ススキ(イネ科)花言葉は、活力。薄は各地の山野に群生する多年草で、春に芽を出し、夏になると、葉叢の高さが1m以上にも成長する。このまつ直ぐ伸びて青々と茂った薄のことを青薄という。剣状の緑の葉は細長く、手の切れるほど勢いよく伸び、花穂のまだ出ない青々とした姿を示す。なお、「萱」は薄や菅、白芽などの総称で、古くは屋根を葺くのに利用した。●すらりと伸びた剣のよう菜に勢いを感じる。昭和12年~20年頃までは、世田谷周辺の農家の屋根はススキで覆われていた。「貌ぬらすひたびた水や青茫 一 茶」「青茫三尺にして乱れけり 正岡子規」「如何な日もひとりはさびし青茫 中村汀女」「顔入れて顔ずたずたや青芒 草間時彦」「青萱に切られて血噴く一文字 中村草田男」「青芒一艇凛と過ぎしのみ 神尾秀羊」「まだ風の棲まぬ静けさ青芒 草間時彦」「まだ風の棲まぬしずけさ 青芒 稲畑汀子」「雄ごころのいまも立志ぞ青芒 伊藤通明」「青すすき傷つくときは一瞬で 中嶋秀子」「青芒若きは謀反起こすべし 西嶋あさ子」「青芒一痕として生まれしか 斎藤慎爾」「受け流すことまだ知らず青芒 戸恒東人」「青芒人のうしろに風の立ち 佐藤博美」「号令の世界しづかに青薄 西村我尼吾」「青芒ひねもす雨を吸いにけり 大野岳翠」。(いにしえは芒なりたりこの世は瓦家 ケイスケ)。