今回の故郷滞在では「ニューサンパレスむろと」に泊めてもらいました。
昔の船員保険保養施設をリニューワルして高知市の医療機関が管理運営しているようです。
●http://newsunpalace-muroto.com/
アトピーなどの療養のための滞在型の保健施設ですが室戸岬をゆっくり楽しみたい人も泊めてくれます。
姉や兄も高齢化して甘えても居れないので今回の帰郷では実家滞在は一日だけとし、ここで4日間世話になりました。
室戸中央公園の只中にあり環境は抜群です。体力と気力を恢復する目的にふさわしく施設も行き届いた配慮がされています。
お願いすれば海洋深層水のお風呂を立ててくれます。抗がん剤の副作用でしびれたままの僕の下肢には塩分が浸み込んでいくような感覚があって心地の良い湯です。
朝食もお願いしました。室戸の野菜と魚を素材にして地元の村の主婦でもあるかたがたが病院の栄養士の指導を受けながら調理しています。僕にはまことに心のこもったご馳走でした。
せっかく室戸を訪ねたからにはこんなところに2・3日は滞在して身と心を大自然にゆだねてみてはどうでしょうか。
(元気一杯の子どもとその家族のためには「国立室戸青少年自然の家」の利用をお勧めします。)
世話になった職員の方が岩貞先生の息子さんのお連れ合いだとわかりました。
室戸岬の鮪漁船「三号富佐丸」と「みさご丸」が遭難したとき岩貞先生は唄を作って教えてくれました。
「ときは10月 秋深く ふるさと遠く 三崎沖 」「行く手を阻む 台風は 怨みぞ深き パトリシア」(うろおぼえ)
1949年のできごとです。この唄のおかげで僕は幼少のときの悲痛なできごとを生涯忘れないでいることができたのです。
故郷の宿に泊まるというのもなかなかいいものだとしみじみと思いました。
職員の方々が見送ってくれました。
「また帰ってきてください」。
いつでも安心して帰ってこられそうです。
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