ノハラアザミ;野原薊。花言葉は、見苦しい。キク科ノアザミ属の二年草。または多年草。日本には70~80種がある。春から秋初めの花期が長い。多数の筒状花が集合した頭花で、紫色または淡紫色。葉は厚くて鋸歯が鋭く、先端が尖っている。「大原女の三人休む薊かな 野村喜舟」「双眼鏡遠き薊の花賜る 山口誓子」「薊濃し磐余の道と聞きしより 八木林之助」「薊見る実相院のまひるかな 波多野爽波」「第一花王冠のごとく薊咲く 能村登四郎」「夏あざみ音っててくる阿蘇の雨 中島藁火」「夏薊揺れをり雲の湧きつぎぬ 山上樹実雄」「夏薊渡らぬ島を消して雨 和田暖泡」「野の雨は音なく至る夏薊 稲畑汀子」「川鼠顔を干し居る薊かな 内田百開」「妻が待つ薊の刺を手に感ず 日野草城」「ふれてみしあざみの花のやさしさよ 星野立子」「午前五時あざみにとげのなかりけり 伊藤柏翠」「カタロニア賛歌.あざみの群るる夏 別所美紀子。(雨模様 庭の草花 雨を待つ ケイスケ)。