ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日は、こちら方面、いやんなっちゃう冷たい風が吹いていました

しかも結構強く吹くもんだから、

 

電車も徐行運転とか、見合わせとか、折り返しとか、中止とか、なんだかんだと大騒ぎ

「交通網って、脆いもんなんだなー。雪や大雨だけじゃなくて風にも弱いんだもんなー。そして桶屋は儲かっているのだろうか・・・」などと、つらつら考えながら、表参道。表参道と言えば、そう、びよーん室(←絵文字が違う)。ってか、予約一時ですからね、写真撮ってないで急げ~(笑)。

ちなみに、シャンプーしてもらうなら、男性、女性、どちらがお好みでしょうか。僕としては、そりゃあ可愛らしい女性に「こちらへどぞー」って言われて、頭を洗ってもらうなんてのは決して悪い気はしませんが(笑)、でも実は、男性の指と強い力でゴシゴシ洗ってもらった方が、気持ち良いって言えばそうなんだよなー、って思ってるんですよね。「ってか、いつも自分で(つまり男の指で)洗ってるから、感覚的に慣れてるからなのかな?」って思いながら洗ってもらってたんですけど、実際どうなんでしょう。女性の方はそうは思わないものなのでしょうか。まー、他愛ない疑問なんですけどね(笑)。

で、びよーん室でゆったりウトウトした後は(寝たんかい(笑))、「カワイ表参道」へ。一昨年の10月18日のリベンジというか、ただの続きというか、えー、実は単純にちょっとグランドピアノが弾きたかっただけなんですけどね

1Fでちょっと楽譜と研究書をしばらく物色したあと、「ではそろそろ」と、3Fにあるグランドピアノ・フロアへ。でもね、ここ、何か緊張するんです。クラシックの凄いピアニストの人とか、優秀な音大生とかが来るんだろうなー、なんて先入観なんかもあってね(笑)。僕にはあんまり縁の無い、高級家具売り場みたいな雰囲気っていうか(笑)。

でも、木の、ピアノの、良い匂いがしてね、ワクワクもするんですよ

またお客さんが誰もいなくて、店員さんが一人。前回の時とは違って、今回はグレーさんではありませんでした(笑)。眼鏡をかけた、柔らかい物腰の愛想の良い方でした。・・・でも、国内有数のグランドピアノ専門売り場の方ですからね、僕からしたらちょっと身構えるっていうか、どうもやっぱり、・・・緊張するっていうか(笑)。

「いらっしゃいませ」

「あ、どうも」

「今日は何かお探しのピアノが?」

「(今日はって・・・洋服じゃないんだから(笑)・・・と思いつつ)えぇ、なんか新しいのが出たとか。小さいので音の良いのが。」

「あ、小さいのでしたら、こちらですね。是非お弾きになって下さい。さ、どうぞ。」

「あ、いいですか?ちょっとだけ触らせていただいて。」

と弾かせてもらったRXシリーズ。最初のRX-1、一番お安くコンパクトなグランドということで、・・・でも140万円ちょっとの一台。弾いてみる。店員さんは、少し後ろで聞いている。

悪くはない。悪くは無いけど・・・。

「この上くらいですと、どんなのがありますか?」と訊くと、

「でしたら、こちら。是非お弾きになってみて下さい。ささ、どうぞ。」と椅子を用意してくれる。

こんどはSKシリーズ。「最近ブーニン(ロシアの有名な天才クラシック・ピアニスト)はスタインウェイを手放して、これを購入したんです」といって紹介されたのは、SK-6だったでしょうか。弾いてみる。店員さんは、後ろに・・・あれ?いないや。ま、いいか。ふむ。確かに、RXシリーズとは格段に音が違う、鳴りが違う、弾き心地も、違う、そして・・・お値段も違う(笑)。まぁ先ほどの倍くらいでしょうか(笑)。

でもなぁ・・・こうなってくると、気になるのが、いや、本音を言えば「欲しくなる」のが・・・

帰ってきた店員さんが「いかがですか」と言うので、「いいんですけど、あのー、ちょっとだけ、あれを・・・EXを・・・」言うと、「EXですね!」とニヤリとして、「はい、きっとそうおっしゃるのではないかと思って、只今用意していたところです。どうぞこちらへ。」

と奥の部屋へ案内してくれました。EXというのは、一千万オーバーのカワイの最高級グランドです(僕の普段使っているデジピとの関係など、詳しくは前回のブログをご参照のこと)。前回、この部屋にはEX(写真左)だけだったんですが、今回はSK-EX(右)も並んで入れられておりました。

 

壮観です。・・・ピアノ弾きには(笑)。

「いいですか?ちょっとだけ触っても」と訊くと、「どうぞどうぞ!ごゆっくり!」と、店員さんは扉を閉めて外へ。

「では。」と、二台を行ったりきたり、あれこれ、かれこれ、なんじゃこれ、としばし夢の世界のピアノ散歩。いざこうして並べて弾いてみますと、やっぱり音色も、一音一音のキャラクターも、広がりも、低音の強さも、高音域の軽やかさも、・・・もう何もかもが違う。いやー、貴重な体験。面白かったですよー。

あまりお値段のことばかり言うのも無粋ですが、どれも同じに見える方の為に書いておきますと、この2台のピアノ、併せますと2千5百万円オーバー。ちょっとしたお家が建ちますね。でもそれだけ、厳選された素材と、手間ヒマがかかっている貴重なピアノ、ということなんですね。高いものには、それなりにワケがあるわけです。

演奏をやめると、店員さんが「いかがです?」とおっしゃるので、「えぇ、最高ですね。でも・・・やっぱり僕はEXの方が好きです。なんでかって言うと」としばしピアノを弾き比べながらお話を。

写真を撮らせて貰って帰ろうとすると、店員さん名刺を取り出して「良かったらお客様のお名前を頂戴しておいてもよろしいですか?」と言いました。

「(ん、ピアノに傷でも付けたっけな・・・・、いや高いピアノを乱暴に弾きやがってと思われたかな)と思いつつ「名刺は持って無いんで、じゃあ名前書きます」とメモ用紙に「川村ケン」と書いてメルアドと電話番号を。

「あの、普段どちらかで演奏されてるんですか?」と言うので、僕はビックリして咄嗟に、「え?あ、いえ、全然、全然!ただ、好きで弾いてるだけです、趣味っていうか!」と答えちゃいました。すると、「あ、そうですか。いや、・・・素晴らしかったもので。」と言ってくれたんです。

「・・・えーっ○△×◇?」ですよ。でも、ちょっとだけ、嬉しかった。ここで誰もが弾くような難しいクラシックは弾けないけど、多分あんまり聴かない様な妙なピアノだったのかなぁ、などと。だって僕が、そんなクラシックの凄い人達みたいに、上手いわけは決して無いんですから(笑)。気分だけはキース・ジャレッ○だったんですけどね、プレイはとてもじゃないけど、全然ですけどね、・・・とにかく、気分だけでもね(笑)。

でも、ほんと、貴重な体験が出来ました。そして、大好きな本物に触れることで刺激になったし、なにより気持ちよかったー。店員さん・・・今名刺を見たら、副店長さんでしたが(笑)・・・快く弾かせてくださって、ありがとうございました。また、お邪魔しまーす。次は、もっと上手く弾けるようになっていますから(←予定(笑))。

 

最近が鍵盤楽器の写真が多いですし、まつわる話なんかも書いているし、・・・まるでキーボーディストのブログみたいじゃないですかねぇ。

・・・あ、いいのか、合ってるのか(笑)。

ではー。



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