ライラック(モクセイ科)花言葉は、思い出を大切に。モクセイ科の落葉低木の花で、ヨーロッパ原産。和名は、紫はしどいと言い、フランス語では、リラという。冷涼な気候を好み、4~6月に普通紫色の総状の小さな花をつける。明治中期に渡来した北海道に多く植えられている。パリのモンマルトルはライラックの木が多く、花のシ―ズンになると、一面リラ色に染まる。「ライラック海より冷えて来たりけり 千葉 仁」「舞姫はリラの花よりも濃くにほふ 山口青邨」「さりげなくリラの花とり髪に挿す 星野立子」「リラの花朝も夕べの色に咲く 阿部みどり」「瓶に挿すリラの花あり夜の宴 高浜虚子」「リラに鼻つけて踵をかえしけり 阿部みどり女」「心身と子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷」「山峡に灯が入りリラの花真白 青柳照葉」「われ征きて還らざる野にリラは咲き 小田黒潮」「リラ咲いて煉瓦舗道の街古ぶ 有働 亨」「口紅のうすきを言われリラの花 菅井富佐子」「街の花リラ札幌を装ひたり 宇月梧堂」。(関東は 暖かくして リラ咲かず ケイスケ)