川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

南相馬・小高の人

2012-06-05 09:49:51 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

6月4日(月)☼

 久しぶりに小畔川を遡ることにしました。ゴミ焼却場横に作られる温水プールの建物はもうすっかり出来上がっているように見えます。この夏には開業するのでしょうか?

 御伊勢塚公園からアコーディオンが聞こえてきたので寄ってみました。前にもここでお会いしたことのある大橋さんのアコーディオンにあわせて数名の方が歌っています。仲間に入れてもらってぼくも声を出しました。

 南相馬市小高から避難しているという母娘がおられます。僕が着ていた石巻のTシャツがきっかけになってあれこれと話が弾みました。

 お母さんは大正の生まれで旧満洲・奉天(今の瀋陽)で娘時代を過ごしたようです。昭和19(1944)年12月に帰日、20年4月に娘さんを出産されたとか。出産のための帰国が幸いして敗戦時の混乱を免れることが出来たのです。

 福一の事故以来あちこちに避難したあと川越にたどり着いたとのこと。今春ひ孫娘が川越の高校に入学し、生活にもやっと落ち着きが出てきたそうです。大橋さんたちとの出会いも慰めになっているのでしょう。

 小高に帰る見込みは立たず、知り合いとの通話がままならないのが寂しそうです。ケータイは買ってもらったが知友の所在も電話番号もわからないのです。「個人情報の秘匿」ということで役場も教えてくれないとか。

 これは本当に困ったことです。非常時です。打開の方法はいくらでもあるはずです。

 川越での生活が穏やかなものであるようにと願わずには居られません。

お昼まで「満洲」に関わる歌などを一緒に口ずさみました。

「里の秋」「百舌鳥が枯れ木で」‥。 

 「百舌鳥が枯れ木で」●http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/03/post_0945.html

追記 大橋さんたちの「みんなで歌おう会」は23日に13回目(一周年記念)を迎えるそうです。天気がよかったらうかがえるかな。

 6月23日(土)10時~12時 伊勢原公民館 ¥300 連絡先049-232-0559