川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

別天地 立山だより(3)

2011-07-16 06:22:45 | 出会いの旅

7月15日(金)晴れ

8時半のバスで弥陀ヶ原から室堂平へ。ここは標高2500mの別天地である。主峰・雄山(おやま3003m)を中心とする3000m級の山々がぐるっと連なっている。まるで雲上の神の遊び場だ。どの山も雪渓がまだら模様に走っている。

 雲影をどこにも見ることができない絶好の登山日和で雄山に登る人々の姿が多いが、それは最初からあきらめて僕らはみくりが池の周囲を散歩する。弥陀ヶ原とは違って高山植物は少ないが景観の素晴らしさはたとえようがない。前日の歩行で疲れたのか、動きの鈍い僕はベンチを見つけては休んだ。そのたびごとに見える風景に感嘆する。

 雪渓の雪が解けて小さな川になる営みをまじかに見た。雪の道を歩くことは敬遠して地獄谷の散策は放棄したので昼ごろには室堂のターミナルに到着した。体調を考えて今日の行動はここまでとし、バスで弥陀ヶ原の宿舎へ。ゆっくり休む。

 食後は雲海の果てに沈む夕日を一時間近くも眺めた。雲海というものを初めて知ったような気がする。富山湾が1500m上昇したと思ってもらえばいいかな。

 一面の波濤である。岸辺に打ち寄せる白波…。ホテルのすぐ下まで押し寄せている。昨日歩いた弥陀ヶ原はことごとく波の底になってしまった。海面が1500m上昇して日本列島はまさに沈没してしまったのである。そんな幻想の世界にしばし浸ったというわけだ。

 日本人とイギリス人のカップルがそれぞれの親をこの立山に呼び寄せて交流している姿があった。日本人の娘さんは宮崎の出身で両親は宮崎から駆け付けたという。

 今日は称名が滝に遊んだ後魚津に向かう予定だ。好天。(16日朝)


落日 立山だより(2)

2011-07-15 05:34:56 | ふるさと 土佐・室戸

7月15日(金)晴れ

 昨夕の落日は印象深かった。富山湾にかかる雲の中に沈んでいく。晴れ渡った大日岳連山が淡い光に照らされてくっきりと浮かび上がっていた。

 滋賀県の近江八幡から来た夫婦と一緒に宿のベランダから見たのだが、僕よりはちょっと若い男性が五十嵐さんという室戸出身の同期生の思い出を語ってくれた。学校を出たばかりの会社の寮で一緒だったそうで室戸岬のことをよく話してくれたという。海に沈むダルマ夕陽の素晴らしさについても語り続けたのであろう。偶然に室戸出身の人(僕のこと)と出会って懐かしさがこみあげてくるようだった。

 この方は島根県の出身でダイハツ工業の池田工場などで働いていたらしい。五十嵐さんは室戸高校の出身だという。

 夜中に目覚めたので外に出てみた。満月が煌々として星の影は薄い感じだった。

 今朝は快晴。室堂平にはどんな景観が待っているのだろう。


立山だより

2011-07-14 16:16:43 | 出会いの旅

7月14日(木)晴れ

 今朝、ふもとの宿を出て10時ごろ立山弥陀ヶ原にある国民宿舎立山荘に旅装を解きました。天候に恵まれたので11時くらいから3時過ぎまで、弥陀ヶ原の周遊や広大なカルデラの展望を楽しみました。

 チングルマという花がいたるところに群れをなして咲いています。イワカガミも目立ちます。

 日差しは強いけれど2000mの高原です。すがすがしい空気をいっぱい吸って歩きまわりました。

 あすは室堂平を歩く予定です。


立山へ

2011-07-12 05:25:44 | 出会いの旅

梅雨明け後の酷暑が続きます。夏の旅行の予定を急遽繰り上げて立山(富山県)の散歩をしてくることにしました。昔から一度は行ってみたかったところです。奥飛騨から峠を越えて有峰林道を走るのを楽しみにしていたのですが通行止が続いているようです。

 運転主役の妻もまもなく66になります。無理がいかないようにあちこちで休みながらの旅です。学校が夏休みになる前、ちょうど一週間ぐらいになるはずです。条件が整っていれば「立山だより」などをお届けできるのですが‥。

室堂平

 立山室堂平の写真です。今頃の実際はどんな風景なのか?

立山ライブカメラhttp://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm


朝霞市営球場

2011-07-11 07:15:22 | 川越・近郊

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川越南高大敗を喫す

2011-07-11 07:01:16 | こどもたち 学校 教育

7月10日(日)快晴

 10時に家を出て新河岸川の土手の上の道をゆく。川越・ふじみの・富士見・志木・朝霞と自転車をこいで朝霞市営球場についたのは12時20分頃。一塁側の川越南高の応援席に座った頃には試合はもう始まっていた。前の試合が早めに終わったのだろう。

 コンビニで買ってきたパンと牛乳で昼食を取りながら一回の攻防を見る。ギラギラと照りつける炎天下の観戦だが高校野球の雰囲気はいいなあ。

南稜 10―0 川越南

 

2011年7月10日 朝霞市営球場
 123456789
南稜 0 0 3 3 0 1 3     10
川越南 0 0 0 0 0 0 0     0

7回コールド

 

【投手】
南稜:本間→清水→武藤→大野
川越南:小林大→小林翔
 
記録
 打数安打打点二塁打三塁打本塁打三振四死球犠打残塁失策
南稜 32 12 9       1 9 3 13  
川越南 19 3 0       2 2 2 2  

試合結果は思わぬ大敗。投手力と内外野の守備力に差が出てしまった。川越南に反撃のチャンスはついにないままゲームセット。

 相手チームがどこにある学校かは分からずじまい。パソコンで調べてみると県南の戸田市にある県立高校だと分かった。練習を積み重ねた応援も印象に残った。

 心が高ぶるということがないまま球場を後にした。こんなこともあるさ。捲土重来!最後の試合となった3年生諸君のこれからの人生にエールを送る。

 岡の城址公園の石のベンチに仰向けに寝て疲れをとった。その内に夢心地。目覚めたのは4時過ぎ。元来た道を一路川越へ向かう。もう敗戦の痛手からは立ち直っていた。

 志木の市役所を過ぎた辺から真っ青な空に白雲が作り出す芸術作品が見事。往復50kmくらいか。今年も良い体験をさせてもらった。

川越初雁高、川越総合高はそれぞれ緒戦を勝ち抜いたようだ。

 


梅雨明け 

2011-07-10 06:40:36 | 川越・近郊

7月9日(土)晴れ

 朝食時にとうもろこしの初物をいただく。近所の奥さんが菜園で作ったものを差し入れてくださった。

 梅雨明けとか。猛暑。室内でも34°。 妻は台所に新たに椅子を買ってきて座って仕事ができるようにしました。扇風機もあったほうがよかろうということで近所の電気屋さんに頼んで持ってきてもらいました。暑い日中は働いて汗をかくに若(し)くはありません。漬けてあった梅干を大きなざるに一つ一つ並べて天日に干しています。色艶がよくて大満足のようです。

 僕はと言えばごろごろした挙句、いつものように川越公園を歩いたあと安比奈親水公園まで足を伸ばしてみました。狭山市境の西武文理大学下に近年作られた「ドッグラン」に人と犬が大集合。初めて見る光景です。

   20090823_18

    出典●http://plaza.rakuten.co.jp/collonxchocolat/diary/200908230000/

 犬とかけっこをする若い女性は生き生きとして楽しそう。犬どおしもじゃれあっています。犬も人間もこれが自然です。鎖につながれては生きていることにはなりません。

 そばを流れる入間川にも犬と人の組み合わせが何組みか。水浴をさせています。

公園の巨大なネムノキが花盛り。

             今ネムノキが花盛り

 夜はNHKの原発をめぐる討論番組を見たあと9時には就寝。エアコンの効いた部屋に寝るのは2日目です。蚊にやられることもなく4時過ぎまで安眠。今日は高校野球の応援に朝霞球場まで出かけます。(10日朝)


牧野富太郎博士とヤマモモ

2011-07-09 10:50:27 | ふるさと 土佐・室戸

昨夜は泰久さんが届けてくれたヤマモモをごちそうになりました。大粒の立派な実です。平塚に住む従兄に当たる方がクール宅急便で送ってくれたものをおすそ分けしてくれたのです。

 泰久さんは40年ぶりに食べたと感慨深そうでした。高知県出身者にとってヤマモモはこどもの時の思い出と共にある懐かしい味なのです。平塚の「おいとう」(従兄)は故郷・室戸岬から持ってきたヤマモモの苗を育てたといいます。僕もそんなふうにしてみたいとは思うのですが「一応庭」は狭すぎて諦めてきたのです。今では故郷の山に散骨してもらうときにヤマモモの木を植えておいてくれたらと思ったりしています。

 遠い昔、牧野富太郎博士がその最晩年にヤマモモを食べたいと言われたらしく、高知から届けたことが「高知新聞」に大きく出たことがありました。そのとき牧野博士はただ故郷の味を味わっただけではなかったことが次の新聞記事からわかります。(1956年7月13日・朝日)

この時の川崎哲也さんの絵は牧野植物図鑑の巻頭を飾ったようです。 

  『牧野 新日本植物図鑑』巻頭のヤマモモ  出典http://www.max.hi-ho.ne.jp/rkato/Document/essay/e76_kawasaki_tetsuya_sakurazuhu.html

牧野博士がなくなったのは翌年の1月17日(1957年)だったといいます。僕が中3の時です。

 池商の教員をしていた84年、不登校の生徒の家庭訪問の帰りに牧野記念庭園に寄ったことがあります。スエコザサを初めて見ました。近年リニューワルオープンしたとか。久しぶりに訪ねてみようと思います。

   練馬区立牧野記念庭園●http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/fukei/sodan/makino.html

 


最高裁は冤罪(えんざい)製造所だ

2011-07-08 09:47:18 | こどもたち 学校 教育

最高裁判所第一小法廷は昨日、都立板橋高校卒業式事件の被告・藤田勝久さんに上告棄却・有罪の判決を言い渡した。5月末から続く「君が代」強制違憲訴訟に対する上告棄却判決と軌を一にするもので「君が代」に刃向かうものは断じて許さないという彼らの決意を示したと言える。最高裁は人権の砦などではなく支配秩序維持のための装置であることを改めて印象づけたのである。

 藤田さんの事件について特に注意を払わなければならないのは「威力業務妨害罪」を構成する事実そのものが存在したかどうかという点である。僕が知る限り検察は市民の正当な行為を無理やり犯罪事件にでっち上げたとしか思えない。こんなことが許されたら警察や検察のやりたい放題は一層蔓延し、「法の支配」は有名無実となろう。今までも最高裁が冤罪を作ってきた例は枚挙にいとまがないが新しい一頁を付け加えたのではないか。

 最高裁を「人権の砦」に改革するにはどうしたら良いのか?

 ①人権感覚の豊かな裁判官を登用する。最高裁の裁判官は内閣が任命するのだから人権を重視する政党が政権を執ることが前提になる。米国では時の大統領の考えに左右され、保守派と人権派の数が常に話題になるようだ。連邦最高裁にある種の緊張感があるのではないか。事実上自民党の一党支配が続いてきた日本では色分けさえ話題になりようがなかった。

 ②最高裁裁判官の国民審査の制度改革。白紙投票を「信任」とする投票様式を改める。信任は「〇」不信任は「×」とする。国民審査を選挙と同じように重要な権利の行使の場と自覚できるようにすることが大事だ。

 民主党への政権交代でこのぐらいのことは進むかと期待したが‥。

 藤田さんの「被告人声明」を読んだ。悔しさと怒りを僕も共有する。

 

 

「板橋高校卒業式事件被告人声明」  
  2011年7月7日 板橋高校卒業式事件の 最高裁判決に接して 激しい怒りを覚える

 開式予定時刻10時の18分前、待ち時間の9時42分に 参加者の一人が 早く来場している人々に約30秒話して最後5秒ほど呼び掛けた
 これが何故に刑法の*威力業務妨害罪に該当するのか
 9時45分来賓入場予定の 3分前に到着した教頭・校長が 上告人を無理やり退場させた
 そのことに抗議しつつも諦めて 9時45分に会場を立ち去った行為が 何故に威力業務妨害罪に該当するのか
 主客は 転倒しているのではないか

 今日の最高裁は 司法権の独立の名に値しない 行政の府に堕してしまっている
 次々と都当局の悪政を 拙い言辞・マナー論等を弄して擁護し 憲法の思想・良心の自由と言う崇高な理念に思い至ることをしない
 アメリカの最高裁判事が修正憲法第1条の言論の自由を 断固として守り抜く宣告をしていることに比しても 日本の最高裁裁判官はあまりにも情けない


 憲法99条の裁判官の憲法尊重・擁護の義務を放擲している
 今や彼らは 政府の行政官僚であり、検察の従僕である
 日本に三権分立はない

 学校の卒業式に何の歌を歌うかなどは その学校にまかせればいいではないか
 ここ数カ月にわたる最高裁の君が代起立斉唱職務命令の*合憲宣告というキャンペーンは異様である
 私はこの異様さに大きな疑念を覚える
 彼らは 内心怯えを抱いているのではないか 
 それとも厚顔にも単に開き直っているのか

 言うまでもない
 日本列島の住民に多大な恐怖と長期にわたる病苦を招来し 農業・酪農・漁業その他の人びとの生活を奈落の底に突き落とし ふるさとを壊滅させた 福島第1原発の事故である
 この事故の真因、原子炉設置許可の最終的承認は*最高裁である
 最高裁裁判官こそが 原発のいい加減な耐震基準を容認した
 彼らが 原発事故を惹き起したのだ

 2005年 「もんじゅ」の判決で住民を逆転敗訴にしたのは最高裁である
 2009年4月23日 中越沖地震を一切考慮せずに 柏崎原発の原子炉設置許可を有効としたのは まさにこの最高裁第1小法廷であった
 この時の三人の裁判官は 今日も法廷に臆面もなく出てきた
 心あれば 3月11日以降の状況を見て 直ちに辞職すべきであろう
 無答責とは 恥ずべきことである

 刑事において 無実の者多くを監獄に幽閉し あるいは殺害してきたのも最高裁である
 犯罪と向き合う中で 最高裁裁判官は自らが犯罪者となった
 間違っていたことが公になっても 最高裁判事は誰ひとり謝罪しない

 刑事起訴で無罪となるのは 1万分の1である
 99.99%が有罪となる
 こんな異様なことがまかり通っていいものだろうか
 これは裁判ではない
 裁判官は検察の下請け処理機関となっている

 最高裁という建造物 まるで城塞・要塞のような建物は
 何と震度6強で崩壊の危険があると言う
 53基の原発と同じである
 直ちに更地にして 木造の優雅な建屋に作り替えるべきである
 当然のこととして それに合わせて 現下の裁判官はすべて放逐されねばならない
 全面的な 真の意味での司法改革なくして日本の未来はない
  出典●http://wind.ap.teacup.com/people/5473.html

関連する「川越だより」●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/2f7e6c1907c21bc9396330814f5a899d


伊豆高原の散歩道

2011-07-07 19:32:50 | 出会いの旅

4時前に伊豆高原の保養所から帰ってきました。月曜日(4日)の朝、急に思い立って出かけ3泊4日、暑さを逃れてのんびりしてきました。

 4日(月) 

 富士吉田の浅間(せんげん)神社による。コノハナサクヤ姫を祀る。社殿は豪華。川越では果たせなかった茅の輪めぐりをすることができた。

  北口本宮富士浅間神社●http://www.myspiritual.jp/2010/08/na.html

箱根峠から熱海峠までの高原の道のきりが深く、運転の妻は細心の注意を要した。十石峠をすぎるとよく晴れて道端の紫陽花(あじさい)が美しい。

 5日(火)

 昨夜来の雨が上がって気持ちの良い青空。一碧(いっぺき)湖の周囲を散歩する。気持ちの良い遊歩道、小一時間。湖畔の芝生の広場にエノキの大木が枝を張っている。昼食は一碧園。妻はここでざる蕎麦用の器を買う。女主人が喜んでそば猪口になる器をサービスしてくれた。半世紀にわたって大きな食堂を経営してきたが近年規模を縮小し、店で使ってきた道具類を安価で販売しているという。大切にしてきた道具を譲り受けてくれる人がいるのが本当に嬉しそうだ、

 奥野ダム(松川湖)にも行ってみた。ダム下の奥野公園から遊歩道を昇る。カラス山椒(サンショウ)という高木が多いのに気づく。湖畔にはコンクリート舗装の道が続いており、伊東市民の散歩道になっている。湖底に沈んだ村の資料館近くで立派な実を付けたヤマモモを発見。あと一週間ばかりで熟するか。甘そうな実を選んで食べてみた。酸っぱみはあるが美味しい。今年一番の味。

  

 妻が楮(コウゾ)の赤い実を見つけてくれた。木苺に似ている。甘いがやや糸を引く感じ。

            

 帰りに奥野公園のベンチで休む。

  めぐり来て 山風涼し 奥野公園

 6日(水)

 伊豆市中伊豆町の万城の滝を訪ねる。奥にサワラの原生林があるというので行ってみたが入口の発見に失敗し、訪ねるのはまたの日にする。

  コビサワラ原生林と万城の滝●http://photohi.sakura.ne.jp/kobisawara/kobi.htm

 午後は貴僧坊というところの水神社。神社脇から清冽な湧水。これがこの辺のわさびを育む。

 伊豆高原は高原といっても海に近く、暑いからと夏は敬遠してきたが、湖畔や山の散歩道にも恵まれていることを知った。保養所をせいぜい活用させてもらおう。


「ふるさと」をもう一つの国歌に

2011-07-04 07:11:00 | こどもたち 学校 教育

 学校の卒業式や入学式で国歌「君が代」斉唱時に起立しなかった教員が懲戒処分を受け、退職後の再雇用も拒否され続けている。こんな人は教員としては不適格と言うわけだ。最高裁判所はこのところ、これらの行政処分は合憲適法だとの判決を相次いで下しこの問題に法的な決着を付けようとしている。

 7月7日には東京の板橋高校卒業式事件に最高裁の判決が言い渡されるという。こちらは同校の元教員が卒業式開会直前の待機時間中に保護者に向かって国歌強制の不当性を訴えたことが卒業式を妨害したとして「威力業務妨害罪」に問われた事件だ。学校内での言論に刑罰を与えてでも「君が代」強制に反対する声を押さえ込もうという当局の目論見が明白だ。最高裁では公開裁判が一度も開かれず判決日が指定されたところを見ると一二審の「有罪」判決が確定すると見られる。

 僕はこれは由々しき事態だと思う。国歌「君が代」をめぐる異論を刑罰を与えてまで封殺するとは独裁国家のやることではないのか。なぜ、そこまでやるのか。最高裁判所に聞いてみたいことだ。読者はどう思われるだろうか。7日の判決に注目していただきたい。

 最高裁は国歌斉唱は「儀礼」で思想・信条の自由を犯すものではないと強弁してきたが「君が代」に強い思想色、宗教色があることは否めない。天皇を神とする「国家神道」がこの国の国教とされていた時代の国歌なのだ。

 今は民主主義(国民主権主義)の時代だ。僕のように象徴である天皇の行為にたいして敬意を感じる者でも学校の卒業式で「君が代」を歌うことはできない。民主主義を打ち立て、守る市民の自覚と誇りを持てと励ます心に背くからである。

 僕は今の時代に「君が代」を国歌とすることに無理があると考えている。少なくともこの歌だけを国歌として子供たちに教えこんでいくのは道理にも合わない。

 歌には心がある。「思想」があるといってもよい。だからこそ歌うのだ。だから「国歌」だとひとつの歌を定めるのは難しい。それでも定める必要があるとすれば「ふるさと」かな、と僕は思い続けてきた。

 今回の震災被害のただ中で「ふるさと」を合唱する人々の姿がなんどもTVで紹介された。自然・父母(家族)・友達‥失って大切さがますます実感される「ふるさと」。

     「ふるさと」を合唱するひとびと●http://www.youtube.com/watch?v=klYt1htesMg

 故郷を思い出したくない人も少なくない。僕にもそういう人の思いはわかる。こういうふるさとをみんなで作ろうと考えたらどうだろう。

「君が代は 相撲のあとの それで良し」 僕の故郷のある学校の校長先生の作品だ。天皇賜杯を争う相撲の千秋楽は「君が代」でいいのかもしれない。

 国歌がひとつでなければならないという決まりはない。民主党政権に真面目に検討してもらいたい。「もう一つの国歌を作ろう」。

「君が代」が好きな人も拒否感がある人も「ふるさと」には異論が少ないのではないか。「国歌斉唱」の強制で学校の活動を萎縮させる愚はおしまいにしたいものだ。

  関連・川越だよりhttp://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/8154d37acc58ee93c9275ad9b8fba25f

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ブナの盆栽

2011-07-03 10:21:35 | 友人たち

7月2日(土)晴れ

 午後、伊佐沼のほとりにある東後楽会館を探検してみた。川越では古くからある老人の娯楽施設である。一階の大広間はカラオケの最中、2階に上がってみると浴場と休憩室のほか小さな部屋が並んでいる。

 風呂に入ってみた。北海道の二股温泉の原石を利用した炭酸カルシウム温泉だと書いてある。

   http://www.kaiteki-s.sakura.ne.jp/futamata/

 そういえばなめらかな感じがするなあといい気になっていたら、あと10分で出てくださいとお達しがあった。3時半でおしまいだという。4時には閉館だ。休憩室でゆっくりするわけにもいかないが覗いてみた。同世代の方が孫と戯れていた。

 本箱には図書が並んでいる。遠い昔に寄贈されたかと思う古本ばかりである。川越生まれの画家・岩崎勝平の展覧会の目録があった。パラパラとめくってみると僕の知らない時代の川越の風景があり懐かしい感じがした。

 古くなりすぎたせいか陰気な感じがするなあ。これが僕の印象。もうすぐ70にはなるが利用は‥?かな。

 お隣にある元の国民年金保養施設は民間に売却され、すっかり変貌を遂げている。沖縄のメロディーが流れてくる。

  えすぽわーる伊佐沼●http://www.espoir-isanuma.jp/

 入口に沖縄物産店がある。海ぶどうを800円也で買う。妻と娘の好物だ。新しいレストランも沖縄色。バンドなども出るようだ。なかで休みませんかと声をかけられたが他日昼食がてら来ることにする。

 (海ぶどう 毎日沖縄から空輸されてくるという)

 伊佐沼の古代蓮のつぼみが膨らんでいる。来週あたりには咲き始めるかな。

 夜はお隣のMさんに呼ばれた。昨日が奧方の70の誕生日、ぼくは25日だ。赤飯を炊いて一緒に祝ってくれた。

 岩手の山菜料理はいつもながら美味しい。妻が作った筍(たけのこ)寿司も食卓を飾った。筍はMさん夫婦が採ってきたものだ。雪深い西和賀地方にはこんな立派な筍は育たない。夫妻は山菜を送ってくれる故郷の親戚に入間川の河川敷の竹やぶに分けいって筍を採っては宅急便で届けているという。こうやって故郷の人々との縁を大切にしている方のおかげで僕らは奥羽山地の恵みに預かれるのだと思った。

 真夏の夜の宴なのでガラス戸が開け放たれ、庭を見ることができた。塀の内側の棚に盆栽が並んでいる。ブナの盆栽が3鉢、トチが2鉢‥。根上りに作られた樹齢30年にはなるというブナには感激した。故郷の山から採ってきた実生の苗をここまで丹精して育てたのである。若い日々を山で生きた人の思いが詰まっている作品だった。

 


西川きよしさん「わが人生を語る」

2011-07-02 10:45:10 | ふるさと 土佐・室戸

NHKのラジオ深夜便で西川きよしさんの「わが人生を語る」を聞いた。

 昨夕は珍しく食事時にビールを飲んだ。おかげで早寝となり、真夜中の1時の放送をきくという僕にとっては離れ業をやってしまったのだ。

1946年高知市朝倉の生まれだという。(僕はずうっと安芸市生まれだと思っていた)。今日、7月2日が65才の誕生日だとのことで放送をえらく喜んでいた。

 父の事業が失敗して借金まみれのまま一家は船で大阪に逃れた。7才の時だったという。タクシー運転手として頑張る父の姿を見ながら、借金地獄から解放してやりたいと子供ながら懸命だった。港に入る船に新聞を売りに通った時期もあった。

 父の病気で高校に行くのも断念してやがて芸能界を目指すが誰も弟子にはしてくれない。朝夕、定時に通って9日目かに石井均という人が面倒を見てくれることになった。それまで毎日が不安で不安でしかたがなかったという。

 僕が高知の中学校に入って下宿生活を始めた頃(1954年4月)に大阪に行っていたことになるがやや後輩の少年の一途さや不安がよく伝わってくる話しっぷりだった。この時代の苦労が身についたため、のちの「西川きよし」があるのだなと誰もが納得するだろう。

 横山やすしとの漫才は行き当たりばったりに見えるが50回は練習して舞台に立った。しっかり練習して余裕が生まれてくると本番でお互いのミスをカバーし合うこともできるようになったという。

  

 横山やすしは高知県の宿毛市沖ノ島の生まれだが、赤ちゃんのときから大阪の堺で育った。同じく高知県に生まれたと言ってもこちらは浪速っ子というほかはない。

 30年前の二人の漫才「里帰り」を久しぶりに楽しんだ。やすし逝きて15年が経つという。

  「里帰り」●http://www.youtube.com/watch?v=y9aJ6ya6TDM


「曼陀羅」の井上くん

2011-07-01 11:32:48 | ふるさと 土佐・室戸

6月30日(木)晴れ一時雨

夏越の行事をやっているかと氷川神社に寄ってみたがその気配もない。旧暦でやるのかな。新河岸川沿いの道をたどって「曼荼羅(まんだら)」を訪ねることにする。

 同郷の後輩である井上泰久くんが営む喫茶店だが長く上福岡にあった。近年、新河岸に移ったと聞いてはいたが訪ねる機会がようやく来た。新河岸駅からは少し距離がある、いわば住宅地の入口に店を見つけて入ってみるや懐かしい顔が迎えてくれた。。

 曼陀羅主人・井上泰久くん

  

 土佐高校の五つ後輩だが室戸市浮津の出身でお母さんは僕の母校・室戸岬小学校の先生だった。もともと知っていたわけではない。15・6年前、朴保くんのコンサートがあるというので上福岡・曼陀羅に行ってみたら、偶然出会ったという次第だ。不思議な縁だと思った。

 昼食メニューのナポリタンを待つ間にも話は弾んだ。女性二人の相客があった。常連さんがお友達を誘ってきてくれたのかな。和やかなやりとりが心地よい。

 店はこんな感じ。いつでもライブスタジオに早変わりできるようだ。

      曼陀羅●http://www5f.biglobe.ne.jp/~mandara/index.htm

 井上くんが高校の応援団長だったとは初めて聞いた。64年春の選抜で土佐高校が準決勝で徳島海南高校に1対0で敗れたときは甲子園のアルプス席で頑張ったという。(ジャンボ尾崎が海南のエースで決勝では尾道商業を破って優勝した)。

 室戸岬(津呂)の街の事情にも通じていてびっくりした。校庭の真下にある暗渠でも遊んだらしい。従姉弟たちの家が津呂にあったのだ。久しぶりに子供の頃の遊び場を思い出して懐かしかった。室戸に帰ったときには僕の同級生が営む宿「うまめの木」に泊まったらしい。

  ●うまめの木http://umamenoki.com/

 次に室戸岬小の同級生たち(関東在住)が集うときはここを会場にしようと思った。井上先生の顔を覚えている人もいるかもしれない。私たちの担任ではなかったが‥。ほかにもここを利用する構想をあれこれと思いめぐらせた。そのひとつは近く実現できるかな?

 初雁高校裏の森の散歩道もほど近い。これからは昼食がてら寄せてもらう機会が増えることだろう。よかった、よかった。

  7月1日のNHKラジオ(AM/FM共通)深夜便は高知放送局の担当のようです。西川きよしや山本一力の話を聞いてみたいのはやまやまだが‥さてどうする?

 高知発ラジオ深夜便 

11:20

▼詳細
                          小寺康雄
 - 土佐・志の国かがやいて -              
                              
 ▽土佐が育んだ偉人たちの志                
            高知県立歴史民俗資料館館長…宅間一之
                    歴史アイドル…美甘子
 ▽全国の天気・明日の日の出                
                              
(0:00)                        
 ▽ニュース・スポーツニュース               
 ▽土佐が育んだ偉人たちの志                
            高知県立歴史民俗資料館館長…宅間一之
                    歴史アイドル…美甘子
 ▽列島きょうの動き                    
 ▽深夜便のうた・世界の天気                
                              
01:00
高知発ラジオ深夜便 
▼詳細
                          小寺康雄
                              
 ▽ニュース・スポーツニュース               
 ▽わが人生を語る                     
                    タレント…西川きよし
                              
(2:00)                        
 ▽ニュース                        
 ▽録音紀行                        
  「初夏の土佐路を訪ねて                 
         ~土佐清水にジョン万次郎の足跡をたどる」 
 ▽お便りと音楽                      
 ▽音の風景                        
                              
(3:00)                        
 ▽ニュース                        
 ▽お便りと音楽                      
 ▽アンカーを囲むつどい~田野町              
                          宮川泰夫
                          伊藤健三
                (6月17日 田野町で収録)
 ▽全国の天気と気温                    
                              
(4:00)                        
 ▽ニュース                        
 ▽明日へのことば                     
  「私の深夜便とっておきの話」              
                       作家…山本一力
                (6月17日 田野町で収録)
 ▽誕生日の花・花ことば