ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




うーむ。今日こそシンセ(シンセサイザー)を語ろうかと思っていたんですが。

「あれ?まてよ」と思って調べてみると、昨年の9月3日のブログで書いてましたな。これぞ、ケン坊症です(笑)。

というわけで今日の写真のシンセについては、既にこの時に申請(しんせー)して・・・あ、いや(笑)、書いてますので割愛します。読み返すの面倒だなー(笑)、な方の為に一言で言ってしまえば、シンセというのは「音を合成して新しく作り出す楽器」、だと思って下さい。

最近はあまりいなくなりましたが、昔の「シンセ弾き」は、他の誰とも違う音、いままで誰も聴いた事が無い音を作って喜ぶマニアが多かったんです。シンセそのものが目新しかったってのもあります。そして、そんなマニアックなプロミュージシャンが作って演奏した、聴いたことも無い音を、僕らアマチュアは「何で(どこのメーカーの、なんていう機種で)作ったんだろう?」って必死になって研究したりしてたんです。研究って言っても、プロの機材は一台で100万円オーバーなんてのもよくありましたから、安い機材で似たような音を作って「似てる似てる!」って喜ぶわけです

有名なところで、例えばYMOなんかは、そんな「シンセな音」のオンパレードでしたし、頃は同じで、80年代の洋楽ロックはシンセが本当に沢山使われて、目新しい音が次から次に生まれては、ドンドンスピーカーから溢れてきてました。ユーロビートなどの当時のダンス・ミュージックもシンセ無しでは語れませんね。まぁ、言ってしまえば80年代はシンセがブームだったんですね

ここで覚えておいて欲しいのが、逆に最近のヒットソングで使われている鍵盤の音を聴いてみると、シンセよりも古い音である、エレピやオルガンなんかが多用されているのは面白いと思います。あと勿論、さらに古い楽器である生ピアノも良く聴かれますよね。ここ数年、ピアノ・バラードのなんと多いこと。

楽曲でシンセの音が使われていても、80年代みたいな誰も聴いたことがないサウンド、最新のデジタルシンセの音、ではなくて、古いアナログシンセ(回路がデジタルじゃなくて、アナログで出来ている)や、それを模した(シュミレートした)サウンドが「やっぱ暖かみがあっていいよねー」なんて言って、リバイバル人気になっています。最新のデジタルシンセを買っても、実はメーカーも目指しているのが、古いアナログシンセの音の再現がどれだけできているか、だったりするっていうケースも多いです。

そして、これがシンセの王様と言ってもいいアナログシンセ、Mini-Moog(ミニ・ムーグ、又はミニ・モーグと言います)。前のブログと写真が似てますね。ってか、同じですね。でも、これは今日撮ったものなんですよー。いや、大好きだから何度でも、同じような写真でも、気にせず載せよう、載せていっちゃおう(笑)。

この子は、1970年生まれです。僕とトシ、近いです。おっちゃんかおばちゃんかは、わかりませんが(笑)。・・・しっかし僕は、これが欲しくて欲しくてねー。夢にも出てきたくらいでして(・・・オルガンもそうだったなぁ)、バイトしまくってお金貯めて、20歳の時に泣いて頼んで知り合いから譲ってもらって、依頼、かれこれ20年の付き合いになります。大抵、ツアーには持っていっています。例え、一曲だけしか、いや、あるいは一曲ほども使わなくても(笑)。

さて、ちゃんとは言ってませんでしたが、今回もこのMini-Moogを守り神のようにして(・・・使う箇所はまだ未定。でも、そばには置いておくのだ(笑))、そして、最近ご紹介した新しいお友達のエレピ(エレクトリック・ピアノ)のローズ、ハモンド・オルガンのXK-3cに、お馴染みのエレピ(こちらはエレクトロニック・ピアノ・・・めんどいね(笑))のMP9000、そして今日のトップの写真のコルグ社製のデジタルシンセ、Triton Extreme(トライトン・エクストリーム)を持って、またまた彼のツアーにバンマスとして参加させてもらうことになっています。

はい、どん

清木場俊介 LIVE TOUR 2008 Rock&Soul」。

全国の皆さん、また会場でお会いしましょうねー。そして、また今回も一緒に、バッチリ楽しみましょうねー。いやー、楽しみー、楽しみー

 

そして、明日の深夜、俊くんのテレビ出演がありますが、もしかしたら後ろに、何か居るかも知れません。って、・・・何がだ、背後霊か(笑)。


2/29(金) 「音楽戦士」 日本テレビ(NTV) 24:50-25:45 

☆各テレビ局によって、放送日や時間がまちまちのようです。詳しくは、俊くんのHP内、NEWSのコーナーにてご確認くださいますよう、お願いします。

 

そうそう最後に、シンセ、Triton Extremeに関することで、マニアックなことを一つ書いておこうかなー。あ、読み飛ばしてもらっていいですよー(笑)。

えーっと、80年代以降のシンセとか鍵盤楽器って、MIDI(ミディ)って言って、これは「Musical Instrument Digital Interface」の略なんですけど、要するにデジタルの力でですね、ケーブル一本で楽器同士を繋げることができるよ、っていう機能が付いてるんです。

これで何が出来るかっていうと、一台のキーボードを弾くと、「MIDI(ケーブル)」で繋がっている、他のキーボードを鳴らせられる、ということが出来るんです。例えばね、学校の校庭一杯に1000台のキーボードを置いて、全部MIDIで繋いでおけば、あなたはMIDIケーブルで繋がってる音楽室の一台のキーボードを弾くだけで、校庭中のキーボードを同時に、全部鳴らす、つまり弾くことが出来る、ということなんです。画期的な技術だったんですよ。メーカーの壁も越えて作られた規格でしたし。沢山のシンセを一斉に鳴らした太い音や、カラフルな音が沢山作れるようになったんですね。

というわけで、僕は1000台のキーボードは弾きませんが、TritonとXK-3cは繋いでありまして、Tritonを弾くことで、XKを鳴らす、なんて技を良く使っています。

皆さんが「うーむ。なんとなく『オルガン』の音は覚えたぞ」と思って見ていても、「あれ?ケン坊は今シンセ弾いてるのに、なんかオルガンみたいな音が出てるぞ?聴こえるぞ?」って思われた場合、実際はシンセ(Triton)の鍵盤で、オルガン(XK)の音を出している、なんてことがある、ということです

なんで直接オルガンを弾かないでこんなめんどくさいことしてるかっていうと、置いている位置によって、どうしても弾けないから、なんです。手が届かない、という物理的、身体的限界の理由なんですよ。

残念ながら、まだ右手と左手しか生えて無いし、関節も相変わらず増えないし、どう頑張っても、倍とかには伸びないんで(笑)。

ではー。



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