川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

自然を畏れぬもの

2008-05-01 11:18:27 | 中国
 昨日はSさん、今日はHさん、ほぼ同時期に入院された方々が退院されます。ぼくは連休明けぐらいまで様子を見ることになるか?抗生物質の点滴のお陰で気分は良好です。
 


 北京五輪:聖火、チョモランマのベースキャンプに到着
                2008/04/30(水) 15:53:57更新


  中央テレビ局の夜7時のニュース「新聞聯播」が28日、北京五輪の聖火がチョモランマのベースキャンプに到着したニュースを伝えた。

  北京五輪聖火の火種が、聖火を護衛する人たちの保護の下、順調に標高5200メートルのチョモランマのベースキャンプに到着した。3月31日に北京に到着した聖火は、国際ルートでのリレーがスタートすると同時に、もう一つのルートであるチョモランマに向かった。気温や気圧が低く、酸素不足、大風といったチョモランマの悪条件を克服するために、チョモランマで使われる聖火が入ったランタンやトーチなどは全て科学的に作られている。

  ランタンは、高原用とチョモランマ用の2種類あり、標高6500メートル以上で聖火リレーを行う時には、必ずチョモランマ用のランタンを使わなければならない。チョモランマで使われるランタンとトーチは、点火の簡単な環境に優しい固体燃料を使用し、頂上まで登るランナーが使いやすいようになっている。聖火は天候を見て、適当な時期にチョモランマの頂上に登ることになっている。トーチの研究開発員も28日の午前、標高6500メートルの「前進ベースキャンプ」に到着し、技術的な作業に取り組んでいる。

  指揮部には先端の通信システムが整えられ、チョモランマ上にいる隊員と話すことができるほか、観測した気象状況に基づいて、いつ頂上に登るかを決めることもできる。気象部門はハイテク設備を装備し、正確な天気予報を提供している。中央テレビ局の中継チームは、ハイビジョンで聖火がチョモランマの頂上に到着する様子を全世界に伝えるよう、すでに4回のリハーサルを行った。消防や後方支援などの部門も、チョモランマの聖火リレー成功に向けて、積極的に力を尽くしているという。写真はチョモランマベースキャンプにはためく中国国旗と五輪旗。

 この記事の出典     http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0430&f=national_0430_031.shtml

 この記事を読んで皆さんはどんな風に考えますか?ぼくは中国共産党の唯我独尊もここまで来たかとあきれはてて言葉もありません。長江のダム、チョモランマの征服、自然の摂理に挑戦する愚考と愚行。いずれ天罰が下ることでしょう。
 登山家・野口さんの発言を紹介します。二度とチョモランマに登れなくなることを覚悟しての言動です。黙りを決めこむ新聞社、TV局よ、どうする。

    
  わが聖地・チベットの苦しみ:野口健(アルピニスト)(1)
               2008年4月10日(木)14:43

中国当局の激しい弾圧に、世界的な登山家が怒りの声をあげた。北京オリンピックを控えたいま、わが国はチベットになにができるのか

野口健さんは世界七大陸の最高峰を世界最年少(当時)で登頂したことで、あまりに有名な登山家である。エベレスト(チベット名・チョモランマ)や富士山で清掃活動を行なったり、「野口健・環境学校」を開設したりするなど、環境保護活動に精力的に取り組んでいることでも知られている。甘いマスクと知的な語り口で、性別、世代を超え、ファンも多い。その野口さんが、珍しく怒りをあらわにしている。チベットを支配してきた中国がチベット人の命懸けの抗議行動を戦車や装甲車まで持ち出して弾圧し、おびただしい流血を招いたからである。チベットに通い詰め、チベット人に対して中国が何をしてきたかを知っていた野口さんは、こうなることが「時間の問題」と感じていたという。登山家である彼が、なぜ中国非難の声を上げたのか。日本はこの事態にどう対応すべきか。率直な意見を聞いた。(取材・構成:山際澄夫)

中国資本による凄まじい開発

山際 3月14日にチベット自治区のラサで発生した僧侶らによる"騒乱"は、四川、青海、甘粛各省のチベット人居住区に拡大し、中国の治安部隊はこれに銃撃を浴びせています。
野口さんは昨年、チベット側からエベレスト登頂に成功されました。チベット人との交流も深いと思いますが、今回の事態をどのようにご覧になっていますか。

野口 はっきりいえば、こうなるのは時間の問題だと思っていました。中国の警察が木の棒でチベット人を引っぱたく光景をよく見掛けましたから。

山際 日常的に、そういう行為をやっているのですか。

野口 そう、しかもそれはラサに限りません。浮浪者のような人が寝転がっているだけで殴る。それが常態化しているんです。
エベレストの比較的近くに、ネパールとの国境であるナンパ・ラ峠があります。チベット人はその峠を越えてネパールに入り、交易や巡礼をする。峠のネパール側にはシェルパ族の村があり、私がネパールに行ったときも牛に似たヤクという動物に品物を載せて、彼らはシェルパ族の村に行商に来ていました。
2006年10月13日、いつものように彼らがナンパ・ラ峠を越えようとしたとき、一行に向けて中国警備当局が銃を発射した。近くにいたヨーロッパの登山家が一部始終を撮影し、その映像がユーチューブを通じて世界に流れ、弾圧の現状が知られるところとなりました。
私も映像を見ましたが、ほんとうに驚きましたね。行列の先頭の人が撃たれて倒れたら、普通の人は逃げるでしょう。しかし、彼らはまったく動じない。さらにパーンと撃たれ、次の人が倒れても、整然と歩いている。チベット人の覚悟を見た気がしました。

山際 彼らはチベットからの難民ではないのですか。難民がナンパ・ラ峠を越え、ネパールに逃れようとした、という見方もありますね。

野口 あのルートは有名で、交易する人も、難民も、同じ道を歩くんです。真相ははっきりわからない。にもかかわらず『朝日新聞』は、チベット人が中国警備隊に危害を加えようとしたから、正当防衛で撃った、と報道した。
その後、清掃活動のためにエベレストに足を運びましたが、ベースキャンプで大変な人数の「公安」を見掛けました。僕らが清掃で何を拾っているかも調べに来ましたし、アメリカ人が「フリー・チベット(チベット解放)」と看板に書いただけで逮捕したり、という厳しさでした。

山際 しかも中国は今年、北京オリンピックを控えている状況です。

野口 だから極度に神経質になっているんです。エベレスト山頂に向けて聖火リレーが行なわれる予定で、中国警備隊にとってはその実現が最重要課題。5月10日に聖火を山頂に上げる、とすでに発表していますから。そのために現地に300人を待機させています。チベット人の知人に「でも天気が悪かったらどうするの?」と聞いたら、「それでも上げなきゃいけない。300人いるから押し込んでいけば何とかなる」と。「それでは旅順攻防戦の203高地と同じだ」といったんですが。
周囲の開発もいま、凄まじい。1995年にラサへ行き、毎年のように足を運んでいますが、最初に訪れた時点で、かなり中国資本による開発が進んでいました。オリンピックの準備でそれが加速して、1年単位で町の姿は変貌している。チベットの町は路地裏が入り組んでいますが、それが年々壊され、すべて大通りに変わっています。高層建築が増え、秋葉原の電気街のようなショッピングセンターも、高級ホテルもある。上海に通じる鉄道(青蔵鉄道)も開通し、その駅の規模たるや、東京駅など目ではないくらいです。
そうなると、今度は観光客がやって来る。2006年には21万人だったのが、2007年は36万5000人にまで増えました。

山際 急増しているわけですね。

野口 そこから新しいビジネスが生まれ、さらに中国人がなだれ込む。ベースキャンプにしても、すっかり様変わりしてしまいました。

山際 心あるチベット人は危機感を覚えていたんでしょうね。ところでベースキャンプというのは、固定された場所にあるのですか。

野口 そうですね。日本でいえば、富士山の5合目、というイメージです。ラサからベースキャンプまでのほとんどを舗装し、民宿やお土産屋、定食屋、女性付きのパブまである。去年からは観光バスもどんどん上るようになりました。
じつは今年の春も、チベット側で清掃活動をする予定だったんです。ところがオリンピックの前だから、ゴミのあるところを写すな、と条件が付いた。それならやる意味がないので、ネパール側から山に登る準備をいま進めているところです。
                                 つづく

 この記事の出典・つづき           http://news.goo.ne.jp/article/php/world/php-20080410-01.html







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2 コメント

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新しい教科書(3) (カツヨシ)
2008-05-02 15:08:55
 (初めて中国に行ったのは1976年、文革のさなか。「知識人も一般人も水平な関係。思想を鍛える意味で知識人もしばしば農村で暮らす。(下放)」「天の半分は女性が支えている」などと胸を張って説明する人々の言葉や、出会った人々の純朴で明るくあたたかい笑顔を心から信じました。その後、天安門事件があり、『大地の子』に触れ、残留孤児の人々と交流して認識は大きく変わってきましたが、今回の聖火リレーをめぐる事件は、ダメ押しのような形で、かの国のありようを白日のもとにさらけ出してくれました。「けんちゃん」の自己批判と慙愧と無念とが、僕の胸にも痛く響きます)
 「在日コリアン2世の政治学者の文章をフィリピンから来た少年と読む試み」を始めました。中間テストまでにぼくに残されている時間は4時間弱(日本語を母語とする生徒は7時間配当)です。僕は久々に「現代文」の先生です。
 みんなと同じ教科書に取り組むからか、f君はいつもにも増して意欲的です。今日は朗読と語彙の理解と大意の把握、順調に進みました。
 最初にタイトルの意味、「丸太」「たじろがず」がわからない。英語を媒介語にする。
 「丸太はlog houseのlog、たじろぐはshrinkびくびくする、だ」「あ、それじゃぁ、大人への橋をビビらずに渡ってみようってことか」 こんな調子ですが、F君の勘の良さと理解力が発揮されて、一通り文章の骨格と大意はつかめたようです。「自分は『出自』(文中の語)で悩んだことも『生と死』をこんなに深く考えたこともない」というF君の顔はいつになく紅潮しているのでした。

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中国人留学生の酷さには閉口 (けんちゃん)
2008-05-01 16:36:13
 一体なにしにかれらは外国へ留学しているのでしょうか?「異論」を唱える者に対しては暴言を吐き、罵声を浴びせ、更には暴力行為。民主化なき中国の恐ろしさを見ました。

 かつて自分も毛沢東思想を信仰していた時代がありました。実に愚かでした。本当に幻滅です。

 政治家なんかが卑屈な中、善光寺の僧侶は立派でした。
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