬ 村上蛃魚」「勿忘草たちまち迷ふ出湯の径 児玉小秋}「船室の忘れな草のなえにけり 佐藤眉峰」「忽忘草日本の恋は黙つて死ぬ ;まさに瑠璃富士を前なる忽忘草 中村草田男」「忽忘草独り暮らしの家に咲く 近藤あさ子」(雲あつく忽忘草も曇りけり ケイスケ)