ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




散歩がしたくなって、カメラを持ってちょっと外出。

赤いターバンを巻いた男性が、お寺に向って歩いていく後ろ姿が面白くて、シャッターを切りました

すると、僕の後ろから声がしました

「ヘイ、ユー!今、彼の写真を撮ったの?」と。

突然英語で声を掛けられて少々ビックリしながらも、内心「あら?まずかった?後姿でも、勝手に撮ったらダメだったり?何か宗教的な問題でも?」と一秒で考えつつ、「・・・イエス」と答えました。彼の友人が、僕の後ろにいて、写真を撮る僕を見てたんですね。

すると、その友人氏、赤ターバン氏に向って、

「マゼダール ラガー!シャォチャーラエ カハーン ハェ!」とかなんとか(・・・たぶんヒンディー語で)、何やら叫びました。

すると、赤ターバン氏、その声にクルっと振り返って僕を見ると、「え?俺の写真が撮りたいの?」(←これは英語でした)と、ノシノシ歩み寄ってきて、ピタっと立ち止まり、おもむろに両手でピースサイン(やっぱり世界共通なんですかね)。そして僕がシャッターを押すのを待ってくれた後、「OK?」と聞くので、

「バッチリ。ビューティフル。いい写真が撮れましたよ。」と、お礼を言って写真を見せ、「じゃあどうも。ありがとう。」と立ち去ろうとすると、彼は「ヘイ!ウェイウェイッ、ワンモアピクチャー、フォーミー。」と言って、今度は自分のカメラを先ほどの友人氏に渡し、僕に横に来るようにと手招きしました。

「今度は俺のカメラで一緒に撮ろう」、ということですよね。断る理由もありませんので、「OK。」と彼の横に立つと、彼はガシッと太い指で僕の肩に手を回してね(まだしっかり指の感触が残ってます)、仲良くハイ、チーズ!

・・・まぁハイ、チーズ!などとは当然言いませんでしたが(笑)。なんか代わりに言っていたけど、またもやヒンディー語らしく、まったく解りませんでした。まぁまぁ(笑)、いいんですよ、言葉は。とにかく、笑顔で、パシャ。仲良く彼のカメラにおさまりました。

別れ際、僕が「インドからですか?」と聞くと、ニコっと笑って「イエス。フロム、インディア。」と。インドは、・・・好きな国です。行った事はありませんが。

 

でも・・・カメラがあったことで、名前も知らないインド人の彼の写真が僕のパソコンに残り、そして、こうしてブログに載せたことで、日本全国の皆さんに。

そして僕と彼との写真は、今夜ホテルの部屋でかなー、きっと彼のパソコンへ。そしてインドへ。

インド人と初めて会ったわけではありません。しかも、たったあれだけの、ほんの数分にも満たない交流でしたけど、

でも、これから僕はインドのニュースを見たら、彼を思い出すでしょう。

もしそれがいいニュースなら、今日の彼の別れ際のような笑顔を思うでしょう

もしそれが良くないニュースなら・・・。まして、絶対に無いと思うけれど、もしも将来、日本と彼の国が仲違いなんてしたら、・・・僕は、そしてこうして日本を訪れたことのある彼は、どんな顔で、そんな国の決定事を受け止めるのでしょう。

今日はまた、アメリカ人男性と中国人女性(彼女も英語だったけど)のやっぱり旅行者と思しきカップルに、道を訊かれました。まぁどうにか教えることが出来たら、二人して、「ワオ、サンキュー!」ととってもキレイな笑顔で、僕の目を見てお礼を言ってくれました。そんなの、どういたしましてー、なんですが

・・・国同士、って言うか、それぞれの国の一部の人達同士ではね、色々な問題があって、今も問題を作りまくって、非難しあったりしてますけどね。キレイごとじゃなくて、確かに問題のある人がいるのもわかってますけど・・・、そんなの僕らと同じ日本人にだって、沢山なんですからね

でなくて、もっと個人個人のレベルで、みんな、ちょっとだけでも話したりして、「なんだ、イイやつじゃん」、って思えて、そして仲良くしていけたら良いのになー、なんて思いました。

そしたら、もっと世界地図が、地図の見え方が、変わるだろうになー、なんて

 

あ、さっきの「マゼダール ラガー!シャォチャーラエ カハーン ハェ!」

は、ヒンディー語で「美味しいね!トイレはどこだい?」って意味です。何言ってたか覚えていないので、デキトーに書きました。すみません(笑)。

ではー。



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