
Joe Balsis(1921-1995)


音は透き通る高音。
日本のビリヤード界には一つの
特徴的な傾向性がある。
それは、プロたちに離婚率が
異常に高い事だ。よく離婚する。
驚く程に。プロ同士の結婚などは
離婚だらけだ。
またもう一つの特徴がある。
それはビリヤードのプロ同士の
結婚の場合、離婚しない二人は
おしどり夫婦そのもので非常に
仲が良い。二人で力を合わせて、
という強い姿がよく見られる。
ただ、ビリヤードのプロ同士の
結婚(あるいはプロとビリヤー
ド界関係者の結婚)は、日本人
の場合、本当に異様に離婚率が
高い。
何かしら、夫婦関係を継続でき
ない要素が持ち上がるのかも知れ
ない。
好きで一緒になったのに、それを
継続できない何らかの要素が。
それが、世間一般よりも日本の
ビリヤード界では強いのかも。
人はずっと光がある訳ではない。
でも闇が訪れようとも、また日が
射そうとも、いかなる事があろう
とも、共に歩めるならば、人は
それがいい。
結婚する時には誓うのだから。
神や友人たちに。
Leanne Lini vs. Tamami Okuda
Predator Canada Open 2022
Predator Pro Billiard Series
本年度カナダオープンの試合。
日本の奥田玲生(たまみ)プロの
CAオープンのゲームだ。
玉は撞く。突っつくのではなく
撞く。貫き通す。
日本人最年少プロの奥田プロは
典型的なお手本となるスタンダ
ードの撞き方をする。
そのまま教科書になるような基
本的な撞き方。
流行り廃りのグローブなども使用
しない。
また、左手でも撞くし、立て
キューでのマッセショットも
試合で使う。
ポケットビリヤードの綺麗なお
手本となる撞き方をする。
一方のカナダの対戦選手は、僅
か1センチほどのテイクバック
でせわしなく玉を突っつく。
それで緩く突けば転がし玉と
なるが、勢いよく突っつく。
キュー出しの距離も2センチ
無い程だ。当て止め突き。
キューの前後移動は5センチも
無い。
それゆえか、点突きのため狂い
が大きく、とんでもなくよく
的玉を外す。
キューは大らかなストロークと
ゆったりとしたテイクバック
からしなやかに真っ直ぐ出して
手玉を「撞く」のだ。
そして手玉がタップから離れた
あともキュー出しのフォロー
スルーを必ずする。
これ、ポケットだけでなく、
撞球というビリヤードの基本。
野球の選手に球を投げるのに
は腕を振れ、というのと同じ
くらい常識的で当たり前、大
前提の基本中の基本事項だ。
おくたまプロはしっかりと、
きちんと、基本通りに手玉を
「撞いて」いる。
これが撞球だ。ザ・撞球。
子どもの頃から奥田プロを指導
した人たちは、実に正しい指導
をしてきたのだろう事が窺える。
たまみプロは成績を残し、将来
的に円熟の域に入ったならば、
是非とも後進の為に指導教科書
を書いて欲しいと願う。
本当にお手本となる、とても
綺麗な玉撞きをする最近珍しい
プロだ。ビリヤードが美しい。
近頃は「自由のはきちがえ」の
自己中心的な自己流覚えによっ
て、ねじれた自己流だろうと
玉さえ入れればそれが正しい
かと勘違いしているプレーヤー
が多すぎる。
絶対に伸びない。
なぜならば、現在の世界トップ
プロは、全員が全員、基本に
忠実な人しかトップにいない
からだ。これは過去も今も。
そして、将来もそうだろう。
基本こそが大切であり、基本
こそが中心の太い幹だ。
ねじ曲がった枝が樹木の中心
ではない。
玉は「撞く」のである。
スペースデブリがもたらす問題
なぜ人間は宇宙にゴミを捨てるのか?
【日本科学情報】【宇宙】
どうするんでしょうね。