キイハンター~初期から歴代オープニング
よくこういう映像を持っている人
がいるなぁと驚く。
『キイハンター』は1968年4月~
1973年4月までTBSで土曜に放送
されていた長寿番組だ。
警察では手に負えない犯罪に
取り組む国際警察特別室が創設
したエージェント組織キイハンター
のメンバーたちの活躍を描いた。
大人気番組だった。
私が小2の時から中1まで放送した。
もちろんクラスの男子は全員見て
いた。
なんというか、小学生時代には
アクションものはキイハンター
で決まり、だった。
千葉真一と深作欣二監督の共同
構想でこのドラマは作られたが、
まるで映画を超えるテレビドラマ
だった。アクション満載。
制作費が1968年時で1話1千万円
以上かかり、製作側は毎回大赤字
だったという。
それだけに見ごたえある歴史的な
名作アクション活劇がTVドラマ
で観る事ができた。
劇中一番人気のメンバーは元
新聞記者の風間洋介を演じた
千葉真一だった。
思うに、1969年から週刊少年
キングで1979年まで連載された
望月三起也の『ワイルド7』は
『キイハンター』がベースにある
のではと思う。テーマやキャラが。
そして主人公飛葉の名は千葉真一
を参考にしたのではなかろうか。
そして、1973年から週刊少年
ジャンプで連載された漫画
『クライムスイーパー』はこの
『キイハンター』を下敷きにして
いると思える。
翌年1974年からは『ピンク!
パンチ!雅』と改題されて再度
連載された。
物語は、日本政府の秘密平和維持
機構=クライムスイーパー(CS)
に所属する美少女女子高生三条雅
と他のメンバーたちの活躍を描い
たものだ。
クライムスイーパーの任務は、
世界各地で頻発する紛争や要人
暗殺、多くの犯罪とそれらを行な
う陰の力に対して平和のために
活動する、というものだ。
もろに『キイハンター』と同じ
である(笑)。
そして、クライムスイーパーの
主人公三条雅は、キイハンターの
18才の谷口ユミを演じる大川栄子
と津川啓子を演じる野際陽子を
足して2で割ったようなキャラクタ
だった。
キイハンターの谷口ユミ。
容姿は三条雅そのものだ。
演じる大川栄子さんは成城大学に
通う女子大生だった。
フランス情報局員からキイハンター
になった津川啓子。演じたのは
野際陽子さん。この時32才だった。
このドラマでの長い共演が縁で
千葉真一と結婚した。
クライムハンター三条雅のアク
ションは津川啓子から拝借だろう。
本物の野際さんもフランス語は
堪能だ。立教大学文学部英文科卒。
多くのドラマだけでなく漫画や
劇画にも影響を与えた『キイ
ハンター』。
私が小学生の時に印象深かった
のは、外国人が結構出演したが、
その時話す台詞は英語を話して
いるのに音声は日本語だった事
だ。
それに気づくと、台本は台詞が
二つ用意されていた(同一台本
での英文と日本語の並列)だろ
う事だ。
これは手間かかってるなぁと
小学生の時に思った。
それとやはり時代だ。
1968年初作から最終までのオー
プニングでは、当時のヘルメット
を被った学生運動の実写シーン
が2カット出て来る。ヘルメット
は各派が入り乱れているので、
党派単独闘争ではなく、各派
合同で超党派で取り組んだベト
ナム反戦闘争の現実シーンだろ
う。
「義を見てせざるは勇無きなり」
の時代だった。
今のような迷惑論に固執して
自分だけの安寧を求める日本人
は殆どいなかった。
今は逆転して、身勝手な自己安
泰を権利があるかのように言う
日本人だらけになった。
幼稚園の園児たちのはしゃぎ声
さえも公害で騒音で迷惑、とか
平気で言うような日本人だらけ
になった。
そういう事言う連中が吐く臭い
息が大気の中に混ざるのは非常
に迷惑なんですけどね。