
10歳の頃ですから、小学4年生からになりますが、4年間ほど、毎日、日記をつけていた時期があります。それも毎日、細字掛けの大学ノート、一ページ分

。内容によって多少の長短はありましたが、原稿用紙にしたら、毎日3~5枚分位は書いていたと思います。
それまでも、幾度か日記帳などを買ってみたことはあったものの、毎度、絵に描いたような三日坊主でしたし
。夏休みの絵日記の宿題も、最初は「よし、溜めないで、毎日書こう」と思いつつ、8月の終わり頃になって、数十数日分まとめて、よく言えば水墨画の様な(シンプルな、という意味だけ(笑))絵と共に、あわてて書いた覚えがありますから、机に向ってこつこつなんて、出来ない子供だったんだと思います。
そんな僕が、なぜ4年間も、毎日大学ノート一ページ分もの日記を書くことが出来たか。・・・きっかけは、当時母と再婚したばかりの継父でした。とある朝。
「今日から日記を書いて、毎日お父さん、お母さんに見せなさい。」
と、ノートをどっさりと渡されたんです。
「内容はどんなことでもいい。とにかく、最低一ページ、文字で埋めなさい。それから、長い分には、どれだけ長く書いてもいい。」
「はい!お父さん!わかりました。では早速とりかかります
!」
・・・なーんて言うわけはなく、さりとて断りもしませんでした。当時はまだ、父の言いつけに背くのなんて怖くて、とても断れなかったのかも知れません(大人になってからは、随分背いてますが
(笑))。
「・・・はっ、はぅぅい
・・・(うそでしょお・・・
)」ですよ(笑)。
難題ですよー
。なにせ、量がハンパじゃありません。天気と食べた物の事を書いたって、一行程度で終わりです。あとの空白を、どうやって埋めるのか。しかも、毎日って。しかも、毎日見せなきゃいけない、って、どんだけー(笑)。
初日の日記を鮮明に覚えています。
僕なりに、ささやかに反抗したんです。机に斜めに座ってね、あ、イスね。頬杖つきながら(←とにかく、ふてくされてたんですよ。)
「朝、目が覚めた。目が覚めたから、ふとんから出て、僕は、起きた。起きてすぐ、トイレに行った。トイレに行ったら、○○○(←実際は書いてる(笑))がしたくなった。でも、トイレットペーパーが無かったので、○○○をがまんして、『お母さん、トイレットペーパーが無いよ』と、お母さんにトイレットペーパーが無いと言ったら、お母さんがトイレットペーパーを持ってきてくれたので、僕はそのトイレットペーパーを受け取って、○○○をして、それからそのトイレットペーパーで(以下略)」
すごいです。起きてトイレに行っただけで、大学ノートが3行は埋まりました(笑)。この調子で、次々とまるで内容の無いことを延々を書き綴り、ついに一ページ埋めたものを、夜、父に見せました。
父と母は黙って最後まで読んで、がっかりしたような顔つきで、一番下の空欄に赤ペンでこう書きました。
「こういうことではありません。」
何故かここは記憶があまり定かではありませんが、確かこんなコメントでした。「ちゃんと書け
」、という意味だったわけですが、まぁ、そりゃあそうです
(笑)。書いた本人も、反抗の意味と「こんなの書いたら、どういう反応するんだろ」っていう怖いもの見たさがあったから、脳みそを1%も使わずに書いた文字の羅列ですから。どうせなら、筒井康○さんみたいな羅列になってたら凄かったんですけどねー(笑)。
もとより、学校の作文の時間も好きでしたし、メンドーだ、とか、なんだかんだいブツブツ言いつつも、翌日からは、もう少しちゃんとしたものを書いていったと思います。日々のこと、本や映画の感想文、二年後頃に、連載小説を書いたこともありました。「今週はサスペンスを書くよ」って言って、書けると「読んでよ。どおよ、どおよ?」って、結構な読書家でもある母に感想を聞いて、「んー、お話としてはあんまり面白くは無いわねぇ
」と言われて・・・落ちこんだこともありましたが。自称、作家としてはね(←書いてる時はね(笑))、
わ、わしはもうダメだ・・・
、
なんてね(笑)。
しかし、なんで書くのを止めたのかは覚えていません。ノートは今でも実家のどこかにあるはずなので、いつか読み返してみたいですね。なにか僕が忘れてる出来事があったのでしょうか。
こうして思い返してみると「我ながらあんなに良く書いたなぁ
」とも思うのですが、でもそれはやはり、仕事やら何やらで忙しかったろうに、毎日欠かさず根気強く読んでくれて、毎日コメントを書き込んでくれてた父と母がいたからなんですよね。でなきゃ、あんなに書けはしなかったでしょう。なので、このブログもきっと同じなんですね。あの小学生の頃と、そのまんま繋がっているような気がします(これは勝手に書いてるわけですが)。ただ、今はあの頃よりも随分沢山の方に読んでいただいているわけです。こんな駄文を、いつもいつもね。ありがとうございます
。そして、僕のブログがだらだら長いわけも、お分かりいただけたでしょうか。そう、・・・クセなんですよ(笑)。
よし、そのうち、あの○○○のとトイレットペーパーの話でも、書いてみようかな。
どんなコメントを残してもらえるか、ちょっと楽しみだったりして
(笑)。
・・・だいたいこのあたりでノート一ぺージくらいかな(笑)。
ではー。