東京ビッグサイト(国際展示場)東館の海に面した広場が傘で埋まっています。ピンクやブルーが目立ち紫陽花(あじさい)の花を連想させます。3時間以上も雨の中で立ち続けたひとびとが先ほどから入館し始めました。朝の6時台からこの広場に向かう行列は10時過ぎた今もとぎれることはありません。
『SUPER COMIC CITY 17 』という「オールジャンル同人誌即売会 」が今日と明日、ジャンルを変えて行われるようです。好きなことのためには雨中に立ちつくすこともいとわない若者達の姿です。
コミックや小説などという形で自由に自己表現出来ることは人生の宝です。それを人にも読んでもらい、自分も他人のものを読むために集まるのですから良いことに違いありません。高校生の時代、我が家の娘もよくやっていました。
95年に文京高校で一年生の「倫理」を担当するようになって、子どもたちが自己表現に臆病になっていることに気づきました。義務教育9年間の体験を通して正直に発言すると「いじめ」などろくなことがなかったのです。「周りに合わせる」生き方が無難であることを身につけたといいます。
こういう教育を奴隷教育といいます。民主主義の実現を高らかに謳う教育基本法のもとで実際にやってきたことは『奴隷』になれということだったのです。こどもの時身につけた生き方は簡単には変えられません。日本の民主主義はその根底が危ういといわなければなりません。
ぼくの授業はこうした生き方を生んだ現実をどううち破って自己確立をはかるかが一貫したテーマでした。
夜中に目覚めたのでTVを見ました。三鷹高校の土肥信雄校長がたびたび都教委に呼びつけられているというのです。職員会議をないがしろにする都教委の通達に反対する言動をしたからです。私たちの目からすれば当たり前のことですが、今時腹の据わった校長です。
三鷹高校のHPをのぞいてみました。
学 校 長 挨 拶 土肥校長
「社会的リーダーを目指すもの 来たれ三鷹高校へ!」
皆さん、こんにちは。校長の土肥信雄です。
三鷹高校を一言で言えば、とても活気のある学校です。部活動が盛んで、毎日放課後になると、グランド、体育館、弓道場、音楽室等、学校全体が生徒たちの声で満ち溢れています。それ以上に凄いのが合唱祭、鷹高祭( 体育祭、文化祭 )等の学校行事です。特に合唱祭では、「府中の森芸術劇場」という素晴らしい舞台で、生徒たちが趣向を凝らした衣装で素晴らしいハーモニーを聞かせてくれ、私に感動を与えてくれました。
一方、授業に対する姿勢も素晴らしいものがあります。私は生徒の様子を見るため、よく校内を巡回しています。家庭での予習、復習もきちんと行い、授業中は真剣な眼差しで学習に取り組んでいます。
勉強にも学校行事・部活動にも限界まで挑戦(チャレンジ)する。三鷹高校は、まさに文武両道の言葉がぴったりの学校です。
この素晴らしい生徒たちに、私は基本的人権を尊重し、平和で人間性豊かな社会を構築する社会的リーダーになってほしいと思っています。単なる知識だけではリーダーにはなれないのです。社会的弱者も含めた他者に対する思いやり、つまり豊かな人間性がリーダーには絶対に必要なのです。三鷹高校では、リーダーの資質としての高い見識は授業で学び、豊かな人間性は学校行事や部活動を通して育成されているのです。
日本の平和は、日本が世界に対して最も誇れることです。この平和な日本をいつまでも持続するため「社会的リーダーになろう」と思っている人は、是非三鷹高校に来てください。
数年前まではどこの学校の教育目標にもこんなことが書いてありました。ごくごく当たり前のことです。しかし、今の都立高校ではいいにくい雰囲気があるのではないかと思います。生徒と共に時代の課題を担おうとする教育者の姿勢がうかがえます。
このような校長だからこそ、おかしいことにおかしいといえるのでしょう。教職員の自由な発言と討論が学校から消えてしまうことは、子どもたちの自己表現の自由がいっそう抑圧されることにつながります。
都立高校の教職員の方々がこの校長と同じように、身を生徒の側(そば)に置き、生徒と共に時代の困難に立ち向かってほしいと思います。
石原都政がいかに盤石に見えるとも、こどもと共に生きる者の確信にはかてません。ほころびはもうあちこちに露見しています。
土肥校長の行動を支持支援し、心ある教職員のいっそうの奮闘に期待します。
『SUPER COMIC CITY 17 』という「オールジャンル同人誌即売会 」が今日と明日、ジャンルを変えて行われるようです。好きなことのためには雨中に立ちつくすこともいとわない若者達の姿です。
コミックや小説などという形で自由に自己表現出来ることは人生の宝です。それを人にも読んでもらい、自分も他人のものを読むために集まるのですから良いことに違いありません。高校生の時代、我が家の娘もよくやっていました。
95年に文京高校で一年生の「倫理」を担当するようになって、子どもたちが自己表現に臆病になっていることに気づきました。義務教育9年間の体験を通して正直に発言すると「いじめ」などろくなことがなかったのです。「周りに合わせる」生き方が無難であることを身につけたといいます。
こういう教育を奴隷教育といいます。民主主義の実現を高らかに謳う教育基本法のもとで実際にやってきたことは『奴隷』になれということだったのです。こどもの時身につけた生き方は簡単には変えられません。日本の民主主義はその根底が危ういといわなければなりません。
ぼくの授業はこうした生き方を生んだ現実をどううち破って自己確立をはかるかが一貫したテーマでした。
夜中に目覚めたのでTVを見ました。三鷹高校の土肥信雄校長がたびたび都教委に呼びつけられているというのです。職員会議をないがしろにする都教委の通達に反対する言動をしたからです。私たちの目からすれば当たり前のことですが、今時腹の据わった校長です。
三鷹高校のHPをのぞいてみました。
学 校 長 挨 拶 土肥校長
「社会的リーダーを目指すもの 来たれ三鷹高校へ!」
皆さん、こんにちは。校長の土肥信雄です。
三鷹高校を一言で言えば、とても活気のある学校です。部活動が盛んで、毎日放課後になると、グランド、体育館、弓道場、音楽室等、学校全体が生徒たちの声で満ち溢れています。それ以上に凄いのが合唱祭、鷹高祭( 体育祭、文化祭 )等の学校行事です。特に合唱祭では、「府中の森芸術劇場」という素晴らしい舞台で、生徒たちが趣向を凝らした衣装で素晴らしいハーモニーを聞かせてくれ、私に感動を与えてくれました。
一方、授業に対する姿勢も素晴らしいものがあります。私は生徒の様子を見るため、よく校内を巡回しています。家庭での予習、復習もきちんと行い、授業中は真剣な眼差しで学習に取り組んでいます。
勉強にも学校行事・部活動にも限界まで挑戦(チャレンジ)する。三鷹高校は、まさに文武両道の言葉がぴったりの学校です。
この素晴らしい生徒たちに、私は基本的人権を尊重し、平和で人間性豊かな社会を構築する社会的リーダーになってほしいと思っています。単なる知識だけではリーダーにはなれないのです。社会的弱者も含めた他者に対する思いやり、つまり豊かな人間性がリーダーには絶対に必要なのです。三鷹高校では、リーダーの資質としての高い見識は授業で学び、豊かな人間性は学校行事や部活動を通して育成されているのです。
日本の平和は、日本が世界に対して最も誇れることです。この平和な日本をいつまでも持続するため「社会的リーダーになろう」と思っている人は、是非三鷹高校に来てください。
数年前まではどこの学校の教育目標にもこんなことが書いてありました。ごくごく当たり前のことです。しかし、今の都立高校ではいいにくい雰囲気があるのではないかと思います。生徒と共に時代の課題を担おうとする教育者の姿勢がうかがえます。
このような校長だからこそ、おかしいことにおかしいといえるのでしょう。教職員の自由な発言と討論が学校から消えてしまうことは、子どもたちの自己表現の自由がいっそう抑圧されることにつながります。
都立高校の教職員の方々がこの校長と同じように、身を生徒の側(そば)に置き、生徒と共に時代の困難に立ち向かってほしいと思います。
石原都政がいかに盤石に見えるとも、こどもと共に生きる者の確信にはかてません。ほころびはもうあちこちに露見しています。
土肥校長の行動を支持支援し、心ある教職員のいっそうの奮闘に期待します。
Tさんからの情報で都立三鷹高校の土肥校長の毅然として揺るがない姿に触れ、感銘を受けていたところでした。「憲法を教えていますか」と日ごろ教職員に問いかけていたというけいすけさんのお父上のことを連想しました。大きく手を振り、声援を送りたいものです。
組合は土肥校長に呼応しないのでしょうか、