土曜日に71年3月卒業の池袋商業高校3年4組のクラス会がありました。女性ばかりのクラスで、49名の内11人の出席です。僕は2年次の担任。会うのは6年ぶり。前回は僕が退職する日。31年の歳月を経ての再会でした。少人数なので一人一人の人生の話にじっくり耳を傾けることが出来ました。
Iさん。離婚後、東電の検針員をしながら3人のこどもを育てあげました。先日、雨の中で合羽を着た若い女性が家の周りを検針しながら歩いている姿に出会ったばかりです。そのときのことを思い出しながら、拍手を送りました。
Yさん。飯能の病院でヘルパーさん。高校生の時には想像できなかったヴァイタリティを感じます。どの人にも人を大事にする気質が身に付いており、、頼もしい思いがします。いやな人が一人もいないのです。
Sさん。三味線と民謡のお師匠さん。昔の話ですが先妻さんから19歳も年上のお連れ合いを奪って一緒になったと同級生が説明します。その方は津軽三味線の大家だそうです。Sさんのお母さんが民謡酒場をやっており、高校生の時からこの世界に馴染んでいたのです。僕は津軽三味線といえば高橋竹山という人しか知りません。昔、淡谷のりこと二人のコンサートに行ったことがあります。Sさんはボランチアなども含めて結構忙しい日々のようです。「残留孤児の人たちにも民謡を聴かせてやってね」という僕の提案に相好を崩して喜んでくれました。7月27日に王子の北とぴあで一門の発表会があるそうです。ご夫妻の出演もあります。僕の67の誕生日の直後です。この日、未知の世界で生きてこられたご夫妻の芸と出会うよろこびを楽しみにして僕は闘病する事にします。
このクラスの人たちと僕を30余年ぶりにつないでくれたのはHさんの娘さんが
僕が働く高校の生徒だったからです。親子2代の縁です。Hさんの娘さんは演劇部を一人で再建した人ですが、今は音楽活動もしているそうです。
この一家は親子、それぞれが自分を生かすために精一杯活動しているように見えます。Hさんは仕事の余暇にフラメンコ、お連れ合いは高校の教員ですが、僕と似た方面で多忙。娘さんはきいちご移動教室にも参加してくれたことがありますが、劇や音楽の分野でチャレンジ。どの人にも無理をしないで、といいたくなります。
このクラスの人たちの次の集まりは2年後ですが、僕としては次々に家庭訪問、職場訪問をして、一人一人の人生と更に出会っていきたいと思います。
今日は好天に恵まれて、これから足尾の旅です。5月25日のきいちご移動教室の下見ということで忠幸さんが同行してくれます。一泊して、明日は佐野、渡瀬遊水池に寄ってきます。朝から気分が高揚しています。
最新の画像[もっと見る]
ぼくのほうも寡黙期間を過ぎてソロリソロリと活動を再開しました。
13日、「声の会」例会。声が出しやすくなっていて、快感! (次回公演は2009年4月4日(土)昼・夜2回公演、場所は『流れる星は生きている』のときと同じく彩の国・さいたま芸術劇場、作品は太宰治の『ヴィヨンの妻』を中心に)
14日、朗読講座。声がなだらかに自然に出るので落ち着いて朗読できます。
日本語授業は明日16日、初日。今年度は火水木金の4日で8時間。がんばり過ぎない程度にがんばります。