ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日は長いかも(笑)。

昨日はね、まず「ずっと会いたいなぁ」と思っていた人に会ったんですよ

その彼、Eくんは仕事の傍ら、趣味でカメラをやっているんですが、でもその写真というのが、僕が思いますに趣味というレベルではもはや無く、彼の写真を見るたびに、僕はいちいち(ほんとにいちいち(笑))「おおーすげー」と思わず声を上げずにはいられない、とゆー程の「モノスゴー」な腕前なんです。僕はすっかり、彼の写真のファンに。だって実は、携帯じゃなくてデジカメを買いたい、と思ったきっかけが彼の撮ったラーメンの写真を見て、だったんですから(笑)。ラーメンかよ(笑)。いや、芸術的なラーメンの写真なんですよ、えぇ僕には(笑)

「は~、しかし一体どうやったらこんな写真が・・・。秘訣があるなら是非聞きたい。」と常々思っていましたら、とある人の仲介で、とうとう昨夜その彼に会うことが出来た、というわけなんです

場所は銀座。そして彼のお気に入りだというお店に連れて行ってもらいました。そこは僕の思っていた「銀座」というイメージとは程遠く、全然気取らない昔ながらの一杯飲み屋さんといった風情。銀座って僕は不案内なんですけど、こーゆーお店は大好き、いいとこ教えてもらっちゃった、最高、はい、カンパーイ

ビールに一口付けると、すぐに彼はバッグから「見ます?」とカメラを何台か取り出してくれました。一見して高級感のあるカメラ達。最近購入したばかり、という機種はなんと、えーっと・・・うまい棒が6万本以上買えるお値段、だとのこと。

「でも、高いにはそれなりにワケがあるんですよ。あのですね、例えばこれは絞りが・・・焦点距離でボケを・・・F値っていうのがあって」とカメラをいじりながら色々説明してくれましたが、言葉はともかく(難しい部分もありましたからねー。笑)、僕の疑問点も次々に解消してもらい、ありがたく拝聴しました。

ちなみに今日の写真は古い「二眼レフ」というカメラです。恐ろしいくらい「味のある」写真が撮れるカメラです。

そこへ。「こちら、ご相席お願いしますね」と、お店の方が。いい時間になっていたようで、見回すとお店はすっかり満席。「はい、どうぞ」と椅子を寄せると「あぁ、スミマセンね、お邪魔します」と、一言添えて、品の良い老紳士が3人同じテーブルに座られました。

そして、僕らは相変わらずカメラを手に手に、食べ物や壁のメニューなんかを題材にしてお勉強会(笑)。すると、

「その○○、あなたの?」「あ、○○まであるんですね。いいよねぇ、それ」と相席の方が。Eくんが「あ、これはレンズは○○なんですよ。」などと即座に対応。専門用語が飛び交います。僕にはちょっと難しかったんですけど(笑)。でも、その老紳士達の感じの良さに「あー、皆さんもカメラやられるんですね。」と気軽に声をかけましたら。

「あっはっは。僕達、カメラマンなんだよ。」と。

・・・はぅぅ

カメラの話が聞きたくて、Eくんに会った初めての夜に、プロカメラマンにも会っちゃった。しかも3人も。聞けば、そのうちお二方はもう70歳を迎えられたということですが、依然現役バリバリのプロとしてご活躍中なんだそうで、もしかすると皆さんもその方達の写真を何かで目にしている可能性もある、というくらいご活躍の方でした。東京オリンピックの時から写真を撮ってるって、おっしゃってました。僕が生まれる前ですよ。すごいですよね

Eくんのカメラや、持っていたポジ(←光にかざして見れるフィルム)で、どんどん話は弾みます。「この写真がいいね。」「どら、私も拝見」。そして、ここでまたビックリが。

「今日は大学の同窓会があってね。今夜はその流れで。」とおっしゃったので、「ほうほう、では大学で写真をお勉強されたんですかー。」と聞くと、「そうそう、○大の芸術学部っていうとこで」。

・・・はぅぅ

なんと、僕の大学の先輩でした。「あらら、僕も○芸なんですよ。」と答えると「おお、なんだ、じゃあ君は後輩か。」「はいー。」と。学科は違えど、同じ学部。同じあの小さなキャンパスに通った先輩だと思うと、やっぱりなんか嬉しいものです。懐かしい校舎の話などでひと盛り上がり(笑)。

そして「篠山紀信」さんという、有名なカメラマンさんのお名前も出てきたりしたのですが(この方も○芸のご出身なんです)、すると、その中のお一人が「紀信さんは、僕にとっては高校の先輩でもあるんだよ。」とお話になられたので、「ほー。どちらなんですか?」と伺ってみると、「○高校。」。

・・・・・・はぅぅ

なんとその学校は、僕の凄く近しい身内が数年前まで通っていた学校でした。これまた実に耳慣れた名前がでてきたんでビックリだったんです。「おお、それは偶然だねー。なんだ、すごいね、今日は。」と。

それからお店が終わるまで、色々とカメラのこと、カメラ界のことなどを話してくれました。音楽の世界とは、やっぱり違うけど、でも共通点もあったりして、とっても為になりました。何より、僕は素敵に年齢を重ねられている「おじいちゃん達」(←あえてこう書かせていただいちゃいましたけど)の年輪のある生のお話が聞けたってことが、一番嬉しかったんですよね。

その余韻で、握手をしておじいちゃん達と別れたあと、ついもう一軒行ってしまいました(笑)。

あとからEくんに聞きましたが、カメラ好きの人はこういう風にカメラを持っているだけで、それをきっかけに知り合ったり、仲良くなれることも多いんだそうです。

ちなみに今日の写真は古い「二眼レフ」というカメラです。恐ろしいくらいに「味のある」写真が撮れるカメラです。老カメラマン達はこのカメラを見て「懐かしいねぇ。」と皆一様に目を細めておられました。

そして・・・昨夜は、もう一つ、最後のビックリがありました。

僕は昨夜、Eくんの話や、プロの「やっぱり上達するには、一眼で撮りまくること」という言葉を聞いて、「うわー、一眼かぁ、欲しくなっちゃうなー。」と、ヨダ○じゅるじゅるだったんです。そしたら。そしたら、なのか?

なんと、僕のデジカメが壊れました。家に着く直前に、落としちゃったんです。そして、けっこう、しっかりと壊れました。見れるけど、撮れません。完全に自業自得なんですが。

ひょっとして、これは何かを暗示しているのでしょうか?なぜ僕のデジカメは、初めてEくんに、そして偶然にもプロカメラマンに会った昨夜、壊れたんでしょう。カメラのヤキモチ・・・だったのでしょうか。そして、さらに深読みするならば、

「一眼を買え」ということなのか、「オマエは買っても壊すから止めとけ」なのか。

今日はずっとそれが気になってしかたありません。どっちにしろ、明日ちゃんと修理には出してあげるつもりです。かわいそうですからね。ごめんよー

ではー。



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