九月(Sℯptmbℯr)私がなによりも愛するのは 黄ばむ九月 露の糸はる クモの巣の朝 みじろぎもしない物想う日々 カラスの声 真鍮色の葉 麦束の点在する刈り株畠 春の輝かしい無秩序より 秋の方が 私の心に適う(アシックス.スイス)。白粉花(オシロイハナ科)花言葉は、内気;柔和。メンデルの遺伝の法則でおなじみの花。原産地は南米だが、貝原益軒の『花譜』にはすでに出ているので、外国産の草花としては最も古くから日本に伝わったものであろう。暑い日中はつぼんでいて、暮れ始めると咲きだすので「夕化粧」というながあるほどである。月下美人、夕顔、月見草、と夜咲く花は大方が白、または黄色のはなだが、この白粉花だけは例外で、紅、白、黄、絞りと、暗がりに咲かせておくのがもったいないような花色である。鮮やかな色と甘い香りを、翌朝までふりまいている。種子の中に白粉質の胚芽があるのでオシロイバナと呼ばれる。7月から9月まで咲き通している期間の長いこの花を夏の花と思っている人もいるようだ。「おしろいの花紅白はねちがい 富安風生」「おしろいや秋の小花の咲くまでに 小松余子」「白粉草の花の夕闇躓けり 渡辺桂子」「おしろいや風吹きつどふ赤子の頭 波多野爽風」「おしろいの蕾そろへて咲かんとす 中村秋晴」「おしろいが咲いて子供が育つ路地 菖蒲あや」。(白花 独り淋しく 茶を飲む吾は ケイスケ)。今日より九月に入る。日ごと気温が下がりつつあり。今朝は23℃曇り。「秋立つや川瀬にまじる風の音 飯田蛇忽」「なにがしのたのしきこころ九月来ぬ 日野草城」「よそははず会うや九月の風の中 小野恵美子」。(涼しさに 眠り深まる 秋の朝 ケイスケ)