ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




機材は楽しい(笑)!

機材は夢を乗せて(笑)!

って、なんのこっちゃですよね~(ノ∀`)。

まだ帰れないので、また後程ゆっくりとー(笑)。

---追記。---

今日は、ほんと丸一日中マニアックなキーボード談義をしていたというのもあって、かーなーりテンション高めなんですよ。もう夜中の三時なのに(笑)。でも、写真を載せたい。記念に残しておきたいし、見ても頂きたい・・・ので、追記をば。

でも、皆さんには難しいかもしれないので、キーボーディスト(しかも古い楽器好きのね)しか分からないようなマニアックな話は、できるだけ書かないように頑張ってみます。さらにそれを解り易く書こうとすると、とんでもなく長くなっちゃう、ってのもありますので(笑)。

 

数日前、師匠の厚見さん(こちらとか、こちらとかをご参照のこと)から電話がありました。

「土曜日、機材を修理にきてもらうんで立会いで(機材)倉庫に行くんだけど、川村くんに見せたいキーボードがあるから、良かったら来ない?」

「えぇ是非!喜んで伺います。」

師匠からのお誘いです。一も二もありません。よっぽど断れない仕事でも入ってない限り、行きますってばー(笑)。

さて、午前10時過ぎに都内某所、厚見さんが楽器を預けている某巨大倉庫に行きますと、既に機材に修理は始まっていました。厚見さんのご友人のA氏(ヴィンテージロックに魅せられた、マニアックなギタリスト。またいずれ改めてご紹介を。)と三人の集まりとなりました。

 

ハモンドオルガンです。僕もレコーディングなどではレンタルして使ったりしていますが(これをシュミレートしたオルガンは、ライブでもずっとガシガシ使用してます)、この写真のものは厚見さんが三十年以上もずーっと使われている、個人所有のものです。つまり、僕が聴いていた沢山の厚見さんのプレイには、当然このオルガンのサウンドがたっくさん、使用されているということです。あの曲のあとイントロ、あの曲のあのソロ、あの曲の・・・僕にとっては、神々しい程の機材なんですよ。とっても古いもので、多分ほとんどの皆さんが生まれる前に作られたものです。

 

トップの写真で、鍵盤に割り箸が刺さっている(笑)のがお分かりでしょうか。実は、裏側では既に修理が始まっていたんです。オルガンは基本的にはシンプルなサウンドがしますが、中には非常に複雑な、そしてデリケートな回路が詰め込まれております。ですので、修理やメンテナンスには、超専門的な技術が必要なんですが、なにせ古い楽器ですし、絶対数も減っております。なので残念ながら、これを修理出来る技術者の方の数も、減っているのです。興味深く、見守ります

 

一時間ほど検証した結果、大修理(大手術)が必要なことが解りました。もう、僕達には何が何だかさっぱりです。ちなみにこの方は、このハモンドオルガンをちゃんと修理できる、日本にはおそらく一人しかいないという技術者の方で、僕達キーボーでディストは、通称「ハモンドおじさん」と呼ばせていただいております。技術者、というよりも、職人、と言ったほうが分かりやすいでしょうか。この神業的な職人芸、誰か引き継いでくれているのでしょうか・・・。おじさんが引退なさったら、これからこういう本物の古いハモンドはどうなるのだろうか。修理が出来なくて、結果どんどん数が減るのでしょうか。あぁ、なんということ。ちょっと真剣に心配だったりします

 

厚見さんが、僕に見せたいと言ってくれていた機材のメインはこれでした。RMI300A(アール・エム・アイ・サンビャク・エー)という会社の古いキーボードで、おそらく1967年(か、68年。・・・あ、僕と同じ歳!?)に作られたものです。幻の機材といってもいいもので、おそらくもう世界にそう何台もないのではないでしょうか。厚見さんも、探しに探してやっと最近手に入れたんだそうです。とっても古いけど、とってもとっても懐かしいような、暖かい、「いい音」がしました

 

「ピアネット」、というキーボードです。ホーナーという、ハープ(ハーモニカ)やアコーディオンを作っている会社が出した鍵盤で、これまたヒッジョ~に珍しいものです。しかもコンディションも素晴らしい。まるで新品同様の美しさでした。・・・こういうのも見て「おぉ、ピアネットですか。これはこれは。いやぁ美しい一品ですなぁ」・・・なんて言っている時点で、これはまるで「お宝鑑定団」、マニアですよ(笑)。上の300A同様、おそらくたぶん、どなたもご存知ないでしょうね(笑)。

 

あぁ・・・(クラクラ)。

僕にとっては、・・・神々しいを通り越して、「神」と言っていい一品です。これは日本製で「JUPITER-8(ジュピター・エイト)」と言いまして、1981年に発表されました。当時の定価で、98万円という超高級機。しかし値段はさておき、何よりも「厚見さんのJUPITER-8」といえば、あのVOWWOW(←高校時代、僕が部屋にポスターを貼って毎日眺めていた憧れのバンド)のキーボードサウンドを構築したメインの楽器といっても過言ではありません。VOWWOWと言えば、JUPITER-8、これは知ってる人なら誰でも知っている一般常識問題です(笑)。本当に美しい機材です・・・ウットリ(←わからないでしょうねぇ(笑))。

これは僕が「あれ・・・今どうなってます?もしここにあったら、良かったら、ひと目見せてください」とリクエストして、見せてもらった一品です。「あ、見たい?いいよー」と軽くOKしてくれましたが(笑)。そしてこのJUPITER-8については、とんでもない後日談が付くんですが、それはまた近々改めて・・・

 

ハモンドの修理も無事終わり、RMIを乗っけてみたりして。上手く乗っかった瞬間、「おぉ、これだぁ。」と我々マニアは大喜びです。しばし「うーん、いい」厚見さん、A氏と並んで鑑賞(笑)。このセッティングの完成も、今日の目的の一つだったんです。でもこれがどういう意味を持つのかは、近々改めてお話しましょう。まぁ、マニアックな話には違いないのですが。隣のレズリースピーカー(オルガン用スピーカー)も含めて、この機材だけ見てたら、完全に3~40年ほど昔の時代にタイムスリップしたような気持ちになります(笑)。

 

そんな古い機材と、まぁまぁ古くなってきた人間の記念写真(笑)。

いやぁ、夕方までずっと師匠とA氏tとあれこれ機材の話をしては、音を聞き比べて。それからレストランに移動して、ハンバーグとエビフライ(玉子のせ。ライス大盛り)を食べながら、さらに機材や音楽談義は続きました。そして、その後一件仕事に行って、帰りにじゅうじゅう焼き(ラーメン付き)を食べて帰ってきました。

いやー、今日もよく食べましたー

って、結局そういう終わりかい

 

 

・・・いや、違うのです。

以下、今日、倉庫を後にするときの会話です。

厚見さん「どお?RMI、面白いでしょ。気に入った?」

僕「えぇ、いいっすねー。」

厚見さん「じゃ良かったら、持って行って弾いてよ。でさ、研究してみてよ。川村くんに、・・・あげるから。」

僕「・・・へ?」

以下、言葉にならないので、省略。

そんなわけで写真の「RMI300A」が、今、本当にウチにあるのです

ではー。



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