誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

2015-09-27 05:31:03 | 日記

萩(マメ科)花言葉は、清楚、思い。秋の七草の代表的な花。野山に自生していて古く萩と呼ばれているものは、現在の山萩を指している。花の色は、紅と白があり種類も多く、古名や異名もすこぶる多い。鹿がいつも萩に寄りそつているので鹿の妻と見立てた「鹿妻草」などの異名もある。『万葉集』にも多く詠まれているのは、それだけ愛された花ともいえる。芭蕉は「しら露もこぼさぬ萩のうねりかな」と詠み子規は「白萩のしきりに露をこぼしけり」と詠んだように、露に風情を見せる萩は、月や風にも美しい。中でも風になびく姿は、女の生き方を思わせる美しさと強さを感じさせるものがある。冬はすっかりかれてしまうので根元から枯てしまうので、根元から刈ってしまうが、これを萩刈という。春先にはこの古株から芽を出すので生え芽という意味からハギの名が生まれたといわれる。九月初めには咲き始め、秋の彼岸のころ盛りとなる。幹に近い枝元から咲き始めた花は、そのころになると枝先に移り地面に届くほどになり、長い枝は2m近くある。「浪の間や小貝にまじる萩の塵 芭蕉」「一家に遊女も寝たり萩と月 松尾芭蕉」「いちはやく萩は乱れるる風を待つ 大野林火」「行き行きてたふれ伏すとも萩の原 河合曽良」「手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 斎部路通」「萩見ながら老母と墓の話など 能村登四郎}「萩の花一本をればみなうごく 桜井梅室」「括りても風雨のみだれ萩咲けり 遠藤はつ」「紅萩に見るむらさきやそこら冷ゆ 渡辺水巴」「りんりんと白萩しろし木戸に錠 三橋鷹女」「雨粒のひとつひとつが萩こぼす 山口青邨」「萩しだれ天平仏は頬ゆたか 轡田 進」「萩の道吹きひらくとき通りけり 皆吉爽雨」「はびこりて憎まれゐたる萩咲けり 黒坂紫陽子」「風立つや風にうなすく萩その他 楠本憲吉」「萩に手をふれて昔のごとく訪ふ 深見けんニ」「白萩の雨をこぼして束ねけり 杉田久女」「白萩にわれ過ぐる風たちにけり 野澤節子」「ひるの雨来て紅萩を人離る きくちつねこ」「白猫の通ひ路となる萩の庭 横山房子」「萩の風何か急かるる何ならむ 水原秋桜子」「萩散って地は暮れ急ぐものばかり 岡本 眸」」「夜の風にこの白萩の乱れよう 桂 信子」{くくられてなほ風のなすままに萩 片山由美子」。萩の花、白萩、紅萩、小萩、山萩、野萩、こぼれ萩、乱れ萩、括り萩、萩日和。など萩の詠かた多数あり詠まれた句も多い。「神苑を掃く氣比の巫女萩日和 加藤水万」。(秋の七草嫌いなものは一つもなし ケイスケ)