渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

点火-着火-引火-プレファイア-本燃焼

2021年02月15日 | open
 
昨日、刃物を使う本職が巧みにフェザー
作って、一人黙々と燃焼実験観察
をして
いるのを見た。
何かの検証をしていたのだろう。
 
薪を割ってフェザーを作り、それに点火
するのは簡単だ。
他の火口(ひくち)を使えばさらに簡単だ。
問題は、火を燃焼まで持って行く着火か
ら本燃焼を得る事。
これはかなり要領を得ないと難しい。
メタルファイアだろうが、マッチだろう
が、ライターだろうが点火は容易にでき
る。
しかし、燃料や着火剤を一切使わずに薪
を本燃焼に持って行くのはかなり難易度
が高い。
慣れている者からすると、造作もない事
ではあるのだが、それはスキルがごく自然
に身についているからだ。
焚き木を薪の本燃焼前段に使うのも、火口
から本燃焼を得る過程での効率性を見据え
ているからだ。
 
極端な話に置き換えるならば、割る前の
薪にいくら火花を飛ばしても絶対に薪は
燃え上がらない。
火口が必要だし、焚き付けあるいはそれ
に準ずる物がないと火を育てる=熾す事
はできないのである。
焚火は奥が深い。
 

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